
当方大学生です。
分析機器を初めて使い得られたスペクトルの解析にとまどっています。
ピークが重なってしまっている部分の分離をし、ピーク面積の計算をしたいのですが、
どのような方法、ソフトがありますでしょうか。
ちなみにIGORProは持っているのですが、複雑すぎてうまく使いこなせていません。
PackagesのMultipeakFittingで行おうといろいろ調べて挑戦はしたのですが
自分が何をしているかいまいちよくわかりません。
ピークの分離、またピーク面積計算の方法を具体的に教えていただきたいです。
できればIGORProを使ってできれば、と思っております。
よろしくお願い致します。
A 回答 (2件)
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No.2
- 回答日時:
NMRではありませんが、化学分野の機器分析でigorを使ってピーク分離をやった事があります。
だいたいこんな感じでした。
(1)教科書を読んで、理論的にはどんなピーク型になるか調べます。NMRならローレンツ型関数でたぶんオッケー、熱や雑音によるゆらぎとかうるさいことを言うならフォークト(Voigt)関数でフィッティングするといいでしょう。どちらもIgorのマルチピークフィットで標準で使える関数です。教科書を読んでバックグラウンドの引き方も決めます。
(2)参考文献を調べてできるだけ仮定をたてる。フィッティングで動かすパラメータを極力減らす。少なくともピーク位置と個数ぐらいは仮定してフィッティングを始めないとキツイです。
例えば「多分3種類の状態に対応した3つのピークが重なっている。分解能を考えるとピークは分離できそう。普通の状態のプロトンはX ppmに出るとデータベースに書いてある。同じ構造をもつ~では文献値が手に入った。それを参考にして考えると、他の2つはそこからA ppmぐらいシフトしてるんじゃないかな。パッと見ではそんなノリでピークの形を説明できそうだ。だから初めにX ppmとY ppmとZ ppmにピークを置いてピーク位置は固定してフィッティングを始めるよう」このぐらいはあらかじめ決め打ちしておかないと、何をやってるのか途中で訳が分からなくなります。
(3)気が済むまでフィッティングします。一見しておかしなところが無くなったら、測定値からフィッティングの結果を引いて残差を求めます。残差(理論的にはホワイトノイズ)に変な構造が残っていないかプロットして確認します。残差が十分小さく、ランダムノイズに見えたら合格。いつまでたっても残差に変な構造が見えるときは(1)(2)で仮定をたてなおしましょう
一応、フィッティングの良さを統計的に評価する方法がありますので、余裕があればちゃんと検定をしましょう。標準化残差を用いた用いた方法が簡単です。
No.1
- 回答日時:
ソフトは必要ありません。
生データで処理します。
例.シリカとシリコーン樹脂の混合物からシリコーン樹脂だけのピークがみたいとき
(1)混合物の生データ(数字の羅列)を落とします
(2)既知データとして存在するシリカの生データを落とします。
(3)(1)-(2)をします
(4)(3)で得られた数値からエクセルでグラフ化します。
面積についてもエクセルグラフから計算すれば良いです。
この回答への補足
ご回答ありがとうございました。
しかし大変申し訳ないのですが、
今処理しようとしているスペクトルはNMRスペクトルなので、
既知データを引き算してピーク面積を得ることはできないのです。
説明不足で失礼いたしました。
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