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国文法を独学で勉強していますが、連用形がわかりません。
連体形は体言、つまり名詞にかかるということはわかります。
例・・・「この本」の「この」
ところが連用形は用言、動詞、形容詞、形容動詞にかかるということですが、よく理解できません。
例を挙げて分かりやすいように説明して頂けませんでしょうか?宜しくお願いします。

A 回答 (4件)

古典文法の枠組みで説明させていただきます。



まず、用言とは動詞、形容詞、形容動詞の総称です。自立語で、活用があり、単独で述語になることができるものです。

そこで、連用形の主な用法です。

1、下の用言に係る(連用法)
a 動詞の場合(各活用形すべて形の異なるナ変動詞「死ぬ」を使って説明します)

死に急ぐ。
死に給ふ。
死にがたし。

のように下の用言(ここでは「急ぐ」「給ふ」「がたし」)に係る「死に」は連用形です。

死にもこそすれ。

のように、連用形と用言の間に係助詞や副助詞が割り込むこともあります。

b形容詞・形容動詞

美しく咲く。
はるかに遠し。

の「美しく」「はるかに」のように下の用言「咲く(動詞)」「遠し(形容詞)」に係って連用修飾語になります。

2、文を中止する(途中でいったん止める)働きがあります。連用中止法といいます。

虫は死に、草は枯る。

というときの「死に」は文を中止するために使われている連用形です。

3、連用形接続の助動詞(き、けり、つ、ぬ、たり〔完了〕、たし、けむ)を下接します。

死にき。
死にけり。
死につ。
死にたり。
死にたし。
死にけむ。

というときの「死に」は連用形。

4、連用形接続の助詞(て、つつ、ながら〔以上三語接続助詞〕、てしが、てしがな、にしが、にしがな〔以上四語終助詞〕)を下接します。

死にて、
死につつ、
死にながら、
死にてしが。
死にてしがな。
死ににしが。
死ににしがな。

というときの「死に」は連用形です。

なお、連用形は、名詞として使われることもあります。

釣りを楽しむ。

の「釣り」はもともと動詞の連用形ですが、ここでは名詞として使われています。「連用形名詞」などと呼んでいます。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。
熟読し理解するようにします。
ありがとうございました。

お礼日時:2013/12/26 21:56

No.2の方の詳しいご説明があっても、締め切っていらっしゃらないようなので、失礼ながら別の説明も加えておきます。

 
 活用があるのは用言(動詞・形容詞・形容動詞)及び助動詞です。活用形は 未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形の六つの活用形があります。このあたりはお分かりになっているようです。しかし、それらの名称はどうして付けられたか、確かにわかりにくいものですね。

 (ここで前提としてお断りしなければいけないことは、学習中の文法が「口語文法」すなわち現代語の文法であって、「文語文法」すなわち古典語の文法ではないということです。なぜならこの二つの文法は基本的には同じ骨格ですが、用語等に差がありますから)

 次のようなことは、文法の習い始めによく教わることです。「ない・う」「ます」「○」「時」「ば」「命令」という言葉です。動詞の場合は、例えば「行く」という動詞にこれらをつけてみます。
 行か(ない)・行き(ます)・行く(。)・行く(時)・行け(ば)・行け。
 行こ(う)
となります。この順番に、「行か」「行こ」が未然形、「行き」が連用形・「行く」が終止形・「行く」が連体形・「行け」が仮定形・「行け」が命令形です。
 この「カ、コ」・「キ」・「ク」・「ク」・「ケ」・「ケ」が活用語尾となり、カ行の五段全部に入っているので「カ行五段活用の動詞だということになります。他の動詞の例を挙げるのは省略します。
 形容詞だと、この下に付ける言葉が
  「う」・「た・なる」・「○」・「時」・「ば」・「無し」 この内、連用形には二つありますし、終止形の「○」は「。」を付けて言い切りになるという意味です。「無し」は文字どおり命令形がありません。
 形容動詞だと、
  「う」・「た・ある・なる」・「○」・「時」・「ば」・「無し」です。
活用語尾はつぎのようになります。
  形容詞→「カロ」・「カッ・ク」・「イ」・「イ」・「ケレ」
  形容動詞→「ダロ」・「ダッ・デ・ニ」・「ダ」・「ナ」・「ナラ」
形容詞や形容動詞については、「美しい」や「静かだ」を例に、ご自分でお試し下さい。

 本来の問題の「連体形」と「連用形」の問題ですが、連体形は「体言(名詞・代名詞)」に連なるの意味を持ちますが、例に挙げた「時」という名詞にかかっていることで理解できると思います。しかし、体言に連なるだけがすべての用法ではありません。例えば「助動詞」など多くのものにかかっていきます。
 「連用形」も文字どおり「用言」に連なるという名称が与えられています。「なる」という動詞にかかる例は上記にあるとおりですが、動詞が動詞などにかかることは無いけれど、連なる例なら、「行き着く」や「行きにくい」など複合語になる例が存在します。しかし、これも他の用法の方がむしろ多いと思います。
 長文、失礼しました。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。
熟読し理解するようにします。
ありがとうございました。

お礼日時:2013/12/26 21:57

3つのポイントがあります。


1つは、「形容詞と連体詞の区別」
1つは、「用言の連体形の使い方」
1つは、「用言の連用形の使い方」


まず、
連用形や連体形は、「用言の活用」の一つです。
動詞や形容詞などの用言には、「活用」があることはわかりますね。
未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形
の6活用があります。
「走る」という動詞なら、
走ら(+走ろ)・走り(+走っ)・走る・走る・走れ・走れ
(これは五段活用の例です。)
「美しい」という形容詞なら、
美しかろ・美しかっ/美しく/美しう・美しい・美しい・美しけれ・○
(かろ・かっくう・い・い・けれ と覚えさせられます。形容詞には命令形はありません。)

一方、「この本」の「この」は、「用言の連体形」ではなく、「連体詞」という独立の品詞です。
「連体詞」は、体言にかかるという点で形容詞と似ているところがあります。
とくに英語などの形容詞に似ています。
beautiful flower 「花」という名詞にかかる「美しい」という形容詞があります。
this flower is beautiful. 「この花は美しい」と、形容詞が用言的に使われますが、英語ではisという動詞をともなわないと用言的に働くことはできません。

しかし、日本語の形容詞は、動詞をともなわずに単独で用言的に働きます。
「この花は美しい」はその典型ですね。
「この花は美しいです」という言い方もありますが、これは誤解を恐れずにあえて割り切っていいますと、this flower is beautiful.という英語の表現にひきずられた言い方です。「この花は美しい」で日本語の文としては成立しています。「です」を省略した言い方なのではありません。

そこで、日本語では、「体言を修飾するかどうか」よりも、「用言として働けるかどうか」を重視して、ここでまず品詞を分けます。
「美しい」も「この」も、名詞を修飾しているのですが、「美しい」は用言になるし活用もある、「この」は用言になり得ないし、活用もしない。そこで前者は日本語文法上は「形容詞」、後者は「連体詞」に分類します。
すなわち、活用がない点で、日本語文法上は形容詞とは明確に区別されます。日本語の形容詞は、「用言」の一つとされていることからもわかるように、動詞に近い働きもするのです。


さて、その上で、こんどは「用言の連体形」とは何かということになります。
「美しい」という形容詞は、用言であり活用があるので、後に続く言葉によって形を変えます。
あとに「花」という名詞(=体言)がくるときは、「連体形」を使います。
「美しい」の連体形は、「美しい」ですね。(終止形と同じ形です。)
だから、「美しい花」と、連体形をつかって「花」という体言につなげます。

「動詞の連体形」も同じです。
「走る」という動詞は、用言であり活用があるので、後に続く言葉によって形を変えます。
あとに「人」という名詞(=体言)がくるときは、「連体形」を使います。
「走る」の連体形は、「走る」ですね。(終止形と同じ形です。)
だから、「走る人」と、連体形をつかって「人」という体言につなげます。

連体詞である「この」は違います。
「この」という連体詞は、用言ではないし活用もない。後に続く言葉は体言だけ。
あとに「人」という名詞(=体言)がくるときは、当然「この人」と使いますが、
他の使い方はありません。


最後に、「用言の連用形」とはなにかです。
過去を表す助動詞に「た」というものがあります。
「走る」じゃなくて「走った」
「美しい」じゃなくて「美しかった」
「た」は助動詞なので、それ自体に活用があり、一種の用言と見ます。
なので、「た」に続けるときは、動詞や形容詞は連用形をつかいます。

下に続く用言は助動詞とは限りません。
「走る」→「走り続ける」はどうでしょう。
「続ける」というのは動詞、もちろん用言、だからそこに「走る」をつなげるためには、連用形の「走り」をつかいます。
「美しい」→「美しく座る」はどうでしょう。
「座る」というのは動詞、もちろん用言、だからそこに「美しい」をつなげるためには、連用形の「美しく」をつかいます。

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まとめますと、
動詞や形容詞は、連体形をとることで「連体詞」と同様の働きをすることができるが、
動詞や形容詞は、終止形をとって言い切りにつかったり、連用形をとって他の用言や助動詞などにつなげたりと、活用することによっていろいろな場面で使うことができる点で、単機能の連体詞とは違う。
ということになるかと思います。
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この回答へのお礼

詳細な回答ありがとうございます。
熟読してよく理解するようにします。

お礼日時:2013/12/15 18:55

そもそも連体形というのは、あくまでも用言であって、その活用の一つであるので、「例」が間違っている。

明らかに「この」は活用しないので、用言ではない。

で、用言の判定法に「ます」に連結するというのがあるが、この「ます」(助動詞)は、自立語ではないので用言とは言い難いが、「ませ・ましょ、まし、ます、ます、ますれ、ませ・まし」と助動詞として活用変化しているので、これを用言に準ずるものと考えれば、「ます」に不自然でない形で続けば、それは「連用形」ということになる。

繰り返す。連体形、連用形そのものは用言。で、体言に続くものを連体形と言い、用言に続くものを連用形という。

例えば、動詞ならば、「書きます」の「書き」、「答えます」の「答え」を連用形と言う。

因みに、連体形なら、「書く」(とき)であり、「答える」(とき)である。いずれも、「時」という体言に続く。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
熟読して理解するようにします。

お礼日時:2013/12/15 18:56

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