アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

閲覧ありがとうございます。

題にある通り、ローマ法における奴隷の扱われ方について分かる方がいましたら、以下の質問にできるだけ詳しく答えていただきたいです。

AとBの間で(AからBに貸す形で)数年間の奴隷の使用賃貸借契約が成立したとして、
(1)契約期間中にBのもとでその奴隷が死亡してしまった場合、どうなるのか?(BはAに賠償金を支払ったりしなければならないのか?)
(2)契約期間中にその奴隷が赤ちゃんを出産した場合、その赤ちゃんの所有権はAとBどちらにあるのか?(ただし、その赤ちゃんの父母はいずれも奴隷で、上記の使用賃貸借契約でBがAから二人とも借り受けたものとする) また、赤ちゃんの所有権がAにある場合、Bはこの赤ちゃんについてもAに賃借料を支払わねばならないのか?
(3)その奴隷の食費や生活費などはAとBどちらが負担するのか?

無知な質問で恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

ローマの時代の「奴隷」の形態は原則的に「所有権」です。

現代でも使役に使われる馬や牛など、または現代であれば自動車などと同等のものです。

ゆえに、AとBというローマ市民の間で、奴隷の使用賃貸契約は成り立ちます。その上で以下に回答します。

(1)契約期間中にBのもとでその奴隷が死亡してしまった場合、どうなるのか?(BはAに賠償金を支払ったりしなければならないのか?)

対物弁済ですので、その奴隷と同等の能力を有する別の奴隷を購入する市場価格が一般に賠償金として適正な額であったと思います。ただし非常に学識のある教師の奴隷などの場合は、賠償金は非常に高額になったかもしれません。


(2)契約期間中にその奴隷が赤ちゃんを出産した場合、その赤ちゃんの所有権はAとBどちらにあるのか?(ただし、その赤ちゃんの父母はいずれも奴隷で、上記の使用賃貸借契約でBがAから二人とも借り受けたものとする) また、赤ちゃんの所有権がAにある場合、Bはこの赤ちゃんについてもAに賃借料を支払わねばならないのか?

二人ともAが借りうけており、結局Bに戻すのであれば、赤ちゃんもBの所有になります。この点は間違いないのですが、その際の赤ちゃんの分の賃借料がどうなるかはわかりません。
また、奴隷が出産する際には様々な経費がかかりますので、それをAとBのどちらが負担するかも問題になるでしょう。
これらを相殺し、適度なところでBが赤ちゃんを奴隷市場に売ることで、お互いの分が相殺されることも多かったのではないでしょうか。

(3)その奴隷の食費や生活費などはAとBどちらが負担するのか?

借り受けている側の負担です。ローマ時代にリースの概念は無かったと思いますので「貸す」ということは、貸している間の所有者は所有権を主張するかわりに奴隷の生活に必要なものを用意する必要があります。

また何年にも渡って、奴隷を利用するのですから、戻ってきた際にボロボロになっていたので貸主も困ります。こういう契約の場合は奴隷の待遇まで話し合っていたと思われます。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

詳しく答えていただき、ありがとうございました。

お礼日時:2013/07/14 23:19

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!