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植物生態学に詳しい方、教えてください。コナラ林、アカマツ林などといった呼び方はよく聞きます。それぞれ、「コナラの優占する林」「アカマツの優占する林」という解釈をしていますが、「コナラ-アベマキ林」とはどんな林を指すのでしょうか?
1.コナラとアベマキがほぼ同じ程度に優占している林
2.優占種がコナラで、2番目がアベマキの林
3.高木層ではコナラが優占しているが、亜高木層(や低木層)ではアベマキが優占している林

1~3のどれかだろうとは思うのですが、
判断しかねています。

職務上、環境汚染に関する調査はしているのですが、
植物生態学には弱いので、詳しい方、ご教授をよろしくお願いします。

A 回答 (3件)

どのような意味で言葉を使用しているのかは,確かに使用者に直接聞いてみないと解らないですね。

特に「○○林」と表現されると解らないですね。しかし,それでは回答になりませんのであくまでも推測ですが…

日本におけるヤブツバキクラス域の「落葉広葉樹二次林」は,優占種がコナラの「コナラ群落」,優占種がクヌギの「クヌギ群落」,優占種がアベマキの「アベマキ群落」等があります。しかし,「クヌギ群落」や「アベマキ群落」は極めて限られた少数の特定の地域にしか存在しません。ほとんどの地域はコナラが優占種の「コナラ群落」です。

「コナラ群落」は,さらに混生している植物(区分種)により「クヌギ-コナラ群集」「アベマキ-コナラ群集」等に細分されます。ここで問題になりますのが,国際植物社会学命名規約では,(区分種-優占種)の順です。「クヌギ-コナラ群集」「アベマキ-コナラ群集」は,その規定に従ったものです。しかし,日本では長く(優占種-区分種)の順で記載されてきました。従来の表記法に従うと上記の群集は,それぞれ「コナラ-クヌギ群集」「コナラ-アベマキ群集」になります。

ご質問の「コナラ-アベマキ林」は,アベマキが優占種でコナラが混在する群集は,日本にはほとんどありませんから,推測ですが,従来の表記法の「コナラ-アベマキ群集」を指しているのではないかと思います。現在の表記法では「アベマキ-コナラ群集」です。ですからコナラの中にちらほらアベマキの混ざった雑木林と言うことだと思います。2なのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

大変詳しい説明をありがとうございました。
(動物の生態学は少しわかるのですが,)
植物については知識がなく,知り合いも少ないので,
国際植物社会学命名規約の存在も知りませんでした。

植物社会学というのは,
わかりやすい教科書も古いものしかなく,
何のための学問なのかよくわからないところもあったのですが,
詳しく説明していただいたことで,
自分でももう少し勉強してみようという気になりました。

ありがとうございました。

お礼日時:2013/03/28 00:31

No.1です。


最後の5行で「・」が「-」になっていました。
正しいのは以下のとおり。

1番の場合、ハイフンではなく、中点で連結します。
つまり、コナラ・アベマキ林
コナラが優占しているが、アベマキも同等もしくは準じるレベルで存在している。

結論として、
コナラ・アベマキ林 のことではないでしょうか。
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「コナラ-アベマキ林」とはどんな林を指すのでしょうか?


これは、使っている本人(著者)に聞く以外にありません、

まず、取上げた植物名が「優占種」である場合と「区分種(標徴種、識別種)」の
違いがあります。特に、低木槽や草本層の植物の場合、環境を指標する植物が優占種である
とは限りません。

一般的には、ハイフンで植物名が連結された場合、階層もしくは区分種の順序になります。
上位の植物-下位の植物 という表記が伝統的表記法ですが、
区分種-優占種とする学派もあります。

お尋ねの例ですと、この分野の慣習上は3番になるはずです。
しかし、この様な森林は存在しないと思われます。

2番の表現は普通ありません。ほとんど差がない場合だけ(1番)でしょう。

1番の場合、ハイフンではなく、中点で連結します。
つまり、コナラ-アベマキ林
コナラが優占しているが、アベマキも同等もしくは準じるレベルで存在している。

結論として、
コナラ-アベマキ林 のことではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

ハイフンと中点の件は,
応用生態学(造園学)の方に聞くと,
同じような解答が返ってきました。
そのような違いがあることも知りませんでしたので,
大変勉強になりました。

お礼日時:2013/03/28 00:33

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