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今後10年20年という視野で教えてください。

これまでも太陽光発電のコストは
・技術革新のたびにガクッと下がる(直近ではシリコン結晶から化合物系とか)
・同じ形式でもじわじわ性能が向上する(同じ方式で変換効率が上がるとか)
という感じでした。

じわじわ下がるのならまだしも、ガクッと下がった場合は自分のうちに入れたばかりの人には気の毒です。

今後大きくコストが下がるのはいつごろで、どういう理由によるものでしょうか?
今後20年のロードマップを教えてください。

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現在、CISのソーラーフロンティアと中国の粗悪品であるサンテックが安さを競っています。ソーラーフロンティアは国産だけにいいのですが、サンテックなんかは経年変化による発電量の低下(年間2%とか)がすごいらしく、20年後には半分程度の発電能力しかないそうです。あれは消費者センターできちんと調べて公表すべきです。

現在の1wh当たりの発電コストはなかなか計算が難しいですが、ざっくり20年の発電量(20,000kwh/1kwあたり)と導入コスト(350,000円/1kwあたり)を考えれば大体17.5円/1kwhというところだと思います。普通家庭の電気料金は17円から28円ぐらいなので自家消費する分にはぎりぎりペイする程度ですね。(初期投資にかかる金利とか20年後のパネルの残存価値とかパワコンを10年更新とかややこしい話は抜きにして)

これでは現在の高値の固定買取がなければアウトです。発電コスト10円/1kwh(導入コスト(200,000円/1kwあたり))が目標と思いますが、
・いつごろそうなるのか
・それはどのような技術革新によるものか
知りたいところです。

現在の化合物系の変換効率が倍の30%まで上がるか、他の方式が出てくるか、あとパワコンの価格低下によるところも大きいだろうとは思います。

A 回答 (3件)

サンテックは、そろそろ経営的にも限界が来ていると思います。


今でも売っている業者さんは居ますが、会社自体が微妙です。
全国的にも、発電量ゼロなどあるようですし、
米国や日本での悪評は名高いです。

建材メーカーのリクシルもサンテックを使って
自社ブランド名で販売していましたが、今はシャープに切り替えています。

ソーラーフロンティアは色々な販売店(特に異業種)が取り扱っていますが、
実際安いですか?
結構高い値段で売っているのもありますよ。

実発電量という名の下に、シミュレーション値より高く出るからと言って、
それが普通の結晶系より高いかと言えば、そうでもありません。

普通の結晶系でも、初年度に関して言えば、
シミュレーション値の1割から2割高くても普通なのです。

住宅用の国の補助金は、来年度で終了です。
これは先月の太陽光発電シンポジウムで経済産業省が言っていたことや、
補助金団体のJ-PECの事務所、千葉のマリブイーストの賃貸期間が、
来年度で契約が切れて、更新する予定は無い「らしい」事からも判断出来ます。

それでは、これから普及しないのかと言えばそうではなく、
2020年には、新築住宅を建てる際の基準に省エネ基準が設定されます。
建築基準法や消防法に加えて、省エネ基準(断熱性能や光熱費)が決められます。
新築なら太陽光発電を付けるのが普通、義務的になるでしょうね。

結晶系は、これからも高効率を目指す方向です。
おそらく1年以内には、生産は海外へシフトしてコストダウンや、
より効率の良い(と言っても現状の5%程度、モジュール変換で1%程度)のが出るでしょう。
パナソニックのマレーシア工場や、シャープの中国生産などはもうオープンな情報です。
三菱もこの春に住宅用多結晶は撤退しましたね、今は住宅用は単結晶のみで売っています。
メーカーにとっても、この2年くらいは正念場になるでしょう。

価格の安さでは多結晶で十分です。
kW単価が30万円前半くらいであれば、買取単価に左右されなくてもそこそこ採算は合います。
グリッドパリティと呼ばれるもので、パネル単体で見れば、ワット100円程度に近付く傾向です。
コスト的にはこのあたりが限界と考えられますので、ある程度の妥協は必要でしょう。

パワーコンディショナも、価格が安くなると言われてから、ほとんど仕切り自体は変わりません。
化合物系の変換効率30%なんて、数年先でも無いですよ。
3層構造のものなど、家庭用に導入されるはずは無いですから。

それなら、新築時に屋根を片流れなどにして、安い多結晶を多く並べる方が、
初期コスト的にも、将来的なメンテナンスコストも安くなると考えます。

ガクっと下がるのはまず無いです。
既に小規模な販売店は、採算が成り立たなくなっているところもあると聞いています。
2、3年後には、撤退しているメーカー、業者が多くあるでしょうね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。展望大変参考になりました。

シャープ、京セラなど国内勢は性能、信頼性ともいいのですが価格だけが難点です。キロワットあたり30万円台前半で競っているのがソーラーフロンティアとサンテックですね。

2000年代の半ばに国内で補助金をやめたからドイツに抜かれたとかアホな事をわめいている国会議員がいましたが、グリッドパリティに程遠いキロワットあたり100万円レベルの製品に普及補助金出してどうするのか理解に苦しみました。研究補助金ならわかりますが、ホンダソルテックやソーラーフロンティアが出てくる2010年あたりまで普及補助金は取っておいて、こういったグリッドパリティを目指せる製品がきたときに一気に放出すればいいのに、とずっと思っていました。(赤道直下の国に売るなら別ですけれど、日本の日照量では・・・)

確かに現在の多結晶や化合物であれば改善だけで日本でもグリッドパリティを目指せると思います。ただし、三菱化学が塗る太陽電池を実用化するなど、技術革新も続きます。楽しみでもあり、悩ましくもあります。

お礼日時:2012/11/03 18:36

#2です。



化合物系は、正直微妙でしょう。
ホンダソルテックは価格競争には関係ないところで勝負しているようで、
あまり売れていないのが実際のところです。
確か、生産ラインもまだ1ラインじゃなかったですかね。
住宅用などでは、認証を取る煩わしさも含めて、売りにくいというのもあるのでしょう。

化合物系の問題は、実はホンダソルテックなどはCIGSで、
ガリウムが含まれている点です。
普通は産廃で出すと、かなり高額な費用が必要になります。
昔、ホンダに確認したところ自社で回収するとの回答でしたが、
大幅に普及した場合の処分までしっかり出来るのかは疑問が残ります。

ソーラーフロンティアについては、電圧も出力も高くなっているので、
ガリウムが含有されているのではないかとも思い、
これもメーカーに確認したところ、入っていないとの回答も得られませんでした。
CISという触れ込みで謳っていますが、ガリウムが入っていれば将来問題になるでしょう。

ソーラーフロンティアの現状については、他のメーカーは冷ややかであり、
ラインを止めるとコストが掛かってしまうので動かしっぱなし、
とにかく大量に売らないとどんどん赤字が累積する構図です。

今年度は、そこそこ収支は合うようですが、
5年後まともに生産して販売しているかといえばこちらも疑問です。


シャープ、京セラなどは安いですよ。
特にシャープの産業用などは・・・・。
あまり言えませんが、10kW超の傾斜屋根であればkWあたり30万円前半から半ばも可能です。

日本の気候というのは、実際のところ太陽光発電に向いているかといえば、
なんとも言えないところというのが現実でしょう。
曇りの日も多いし、何と言っても湿度の問題があります。

パネルの裏面のバックシートが、湿度で劣化して、
パネルが焦げるなどのトラブルも一部のメーカーでは発生しています。
10年経たずにパネル交換なども、実際にはある話です。

住宅用は高効率、ある程度の高価格化(kW30万円が限界?)が進み、
他はとにかく安いのが出てくるでしょうね。
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この回答へのお礼

素人がには思いつかない視点も含めていろいろ大変勉強になりました。

>住宅用は高効率、ある程度の高価格化(kW30万円が限界?)が進み、

こういうことをしているとテレビの二の舞になりそうで心配です。テレビだって安く作れるのに無用な付加価値を求めすぎて、気が付けば韓国勢に席巻されていました。携帯電話のガラパゴス化もそうだし、そろそろ懲りてほしいですね。

お礼日時:2012/11/05 11:17

太陽光発電装置という単なる道具に対して、質問者さんが導入効果というものをどのように認識しているかによると思います。


いかなる道具であっても、本来の導入目的に対してどれだけ結果が出せるかが最重要だと思います。
本来はオール電化住宅で確実に光熱費をゼロにするのを目的とするための道具だと思います。
故にそのために設備投資できる人がやるべきものと思います。
初期投資に対して売電料金で長期的に回収して元を取る事だけが前提なら、多額の借金をしてまでこんなもの導入するメリットはありません。
まして低価格モデルに多大な期待を抱いてはいけません。
なので発電コストなどを計算しながらもっと安くなるのを待ってるような人はやるべきではないと思います。
むしろ低消費電力の家電品に買い換えた方が確実に結果が出ると思います。

現在以上に販売価格が下がれば消費者には喜ばしい事ではありますが、最近主流の低価格モデルはどこも海外製品です。
安価な分発電効率や信頼性はそれなりですが、言い換えればコストパフォーマンスをトータルで考えればそう悪い話ではないというのが現状です。
しかし絶対的な性能面で考えれば国内メーカー製の高価なものにはやはり到底及びません。
国内メーカー製では徐々に単結晶パネルが主流になりつつありますが、低価格モデルはやはり多結晶パネルがほとんどです。
価格的には低価格モデルは競争によってまだいくらかは下がるでしょうが、性能的にはパネルの性質からしても向上はほぼ限界だと思います。
逆に国内メーカー製は技術革新によって性能面の向上は若干づつは上がっていますが、パネルの生産を海外に委託していてもさほど価格面では下がっていません。

パワコンの性能については国内メーカー製のものは海外製に比べて非常に高いものを持っています。
インバータによる制御などの信頼性は国内メーカー製は海外製とは比べものになりません。
そのような性能面の差は雲の多い晴れの日にはっきりと数字が示します。
特に雨など天気の悪い日には低価格モデルを導入した事をつくづく後悔する結果になります。

現状ではこのような対象差が出ますが、今後10年かそこらで大幅に改善されるほどにソーラーパネルの技術は進歩さえする見通しが立っていません。
パワコン単体の価格低下はよほどの大量生産でもされない限り現実的には難しいでしょう。
特に海外メーカー製は品質向上が当面の大きな課題です。

こういう事をも考慮しつつ、現状で導入できる人はやればいいだけですし、無理な人はやめればいいだけです。

固定買取制度はとりあえず一般家庭においては10年間は続くらしいですが、これは不確定要素は大きいでしょう。
しかもそこそこに普及率が上がり価格も低下してる現状で考えると、一般家庭への補助金制度はそろそろ終了するように思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。最近はパネルの価格が下がってきたのでパワコンのキロワットあたり10万円というのも見逃せなくなってきました。

ただこれ以降はなかなか価格低下は難しい事もなんとなくわかりました。

お礼日時:2012/11/03 18:43

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