硬式テニスの試合を初めて見ました。
小学生から50代までの人が参加していて、小学生は最新のスタイルで、またおじさんは昔の手首を固定して押し出すようなスイング、若者はほとんどトップスピンでした。
結局試合が終わってみると、特別特徴も無くフォームも左手を使ってなくてぶらんとさせている一般的には良くないと言われている人が勝ちました。
優勝した人は卓球のように見える打ち方でした。
なぜか優勝者は相手から攻められることも無く、また相手を攻めることもなく壁のようにどんなボールも淡々と返すと言った感じで結局相手が先にミスってしまうといったパターンでした。
特に遠いボールに走って追いつくと言った場面も多くなく、もしかしたらフットワークが凄いのでイージーボールに見えるだけかなと思い足の動きに注目しましたが、そうでも有りませんでした。
(全て私にはそう見えただけで実際には違うのかも知れませんが)
あとで聞いたのですが部活等でテニスをやっていたわけではないそうです。
フォームを見ても確かにそのようでした。
結局長年テニスに取り組んだ人達が、ちょっと運動神経の良い人にしてやられたって感じです。
一般的に試合では強打より確実性やコースだと言われますが、それを絵に書いたような試合でした。
でも普通だと得意なショット等が無くて勝てるのは何か違うと感じるのです。
どうして皆は彼を攻めることが出来なかったのでしょうか?
どうして皆はハードショットを打ち込めなかったのでしょうか?
試合を見ていない人には分かりづらいと思いますが、色々な意見を聞かせてください。
あとで聞いたのですが、彼は第1シードだそうです。
彼と戦った人も”サーブが速いわけでもなくショットが強いわけでもないのに負けるんだよな”とつぶやいていました。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
中々ユニークな質問ですね。
あまり参考になりませんが、自分なりの解釈です。私にとってはその優勝したタイプはもっとも苦手なタイプです。つけこむ隙がないからです。
自分のスタイルはストローカーで、エースを狙うより相手のミスでポイントをとるタイプからです。優勝した方もどちらかというと私と同じように”相手に反応し対応するカウンタパンチーゲーム”タイプだと思われ、そのスタイルに熟達されている方だと思います。
見た目にはその方より速いサーブや攻撃的ストロークを持っている中級プレーヤーらがその方に勝つことはかなり難しいのです。
そこで疑問が生じると思います。日本でも世界のトッププレヤーで”カウンタパンチーゲーム”をする人はあまりいませんね。ちょっとタイプは違いますがマイケル・チャンは近いでしょう。女子で言えば井上青香さんかな?話はだいぶそれてしまいました。
カウンタパンチーゲームをするタイプはどんな特徴があるかというと
・必要な技術を持っている(安定性、プレースメント、深さ)
パッシングショット、ロブ、リターン等に長け、無駄な動きがない。
・身体的(パワー、体力、技術、体格)が恵まれなくても可能。
また、色々な高度な技術・戦略等がなくても可能 つまり習得しやすい。
・相手に反応するタイプなので自分で決断することが少ない。
などでしょうか
じゃ勝つにはどうしたら?となりますね。ここから先は経験で言えなく一般的な言葉になってしまいます。簡単な事ですが、その方より優れた攻撃的なプレーヤーとか、自分よりわずか上のカウンタパンチーゲームを持ったプレーヤーはいとも簡単に勝つでしょう。
あくまでも防御のテニスは安定した攻撃テニス(難しい)にはかないません。
ただその方はシード1というからには単に通常のカウンタパンチーゲームのタイプより下記の能力も高いのではないかと思います。(市民大会レベルを想定して)
・空間的、時間的を支配する能力を持っている。
コートポジションが良い(常に最適なポジションにいる。だから見た目には走って打つ印象は少ない)
・間がある。(打点域がひろい。タイミングを早く遅くして相手から時間を奪う)
相手のバランスを崩し、よいポジションで打たせない。
・破壊的な攻撃ショットはないが一通りのショットをこなせる。(弱点がなく攻めにくい)自分の得意なショットに依存することが少ない。
・冷静であること。(視野が広く相手をよく見ている。思い込みがない。臨機応変の動きが可能)
・5割程度の力で打っている。(力みがない=ミスが減る。体力を消耗しない勝ち上がっていくには大事な要素)
・機を心得ている。(攻め所、守り所、仕掛け所)
・深くコントロール ボールが遅くても深いボールは攻撃しにくい
最後にテニスの対戦には相性があり、仮にその方に勝つ攻撃型プレーヤーに私レベルの実力でも、まぐれでも勝てるチャンスはあります。それは攻撃型のプレーヤーは好不調の波や隙があるからです。しかしながら、私より上のカウンタパンチーゲームのタイプには全く勝てる自信はないですね。トホホ
大変詳しく回答ありがとうございます。
古いですが特徴のあるマッケンローやコナーズ、グラフ等のプレーに目が奪われがちですが、普通のプレーヤーはこんなに個性のある人は少ないので、もしかしたらこれが普通の勝ち方なのかもしれないと思い始めました。
最近のプロの試合は見たことがありませんが、ヒンギスなんかは結構特徴無く気がつけば勝つという感じだった気もします。
No.4
- 回答日時:
少々、分かりやすくするために補足させていただきます。
G.ストロークの打ち合いになって、怖い事は自分の足が間に合わなくなることです。 自分が速いボールを打つと、相手は容易に速いボールを打つことができます。 つまり自分が打ったボールスピードが原因で、(返ってくるボールに対して)自分の足が間に合わなくなるのです。 よって無闇に「全力で」高速ボールを打とうとはしないのが普通です。
あくまでも自分がポジションを戻しやすい打ち方(に回り込ん)で、走りやすいボールスピードにコントロールして打ちます。
例えば自分がコーナへ走らされ、ボールを追いながら「無理をして」高速ボールを打ち、相手に「予測された」場合です。
自分は無理をして打った後(バランスを崩して)に、あわててポジションを戻さなければなりません。 一方で相手はボールを待って、こちらの様子を見ながら( =観察されて )容易に高速ボールを打てる「 時間帯 」ができてしまうことが問題( 災い )になるわけです。
その結果は自分にとって良い( というよりロクな )ものではありません。 災難です。
蛇足:
普通はダブルスの方が速いボールの打ち合いになり易いと思います。
後衛は相手のベースライン近くに威力のあるボールを打ってディフェンスに専念し、且つボールスピードを上げて「敵の前衛をかわし」易くするわけです。 そのため前衛を避けながら容易にスピードボールを打てるコースは狭くなります。 その結果、お互いに強打の打ち合いをはっじめやすい! 互いに特に手の内を知り尽くした強豪同士ですと、そうなる傾向があるように思います。
ただし強打で打ち合って、より強い側が必ず勝つわけではありませんね。
No.3
- 回答日時:
mk1234さんはその勝者の試合をじっくり観察されたんですね。
おっしゃってる内容が良く伝わってきますし、むしろテニスという競技をよく理解しての感想だと感じたのは私だけでしょうか。その大会に優勝された方は正に“勝つテニス”を実践されたと思います。それはmk1234さんも
>なぜか優勝者は相手から攻められることも無く、また相手を攻めることもなく壁のようにどんなボールも淡々と返すと言った感じで結局相手が先にミスってしまうといったパターンでした。
と認識されているように、結局テニスは敵のコートに1球多く返した者が勝つ競技なわけですから、自分がリスクを犯してまでエースをとりにいかなくても相手がミスってくれればそれに越したことはありませんよね。しかしこのミスというのも色んな要素があります。テニスの技術が未熟なため、緊張しているため、興奮しているため、萎縮しているため、そして相手に追い詰められてのミス等色々あるわけです。この中で技術が未熟以外のすべての要因は相手との力関係によって発生するわけです。
そしてこの勝者はどんなボールも壁のように返すと言われるように、フィジカルはもちろんスキルの面でも穴がないプレイヤーであることを証明しています。よって
>結局長年テニスに取り組んだ人達が、ちょっと運動神経の良い人にしてやられたって感じです。
に関しては見識が少々甘いのではと感じています(そのテニス大会がどの程度のレベルなのかによりますが)。私の感想では、優勝者はかなりの戦略家であり、試合数も相当数こなしているはずですし、何よりその強さを裏付けるだけの練習もこなしているのではと推測します。
またテニスの強さは一概にフォームの美しさや過去の経歴によって決まるものではありません。もともと競技志向が強く飲み込みの早い人は例え普段はサッカーをしていても1ヶ月もテニスをやったら立派に勝負しているという人も珍しくありません。
>どうして皆は彼を攻めることが出来なかったのでしょうか?
どうして皆はハードショットを打ち込めなかったのでしょうか?
これは悲しいかな、強者に対する弱者の姿勢なのです。
ロープを背にし更にガードが甘いモハメド・アリになぜ王者ジョージ・フォアマンは重いパンチを繰り出さないのか!と地団駄ふんでいるうちにフォアマンは静かにマットに沈むのと同じなのです。これは実際テニスの試合で強い相手と対戦した場合、あらゆる面(高度なフィジカルやスキルと不断の集中力、氷のような闘争心に身体のリラックスなど)で自分より上だと感じると、まるで金縛りにあったように全身は強張って何もできなくなってしまうのです。更には「この人に負けるのなら仕方がない、自分はよくやった」とか「早く負けてこの場から立ち去りたい」とさえ思うこともあるでしょう。勝負とはかくも残酷ですネ。
きっと、皆は勝者の力を全身に受け止め(決して傍観者にはわからない)、もはや打つ手がないことを悟ってしまったのかもしれません。そして勝者は磐石のテニスで無理をせず(決してギャラリーがざわめくようなウィニング・ショットなど打たず、決めるにしても7割程度の力で2~3球振っておいてからイージー・ボールを確実に決めたことでしょう)、淡々と地味なカウンターテニスで皆が自滅していくのをほくそ笑んでいたに違いありません。
皆といえば、後はただゲームセット&マッチというコールを聞いて、その勝者と握手するのを待つだけだったのでしょう。
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