No.33
- 回答日時:
前回のお話しからしばしの時間をいただきました。
今回は少しばかりの補足の形になります。>学校文法の立場からすれば許容できない
とのご意見が寄せられましたが、その学校文法ですら、形容動詞に関して「認めない立場」と「認める立場」の両論併記の形を採ってもいます。何れが正しい等とは一言として説明もしておりません。
その上で「日本語の文法」に関しても、それこそ十人十色との状況で絶対的な見解はどこにもない「議論が継続中」の状態です。
そうした点からは、形容動詞を根拠とする説明には僕は疑問符を付ける次第でもあります。仮に百歩譲って「~している状態」を示すならば、それは形容詞と準動詞の構成で解決もできるはずで、殊更に一つのジャンルを設けてそこに整理分類するものを特定もしうるのかとの疑問も感じます。
単語と構文の関係で考えれば、それはちょっとおかしいよね、何か説得力にかけるよねとのスタンスです。
「好きな状態が続いている」ならば、「好きでいる」で文意を伝える事もできます。この「好きな状態で」に付加して更に次の要素を求めるならば、「僕の側に居てほしい」ともなり得るでしょう。
つまり最初の要素と次の要素はそれぞれ別に独立した別の要素と考えることが可能ならば、「居て欲しい」もアリと考えるのが僕の立場です。幸か不幸か、この例文には句読点が一箇所も使われておらず、また「ずっと」の掛かり先にも二つの可能性があります。「ずっと好きな状態を続けてもらいたい」「ずっと側に居て欲しい」どちらでも文意は通じます。文意が通じるならば、その真意を前後から判断する以外にはありません。そのために「可能性もあるよね」との話はしましたが、こちらが正しいなどとは一言も言っておりません。その点は確認していただきたいと存じます。
>なお、蛇足ですけど、「好きだ(嫌いだ)」の前には「が」がくるのが普通です。「を」が来ても誤りとまでは言いません。例「君が好きだ」「チョコレートが好きだ」「太郎は花子が好きだ」
「好きだ(嫌いだ)」との言葉の前にあるのは「が・を」である、との根拠が不明なままに「その様な使い方が普通である」と断言されるのはいささか早計ではないでしょうか(質問者が誤解する可能性があるとの意味です)。
「ガとハ」は同じ様に見えても使い方や機能に相当の違いもあります。両者を入れ替えできないケースも多々あります。具体的にお話ししますと、
【ハの用法】
(1)問題を設定して下にその答が来ると予約する
(2)対比
(3)限度
(4)再問題化
【ガの用法】
(5)名詞と名詞をくっつける
(6)現象文をつくる
そして「ハとガ」を決して同じものとは思わないこと。これが何よりも大切です。「ハとガ」を「主語-述語」の形だけで扱ってもうまくいきません。
No.32
- 回答日時:
質問者には、関係のない話をつづけているように思われるかも知れませんが、いま少しご辛抱下さい。
No.31の方のご回答を読んで、「これは、大変な難しい問題に踏み込んでいるのではないかと、思われてきました。「好きだ」「嫌いだ」が「形容動詞」であることは学校文法の立場に立つ以上、譲ることは出来ませんが、その形容動詞のいくつかを{ ~でいる}の格好にしてみるとかなり複雑であることに気が付きました。
静かでいる 元気でいる 上手でいる 便利でいる 穏やかでいる きれいでいる 丈夫でいる
この中には不自然な言い方になるものがいくつかあります。これを{ ~である}の形にすれば、例外なく落ち着きます。
だから、この場合は、「ある」という補助動詞を用いた形という、考えに合致します。
この時、わざわざ{ ~でいる}の形を使うことはあまり考えられない。上に挙げた例で言えば、元気でいる、きれいでいる、丈夫でいるくらいが何とか使用に耐えられるのではないかと思います。使えるなら、同列にすべて使えればすっきりしますが、そうは行かないのが、生きた言語を対象にする現代語の「文法」の難しさなのでしょう。
形容動詞の「副詞法」(分かりやすく言えば、連用修飾語となって下の用言などに掛かっていく用法)は前に書いたように「に」という活用語尾を用いて、「静かに暮らす」「元気に働く」「上手になる」「便利に使う」「穏やかに話す」「きれいに咲く」「丈夫に見える」のように、ごく普通の使い方が出来ます。
だのに、「いる」という元来「存在」を表す動詞に「で」の方を使って「好きでいる」「元気でいる」と言わなければならないのか。あるいは「いる」という動詞を「暮らす」「生きる」という意味で使うようになりつつあるのか、という疑問をいだき、「大辞林」に当たってみたら、次ような用法が書いてありました。
II、補助動詞『形容動詞の連用形「…で」を受け、…であるの意を表す。「いつまでも元気でいてほしい」(前後省略)』
と有りました。ひとつの辞書の説明をもとにして結論を急ぐのもどうかとは思いますが、参考にはなるかと思います。
質問者のbqptghkccnokさん、答えは「補助動詞」だから、「いて」と書くということです。
なお、蛇足ですけど、「好きだ(嫌いだ)」の前には「が」がくるのが普通です。「を」が来ても誤りとまでは言いません。例「君が好きだ」「チョコレートが好きだ」「太郎は花子が好きだ」
No.31
- 回答日時:
「好きでいて欲しい」と「好きで居て欲しい」では意味も異なってきます。
が し か し!。これだけでは答にならない可能性もあります。
例文の「私の事をずっと好きでいてほしい」を文の骨組みとそれ以外に分解してみるとどうなるでしょうか。
骨組みは「省略された主語」と「ほしい」となります。普通に読むならば、主語として「私は」ほどでしょうね。
となれば「私は…ほしい」が文の骨組みとなり、その他は要素および条件となります。
(1)「ずっと(今まで同様に将来も)」との時間軸としての希望条件
(2)「私の事を」として、対象とされるものを明示する
(3)省略されているが「誰に」として、行為を求める相手を示す。
(4)「どの様にして」との内容を示す。
これを一つずつ調べていきます。
(1)の内容は(4)とも関わる問題ですので後に説明します。(2)は格別の問題もありません。(3)も問題はありません。
そして(4)、これがとても大きなウェイトを占めもします。現代っ子が見落としがちな要素の一つに「読点の扱い」があり、この「読点」は文の一時的な中断を示す場合もあれば、そこで話題転換とするとの使い方もあります。
もしここに読点が使われ「好きで、居て欲しい」となったなら、「私のことを好きな気持ちをずーっと持ち続けて欲しい」「今までどおり、私の側に居て欲しい」との二つの文を繋いでいるとも読むことはできます。
あるいはこの様な考え方をすることもできます。実際には「ずっと」が「何処に掛かるのか」との問題です。「ずっと好きな状態でいてほしい」「ずっと側に居てほしい」どちらとも読めます。
そして「ずっと」が時間の継続を示す言葉である以上、そして「好き」を動詞の名詞化した使い方あるいは「好きという動詞の連用形」のいずれとも解釈することは可能です。辞書的に解釈をしたとしても何れも正解となり得るはずです。
そうです、この文のポイントは「で」に全てが集約されているとの話になります。従って、僕は「『居て欲しい』は違いますよね?」とのご指摘には、ちょっと待って!との立場をとらせていただきます。必ずしも間違いとはいえない。
No.30
- 回答日時:
このサイトで、こんなに多くの(現在29)回答が寄せられるのは、見たことがないので、驚きました。
ところが、一つを除いて多くが「居て」がいいと書き、「いて」だという人もあります。ここは、賛成か、反対かというアンケートをとる場所ではないと心得ていたから、びっくりしたのです。しかし、「こんな使い方も有りか」とは思いますけれど、No.29の方が理論的に説明していらっしゃるの、あえて一つの回答を付け加えます。
結論を先にいうと「「居る」でなく「いる」であるべきだと思います。
「好きで」とはどういう言葉かと言うと(意味のことをいうのではありません)、「好き」という名詞に「だ」という助動詞がついた形か、「好きだ」という形容動詞の連用形か、どちらかでしょう。
その判定資料として、形容動詞の活用と「だ」という助動詞の活用を比べてみます。(ここで、それぞれの立場の人のよって立つ文法論により、考えの差があります。わたしは普通、学校で習う「学校文法」に根拠を置きます。そのことを断っておきましょう)
形容動詞の活用の活用語尾
【だろ】【だっ・で・に】【だ】【な】【なら】命令形はない。
「だ」という断定の助動詞の活用
【だろ】【だっ・で】【だ】【な】【なら】上と同じく命令形はない。
どちらも左から未然・連用・終止・連体・仮定の各活用形です。
連用形を除いて、二つは同じのようです。形容動詞にある「に」というのは、例えば「静かにする」「静かになる」のように使われるものです。それを「好きだ」に当てはめれば、「好きになる」「好きにする」といえるので、「好きだ」を形容動詞だと考えるわけです。しかし、いま言ったことは「好きで」の品詞をどう考えるかに関係はありましたが、「いる」をどう書くかに直接関係ありません。
さて、「ある」や「いる」は動詞のなかでは特別の「存在」を表す動詞ですが、「花を置いている」「車が止めてある」のように、直接の意味は「置く」や「止める」にあって、「いる」や「ある」には「そういう状態だ」と言うことを表す、「補助動詞」としての使用法です。そのような時は、「居る」や「有る」のような漢字は使わず、かなで書きます。
以上で、一応の結論を申し上げましたが、書きながら「違う考えもあるよなあ」思っていました。わたしの考えの至らない所にお気づきの方は、是非コメントを(というより)回答を寄せて下さい。
No.29
- 回答日時:
「居て欲しい」は、「存在して欲しい」という意味ですから、おっしゃるように、例文の意味とは違います。
漢字を適用すると、「私の事をずっと好き(な状態)で(家に)いてほしい」のような意味になってしまいます。「好きでいてほしい」の「で」は助動詞「だ」の連用形です。
これに続く「い」は補助動詞「いる」の連用形で、
7-(ア)動作・状態が続いて、現在に至ることを表す。
という用法です。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/15573/m1u/% …
「私の事を好きな状態が、ずっと続いてほしい」というのが本来の意味になるでしょう。
上記辞書には「花が咲いている」という例文も載っていますが、「花が咲いて、そこに居る」という意味ではないのと同じことです。
こうした補助動詞は、基本的に、漢字で書くことはできない、とお考えになるのが妥当だと思います。
どうしても書きたい場合は「居て」しかありませんが、間違った意味に伝わる危険性もあると同時に、当て字として受け取られるでしょう。
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