いちばん失敗した人決定戦

外国人から、「突然」と「突然に」のニュアンスの違いを聞かれ、上手く説明できなくて困っています。たとえば、「ある日、突然、去年の記憶をなくしてしまった」という文章と、「ある日、突然に、去年の記憶をなくしてしまった」という文章では、インパクトの強さとかニュアンスの受け取り方がどう違いますか?できれば、国語の先生に回答をお願いしたいと思います。又、その違いの出典のURLがありましたら、合わせてお願いできますでしょうか。

A 回答 (1件)

こんにちは。


私は国語の専門家ではありませんが、これには答えられます。


まず、
「に」をつけない「突然」は副詞です。
「突然に」は、「突然だ」を‘ダ活用の形容動詞’と見立てたときの連用形です。


多くの辞書では、「突然」を形容動詞にするときは、ト・タル活用の「突然たり」「突然と」とすべきであって、
ダ活用の「突然だ」「突然に」「突然な」は本来の活用ではないとしているようです。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E7%AA%81%E7%84 …

ただし、同じ辞書では、わざわざ‘連語’という分類で(救済措置として)「突然に」を載せています。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E7%A …
世の中で広く使われているので、「‘突然に’は誤りだ」とまでは主張できなくなってきているのでしょう。

こちらでは、もはや、ダ活用も本来の使い方として載っています。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E7%AA%81%E7%84 …

ちなみに私が持っている辞書では、「副詞」としか書いていません。


似た例として、「自然(に)」、「偶然(に)」などがありますね。

・「自然」は副詞ではないのでそのままでは用言の修飾には使えず、ダ活用の形容動詞「自然だ」の連用形として「自然に」が用いられます。

・「偶然」は、副詞の「偶然」、およびダ活用の形容動詞「偶然だ(連用形は「偶然に」)」のいずれでも使えます。


>>>インパクトの強さとかニュアンスの受け取り方がどう違いますか?
>>>又、その違いの出典のURLがありましたら、合わせてお願いできますでしょうか。

基本的には、違いはありません。
上記のリンク(辞書)でも、どこにも「違い」は書かれていませんね。
しかし、話し言葉では、「突然に」の「に」の部分の抑揚を高くすることによって、「突然」を強調することができますね。
それを教えてあげてはいかがですか。

以上、ご参考になりましたら幸いです。
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この回答へのお礼

丁寧な回答でよく理解できました。「偶然」と「自然」も勉強になりました。Yahoo辞書はこれからも使っていきたいと思います。どうもありがとうございました。

お礼日時:2009/09/15 21:27

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