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日本語では必要がないからなのでしょうか。あれば便利なのでしょうか。

A 回答 (3件)

蛇足的に書いておくと、なぜ英語には関係代名詞が必要か?ということになります。



結論から言えば、英語を含む多くのインドヨーロッパ語がS+Vの構文を崩すことができないからです。

つまり主語の後に必ず動詞を置くことになっていて、動詞は絶対必要(動詞の省略はできない)そして選んだ動詞の時制は文章全体を制約する、ということです。


これが非常に厄介で、たとえばドイツ語などは分離動詞という方法を使って、動詞の位置を動かさずにいろいろな文章を文中に入れることができます。

英語も昔は分離動詞があったようですが、現在は無く、結局複雑な文章=動詞が二つ以上必要で、動詞の自制が一致しない内容を表す文章、は関係代名詞で二つの文章をひとつに見せかけている、という工夫をしているのです。

日本語には動詞をいくつ置くとか時制の一致などの制限がほとんどないため、関係代名詞は必要ないのです。

もっとも、英文を読んでいると関係代名詞があるからこそ面白い、という文章も結構存在しますけどね。
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この回答へのお礼

奥の深いご教示でした。英語よりもドイツ語のほうが古い言葉のように感じていましたが、改めて英語の歴史なども私なりに勉強してみたいと思いました。

お礼日時:2013/04/10 18:02

節の最後に用言が来て、それを連体形にすれば次の名詞につながるので必要ありません。

現代語では多くの場合連体形と終止形が同形です。

This is the present that John gave to me.
これは ジョンが私にくれた(連体形) 贈り物だ。

「ジョンが私にくれた」が長い修飾語になりますが、修飾語は原則的に前置であり、連体形をもつ用言が文末に来るため関係代名詞は必要ありません。以前、「~するところの」が関係代名詞に相当するなどと書いた書物があったそうですが、これは印欧語の関係代名詞を説明するためにわざわざ作ったもので、こんなものはなくても充分に用が足りることからあれば便利とはいえません。

印欧系言語では文あるいは節を作る動詞(定動詞)はあくまで動詞であり名詞を修飾する *形容詞のような機能がありません。そのため長い、文相当の修飾語句を付けようとすると、一旦代名詞を置いて文を続けるしかありません。*This is the John gave to me present. のようなことはできないのです。

This is the present. これが贈り物だ。
That John gave to me. それをジョンは私にくれた。

もう一つの方法(whichの系統)は Which John gave to me.「どんなのかというと、ジョンが私にくれたの」というように、そのものを指す代名詞「それ」の代わりに「どんなのか」という種類や様子を述べるやり方から発達していきました。

もともと印欧系に古くから関係代名詞はあったわけではなく、上記のような方法から発達していったものです。関係代名詞を使わず代名詞を使って短い文を並べてもほぼ同じことを表現できますが、「文を形容詞として使う」ためには文法的制約から関係代名詞を発達させるしかなかったのです。


*動詞を形容詞のように使うには分詞という方法があります。This is the present given to me by John. という形式なら一応は可能です。しかし元の形から変形させねばならず、長くなれば後置修飾せざるを得ません。*the to me by John given present とはいきません(ドイツ語では可能です)。
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この回答へのお礼

大変ためになる有り難いお話でした。語順にはそれぞれ一長一短があって、どちらが一方的に優れているというようなものではないと理解させていただきました。

お礼日時:2013/04/10 03:38

 関係代名詞って、たしか後置修飾の一種でしたよね。

先に修飾されるものを言っておいて、後ろからそれは…と説明するという。日本語の修飾は全部前に置かれますから、相容れないものなのでしょう。

 もし無理矢理言うとすればこんな感じ?
「パパの書斎…実はトイレなんだけどね…に置いてあった本なんだ」
やっぱムリかぁ!
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この回答へのお礼

納得できるおはなしです。ご教示感謝いたします。

お礼日時:2013/04/10 03:40

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