都道府県穴埋めゲーム

太平洋戦争前の中国(中華民国)の小学校で使われていた地図を見たのですが、そこでは中国本来の領土として朝鮮やベトナム、琉球など中国の王朝に朝貢を行っていた周辺諸国も入っていました。これをみると、中国が尖閣諸島だけでなく、沖縄・奄美も将来的に侵奪しようと考えているようにも思うのですが、どうなのでしょうか?
また、今月に予定されていた自衛隊の離島奪還訓練が地元沖縄の反対で中止されましたが、沖縄の人は中国の野心(尖閣のみならず琉球列島そのものも狙っている)を知らないのでしょうか?それとも、日本に属するより、中国に属したいと思っているのですか?沖縄が米軍基地の過重な負担に強いられていることには同情いたしますが、それが逆に中国に対する抑止力になっていることは考えられないのでしょうか。沖縄の人たちの気持ちが知りたいです。

「中国は沖縄・奄美の領有権も主張しているの」の質問画像

A 回答 (3件)

はじめまして、沖縄県に住んでいます。



私が言えることは、例え沖縄でも人それぞれだと言うことです。
沖縄県内でも様々な発想、考え方があります。
大まかに分けて考え方を伝えたいと思います。

保守系の考え方は、他府県の方々の発想と大きな違いは無いと感じます。
この考え方については説明は、不必要だと考えます。

革新系の考え方は、他府県の方々と趣を異にします。
彼らには恐らく「共産主義」も「社会主義」も「平等」も関係ないと感じます。
沖縄の革新系の考え方の根底にある発想は、「反戦・反軍思想」です。
これは、沖縄戦を経験した感情です。

沖縄戦
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%96%E7%B8%84% …

沖縄戦での住民の犠牲者数は正確な数は不明です。
統計の結果分かっている数字だけでも9万4千人ほどとなります。
1940年の人口統計が57万4千人ほどで、沖縄戦ではおおよそ6人に一人が亡くなったことになります。
沖縄戦での戦闘に巻き込まれたことに対して、国に対して猛烈に抗議しているのが革新系の諸団体です。

そして、沖縄戦が終わってからは、戦争に勝ったアメリカ軍が統治することに成りました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1% …

この時、はじめアメリカ軍は偏見から沖縄の人間の自治を認めませんでした。
自治を認めず、軍優先の政治を沖縄で行った為、アメリカ軍は平等を求める沖縄人と激しい対立が起きる様に成ります。
そして、次第にアメリカ軍との対立が激しくなり、日本国へ帰ろうと言う市民運動が起こり、当時の日本政府の働きかけも功を奏し、最終的には沖縄の施政権は日本国へ返還されることに成りました。

沖縄返還
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%96%E7%B8%84% …


沖縄の革新系が根本的に持っている感情は、沖縄戦を引き起こした「日本軍」と「アメリカ軍」を絶対に許さないと言う激しい感情です。
その感情は、アメリカ軍が沖縄人に初め自治を認めず差別的な政治を行った事で増幅されたと感じます。

この感情は、「日本軍」の系譜である「自衛隊」への政治的な攻撃にも繋がります。
「アメリカ軍」は、(未だ占領を続ける敵)と言う認識です。

大震災の時、アメリカ軍が「トモダチ作戦」を実行した際沖縄の新聞が、アメリカ軍を批判した記事を覚えているでしょうか?
それは、この様な敵愾心から来ているのです。
おそらく他府県の人には、この感情を理解できないと感じます。
一部の人には、親兄弟を殺した敵がフェンスの向こう側にいるのです、今でも。

上記の内容が、沖縄の革新系が持っている感情です。
根源に沖縄戦が存在しています。

>沖縄の人は中国の野心(尖閣のみならず琉球列島そのものも狙っている)を知らないのでしょうか?それとも、日本に属するより、中国に属したいと思っているのですか?

このことを誰よりも実感しているのは、海で働く漁師の皆さんです。
沖縄がアメリカ施政権下にあった時代から、台湾漁船が沖縄近海に密漁に来ています。
定置網を破壊されるなどの被害を受けています。
1970年代から領海問題を当時の政権が棚上げした為この問題は今でも尾を引いています。

中国に属したいと考える人間はまずいません。
しかし、一部の人間がアメリカ軍の抑止力を認めません。
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この回答へのお礼

非常に詳しい解説をありがとうございます。沖縄の人の軍隊に対する感情が良くわかりました。

お礼日時:2012/11/03 12:13

鹿児島県民です。


実家の近くに「神風特攻隊」の基地跡があります。

年に一度は祈りを捧げに行きます。
親父は空襲の中、学校の給食室の大鍋をかぶって逃げたといいます。

沖縄のように上陸はされませんでしたが、この土地も戦争の悲しみの地です。

今でも土木工事の前に必ず不発弾の探査をします。

沖縄の事件を見たり、こういう不発弾探査とか見るにつけ、戦争は終わっていないのではないか?と思ったりします。

私も戦争は嫌いです。

ですが、「戦争をも辞さない」と圧力をかけてくる国はもっと嫌いです。

正直に、今、沖縄米軍基地の負担を軽くできるのは鹿児島しか無いのでは?と思ったりします。

馬毛島という無人島があります。日本版スペースシャトルの着陸基地の候補に上がった位平坦で広大な面積を有しています。

枕崎には個人用の飛行場があります。ほとんど使われておらず、しかも滑走路距離は800mと軍用機には十分な距離です後背地も広大です。

ですが、どちらも声を上げていません。むしろ馬毛島では地権者が反対の声を上げています。
何故でしょう?
無人島ならそこで生活を完結させれば他の島に迷惑をかける事もありません。簡単に島を出れないシステムにすれば警戒も容易です。

枕崎もまあ、沖縄本土と同じ状況になるのでしょうが、基地に付随する「思いやり予算」等経済効果これは考慮に入れてもいいはずです。
少なくとも以前誘致しようとした刑務所よりマシでしょう。「犯罪するかもしれない軍人」と「既に罪を犯し、再犯率が約3割とも言われる受刑者」どちらが治安に悪いのか想像できるでしょう。

両地共に東シナ海に面し、対中国の備えにも使えます。多少軍の展開に時間を要するかもしれませんが、私は「沖縄の人々の痛みを完全に共感することもできないのにただ怖いと拒否をする」
そのくせ日本は守ってねという姿勢。
これは我儘なのでは?と思うわけです。
鹿児島は質問者様が言われる通り、奄美地方を持っています。
基地問題、中国問題共に人事にしてはいけないと思うのです。

話が後先になりましたが、中国の古地図。
はっきり言って、それが今の中国の自己権益主張の素のひとつです。
ですので、中国には「そもそも琉球、奄美群島自体が我々のものではないか」という主張は根強くあります。

ですが、皆さん基本的なことを忘れています。特に日本人。

「国が違えば国土も違う」このアタリマエのことを。

日本は、施政者こそ変わって来ましたが、国自体は変わっていません。初代天皇以来の一つの国です。

対して、中国では皇帝を倒し、自分が国を興しと、国自体が興亡を繰り返しています。

中華人民共和国は、中華民国でもなく、ましてや清国(日清戦争で尖閣が奪われたと言っている。ただし、これは嘘。清国時代に既に日本の属国である琉球王朝のものとされている)でもない。
「同じような土地にある別の国家」なのです。

過去の領土など持ちだした日には、それこそ「元」の時代を例に取るならユーラシア大陸の大半は中華人民共和国のものとなりますし、エジプトだって、イタリアだって、トルコだってとんでもない大きさの国になります。
要するにそういう暴論なんですよ。今の中華人民共和国の論争は。
政府が取り合わない姿勢を取っているのはこういう暴論に同調する訳にはいかないからです。

質問者様も気をつけてくださいね。
もし身の回りにこのような古い地図を論拠に挙げる方がいらっしゃるなら、「前に住んでいた人の所有物を後から住んだ住人が欲しているだけ」という我儘を中華人民共和国が言っていると、説明してあげるといいでしょう。

以上、勝手気ままに書いてしまいましたが、参考にしていただければ幸いです。
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この回答へのお礼

詳細なコメントをありがとうございます。とても勉強になりました。

お礼日時:2012/11/20 22:22

中国は 本州も北海道も中国の領土だと主張してますけど?

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この回答へのお礼

地図が見にくくてすみません。この地図によると、樺太、奄美、沖縄が中国の領有範囲になっており、日本の本土は含まれておりません。日本本土も中国だと主張している人もいるのでしょうか?

お礼日時:2012/11/02 09:02

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