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No.2
- 回答日時:
そこで言う「反応していない」は、反応式の両辺に同じ状態のものとして含まれているということです。
イオン反応式に限らず、そういったものは反応式には書かないのが普通です。
たとえば、NaClとAgNO3の各水溶液の反応であれば、両方とも水に溶けますのでNa+, Cl-, Ag+, NO3-の各イオンが反応に関わってきます。
つまり、
Na++ Cl- + Ag++ NO3-→Na++ AgCl+ NO3-
となります。
上式において両辺に同じ状態で含まれているNa+とNO3-は書かないのが普通です。当然、溶媒の水も変化しませんので、書いてありません。
これが、「イオン反応式では、反応していない物質は省略してかく」ということの意味であり、反応式は下記のように書くのが正しいです。
Cl- + Ag+→AgCl
No.1
- 回答日時:
>イオン反応式では、反応していない物質は
省略してかくとのことですが、
「イオン反応式では」ではありません。
化学反応式自体ががそうです。
反応によって量の変化したものの関係を表しています。
反応の場に存在していても変化していなければ書かないのです。
水素を空気中で燃やしたとします。
2H2+O2 → H2O
空気中には酸素よりも多くの窒素が存在しています。水素が燃える現場には必ず窒素が存在しているはずです。でも書いていません。量が変化していないものは書きようがありません。窒素が存在していることで酸素濃度が変わってきます。酸素の純度の高い気体中で燃やせば燃え方が変わってきます。
希硫酸に亜鉛を入れます。泡を出して溶けていきます。泡は水素です。
Zn+H2SO4 → ZnSO4+H2
この反応を試験管の中で行ったとします。一番たくさんある物質は水です。水がなければ希硫酸も存在しません。でも反応式の中にH2Oは出てきません。水の量が変化していないから書かないのです。試験管も接触して存在している物質ですね。書きません。液面には空気が接触しています。書きません。
Cu+2H2SO4 → CuSO4+SO2+H2O
これは濃硫酸で起こる反応です(加熱も必要です)。この式を見ても存在する水の量についての情報は含まれていません。反応によって水の量が変化するということだけしかわかりません。
濃硫酸であっても希硫酸であっても、ただH2SO4と書かれているだけです。
濃硫酸であるか、希硫酸であるかは起こっている反応の内容が異なるということでしかわかりません。必要があれば言葉で補うことになります。式は変更しません。
希硫酸では水が多いですから水溶液中での反応です。
H2SO4,ZnSO4は水溶液中ではイオンに分かれて存在しています。
分かれて存在しているのかくっついて存在しているのかがわかるように式に表したとします。
Zn + 2H^+ + SO4^2- → Zn^2+ + SO4^2- + H2
両辺にSO4^2+ が出てきます。このSO4^2+は存在しているが変化しないイオンだということになります。こういうイオンは残さずに消してしまいます。
Zn + 2H^+ → Zn^2+ + H2
こう書くと変化したものを抜き出した式が得られます。
Znが希塩酸に溶けたという場合でもイオン反応式は同じになります。
亜鉛が希硫酸に溶けるという変化と希塩酸に溶けるという変化は同じ内容の反応であるということがわかります。逆にイオン反応式にすることで抜け落ちる情報もあることがわかります。希硫酸と反応させたのか、希塩酸と反応させたのか酢酸水溶液と反応させたのか、・・・。式だけを見てもわかりません。言葉で補う必要が出てきます。
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