No.1ベストアンサー
- 回答日時:
日本に来る台風に限って言えば「日本の上空を流れている偏西風に乗るから」です。
日本以外のは(定義上、台風と定義されないのは)ハリケーンとかサイクロンとか呼ばれ、あいつらは「台風じゃない」ので除外します。
台風でも日本まで来ないのは偏西風に乗り損ねて速度を上げなかったり、日本に来ても太平洋高気圧とか気圧配置によって押されて速度を上げないヤツもいます。
No.2
- 回答日時:
台風は第1近似としては、台風のまわりの大規模な風(一般流)によって流されます。
このほかにコリオリ因子が緯度によって異なる効果(ベータ効果)によって、台風は北西~北北西の方向に毎時数kmで移動する性質があります。
低緯度では一般流は弱いのでこの効果は無視できません。熱帯収束帯で発生した台風は、その北側の偏東風(太平洋高気圧の南西側の東寄りの風)によって西の方に、たいていは加速しつつ流されますが、ベータ効果が働いて北向きにも移動して、熱帯収束帯から離れていきます。
さらに台風の経路は太平洋高気圧に伴う大規模な風の流れや中緯度の偏西風(上空で吹いている西寄りの風)に大きく左右されています。このときも加速がしばしば発生します。
こうした台風の経路は太平洋高気圧の位置や勢力に強く影響されていて、7月に最も西寄りのコースになります(添付図参照)。
台風が進路を変えないで台湾や中国大陸の方面に向かうかどうかは、高気圧の勢力次第です。以下のような現象ですが、加速されることも多いようですが、不確定要素が大変に多いです。
中緯度を東進してくる気圧の谷が、ある程度深いと、台風はこの気圧の谷の東側の南寄りの風にのって北上して行き、その後は偏西風の影響を強く受けて北東に進みます。
8月に迷走台風が多いのは一般流が弱いためですが、台風と高気圧、あるいは他の台風や低気圧と相互作用をして複雑な動きをすることもあります。
たとえば二つの台風が接近するとある点を中心として反時計回りの回転をする(藤原効果)ことがありますが、これはお互いに他の台風によって流されるためです。
台風はしばしば蛇行しますが、その例としてはトロコイド運動と呼ばれるものがあり、数時間ないし6時間の周期をもっています。これは台風自身がかなり非対称のときに起こりやすいようです。
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