
ソ連が崩壊した理由は平等主義にあるとずっと思っていたのですが、ナショナルジオグラフィック2014年4月号には鉄道労働者の賃金はソ連の平均月収の3倍以上とあります。また、
http://rodo.info/oldsite/bulletin/bn/0311/soviet …
こちらのサイトによると、優れた一部の労働者だけを極端に優遇し、大多数の労働者は貧しいままだったので、生産性は上がらなかったのも崩壊の要因となったと書いてあります
資本主義国でもCEOが多額の報酬をもらい、工場労働者の賃金が低いままで上がらないというのはまま見られますし、日本でも20年ぐらい賃金があがりませんでした
でも、ソ連のように急激に体制が変わるということはありません。これはいったいなぜなのでしょうか?
やはり過度の計画経済化と政治的な要因がデカいと考えるべきなんでしょうか
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
>>でも、ソ連のように急激に体制が変わるということはありません。
これはいったいなぜなのでしょうか?やはり過度の計画経済化と政治的な要因がデカいと考えるべきなんでしょうか
ソ連は、共産党幹部と、一部のテクノクラートが国家計画を立てて、それに全国民が従う体制だったといえます。それに対して国民が異議を言い出せば、強制収用所送りだし、場合によっては、処刑されたでしょう。
そんな体制でも、農業→大規模工業化という段階では、5ヵ年計画に従ってデカイ工場を建設するとか、大規模土木工事をするなどで、進歩・発展できたので、国内外の支持は得られたようです。
でも、それ以上の第3次産業以降になると、共産党指導層やテクノクラートが世の中の全てを把握して、計画経済を行うことが不可能になってしまったといえます。
つまりは、不確定要因、計算外の要素が多くなりすぎたこと、流通業の大切さが分からなかったこと、そして科学技術の発展が、マルクス・エンゲルスの想定していた資本論の想定範囲を超えてしまい、国家運営がスムーズにできなくなったといえます。
その結果、ソ連では、生活必需品がお店に並ばず、共産党のエリートは別だけど、一般庶民は、お店で行列に並んで、商品を手に入れるのが大変な時代が続くことになりました。
資本主義国家は、資本家が投資計画をつくって生産・販売を行っても、「あっちゃ、見込み違いだったぜ!新製品が売れない!」という結果が見えたら、さっさと計画変更を行い、人々の求める製品を提供することが可能です。
アダムスミスの経済学でいう「見えざる神の手」により、計画の失敗は早急に修正されるわけです。
ですから、ソ連に比べて、うまく経済発展が可能になったわけですね。
また、たとえば、コンピュータで必要になる、メモリー製造工場の建設は、数千億以上の投資を連続して行わないといけません。それだけの投資を続けるには、大資本家、大富豪が存在しないと不可能です。つまり、ものすごい格差社会にならないと、資本主義社会は発展できないんですね。
ただし、格差が拡大しても、庶民の収入が増え続ける限りは、庶民は「一億総中流社会」と言う感覚を持つことも可能です。
なので強烈な体制批判が起こらず、体制が急激に変わることもなかったのではないでしょうか?(資本主義社会では、多くの人が”金持ちケンカせず”っていう気分なのかも?)
ありがとうございます。
リンク先に書いてあるように計画経済の行き過ぎと政治的な要因が大きかったのですね
>ただし、格差が拡大しても、庶民の収入が増え続ける限りは、庶民は「一億総中流社会」と言う感覚を持つことも可能です。
>なので強烈な体制批判が起こらず、体制が急激に変わることもなかったのではないでしょうか?
ふむふむ。増え続けている間は起こらないのですね。
もし、何かのきっかけで収入が増えないようなことになれば、資本主義+独裁主義の体制を敷いている中国あたりは倒れるかもしれません
ただ、すごく不思議なんですが、日本は長い間、庶民の収入が数十年近く増えませんでした。下手すりゃあ、革命なんか起きても不思議もないのですが、なぜ、何も起きなかったのでしょうか?
国民性がなせる技なのでしょうか?それとも、短期間に政権が変わり続けたので、不満もそれほどたまらなかったのでしょうか
No.11
- 回答日時:
No.5です
>>ただ、すごく不思議なんですが、日本は長い間、庶民の収入が数十年近く増えませんでした。下手すりゃあ、革命なんか起きても不思議もないのですが、なぜ、何も起きなかったのでしょうか?
これは、もうすこし分析する必要がある事象かもしれません。
ただ、「米国全体を買収できるかも?」というくらいバブルで多数の日本国民が潤っていたとき、「日本が米国を抜き、世界のトップになるかも?」という雰囲気がありました。
でも、同時に、個人において、リーダ経験の全く無い人が、「あなたに、この組織のトップを命ずる!」といわれたら、戸惑いがあると思います。
それと同様に、「経済的に豊かになる!経済で米国を越える!」という目標があり、高度成長期、国民全員ががんばったんです。そこには、明確な目的がありました。でも、いざ、経済でトップがとれそうになったとき、「世界・日本をどういう方向に導くべきか?」が見えませんでした。つまりは、巨大客船であった日本は、羅針盤を失ったのです。どこに行くか、どの方向に航路をとるか判らなくなったのです。
この感覚は、バブル崩壊を経験した世代の人は、判るのではないでしょうか?
また、バブル崩壊したとはいえ、日本は豊かでしたし、飢えて死ぬっていう人は、皆無でした。つまりは、「住むところがあり、日々のおまんまが、きちんと食えて、着るものがある。将来への不安が無い」というレベルの生活が、その後20年くらいは維持できていたから、革命が起きなかったのだと思います。
でも、バブル期前に比べ、非正規雇用で働く人が増え、労働者の平均年収が当時に比べて、200万円くらい?も下がり、若い人々が「将来への不安」を強く感じるようになった現在、「革命でも起きないかな?」なんて考える人たちが出てきても不思議ではないかもしれませんね。
とはいえ、その革命が成功したとしても、次の時代を担う思想が無ければ、その先にあるのは、強制収容所だったり、フランス革命の断頭台だったり、中国の文化大革命のような数千万人の殺戮だったりする可能性が大ですけどね。
>つまりは、「住むところがあり、日々のおまんまが、きちんと食えて、着るものがある。
ココらへんのところが重要なんですね
>とはいえ、その革命が成功したとしても、次の時代を担う思想が無ければ、その先にあるのは、強制収容所だったり、フランス革命の断頭台だったり、中国の文化大革命のような数千万人の殺戮だったりする可能性が大ですけどね。
そうなる可能性はありますね
No.10
- 回答日時:
>ソ連で同じことをやったら、嫉妬や妬みの感情が生まれ、いくら働いても無駄ということで生産性が低下しました。
資本主義の企業も成果主義と言ってソ連と似たようなことをしましたが、足の引っ張り合いでかえって生産性が落ちました。うまくいくケースと行かないケースでは何が違うのでしょうかそこが、共産主義と資本主義の違い。共産主義では、働かなくても、クビにならないから、競争がうまくおこらない。あまり働きたくない。資本主義の企業で、「生産性、利益率が高い場合は」(日産など)高額の報酬を払っても、優秀なトップがいたほうが、割りにあい、結局、全体としてもトクということかと思いますよ。
>そこが、共産主義と資本主義の違い。共産主義では、働かなくても、クビにならないから、競争がうまくおこらない。あまり働きたくない。
それはありえそうですね。
No.9
- 回答日時:
ソ連の崩壊は、社会主義の崩壊という側面でだけでなく、多民族、多言語の連邦国家運営の限界という側面もあったと思います。
社会主義国でも、単一民族、単一言語の日本など、崩壊せずに、資本主義国と互角にやっています。
今や、日本は70年という長期間繁栄して、未だに崩壊しない世界最長の社会主義国と言われていますよ。
今後社会主義国としての社会保障、つまり年金の支給、医療費の無料化や補助、高等教育の無料化、そして生活保護費の支給など、これらの社会主義コストをどうやって賄うか、これが前人未到の社会主義実験国家のミッションと思います。
政治的な要因もあったのですね
>これが前人未到の社会主義実験国家のミッションと思います。
個人的にはアメリカのようにはなってほしいので頑張ってほしいところではありますが・・・
それも風前の灯火かもしれません
No.8
- 回答日時:
>でも、ソ連のように急激に体制が変わるということはありません。
これはいったいなぜなのでしょうか?ソ連を代表として、共産主義の国がつぶれているから。中国でさえも、資本主義を取り入れている。よって、資本主義から共産主義に動くことは、先進国はまず考えない。
>資本主義国でもCEOが多額の報酬をもらい、
まあ、結果論として、それでうまく回っているから。いまでも カルロス ゴーン氏が日産にいるのはそのせい。
>工場労働者の賃金が低いままで上がらないというのはまま見られますし、
先進国では日本だけです。
>日本でも20年ぐらい賃金があがりませんでした
これは日銀のせい。ひいてはそれを監督する政府の責任。
>まあ、結果論として、それでうまく回っているから。
ソ連で同じことをやったら、嫉妬や妬みの感情が生まれ、いくら働いても無駄ということで生産性が低下しました。
資本主義の企業も成果主義と言ってソ連と似たようなことをしましたが、足の引っ張り合いでかえって生産性が落ちました。
うまくいくケースと行かないケースでは何が違うのでしょうか
No.6
- 回答日時:
”ソ連のように急激に体制が変わるということはありません。
これはいったいなぜなのでしょうか?”
↑
ソ連のような社会主義国は、集中民主制度、つまり
独裁制を敷いていたからです。
独裁は、一見すると頑強のように思えますが
権力が一カ所に集中しているので、一旦事があると
崩壊しやすいのです。
これに対して、資本主義国は三権分立のような権力分散制
民主主義を採用しています。
権力が分散していますので、急激な崩壊が発生しにくい
のです。
又、自由、つまり選挙と表現の自由によって、体制の変更
が可能ですから、革命のようなことはやる必要が
ありません。
”資本主義国でもCEOが多額の報酬をもらい、工場労働者の賃金が
低いままで上がらないというのはまま見られますし、
日本でも20年ぐらい賃金があがりませんでした”
↑
社会主義が平等だ、というのは間違いです。
他の方も回答しているように、一部、特権階級が
存在していました。
特権階級と大衆の間の互換性が乏しく、組織が
硬直化していました。
社会主義時代の中国よりも、日本の方がジニ係数が
低かったのです。
ふむふむ。民主主義国家では体制がコロコロ変わるから崩壊することはないのですね。
だとすると、資本主義体制であっても、独裁政権であれば、崩壊する可能性があると考えていいのでしょうか?
No.4
- 回答日時:
ソ連で起きたことが、つい最近、日本でも起きましたよ。
クビにならない、ほとんど給料が変わらない というとき、労働者やその団体は、どういう行動を取りますか?
そして、その労働者を管轄する責任者は、どういう行動を取りますか?
生産計画を立てる人や、生産結果を評価する人は?
サボタージュ というのは、ソ連で生まれた労働戦略です。
成果を偽って、売り上げがあるように見せたり、別の理屈で売り上げを既存したように上に報告します。
偽の成果や偽った現場からの報告を信じたように振る舞って「パワーアップ工事」の計画を立て、もっと売り上げが伸びる計画を立て、上に報告します。
売り上げはあったけど、自分ではない理由でたまたまそれが上手くいかなかったとか、偽の売り上げをそのまま生産成果として報告します。
これがソ連で起きたことです。そして、ソ連は崩壊したのではなく、崩壊前にゴルバチョフが解散に仕向けたという方が正しいように思います。こんなどうしようもない国を、どう作り替えようか、を真剣に考え、隠されていたすべての情報を公開するように求めました。そして、その矛盾を明らかにしたんですね。
その結果、ホントに「0ベース」にしたんです。クラッシュする前に支配者層側から改革者が出現したのがソ連の幸運です。
ふむふむ。崩壊したというより自ら0に戻したということなんですね
知りませんでした
>ソ連で起きたことが、つい最近、日本でも起きましたよ。
ところでこれはどういうことでしょうか?
調べても出てこなかったので、この出来事について書いた記事を教えてほしいです
No.3
- 回答日時:
理由は単純です。
資本主義より良い経済システムが発明されてないからです。 平等を実現するための共産主義と言うのは、机上では非常に良いシステムでしたが、実際は人より良い思いをしたいという、欲だらけの人間が運営するという肝心なことを忘れていたため破綻しました。 民主主義も同じです。 欠点だらけの政治システムですが、これより良い政治システムが発明されてないため、他に存在した(存在する)独裁政治、封建政治などよりはましと言うことで、今のところ最善とされているものです。No.2
- 回答日時:
資本家は自民に献金して自分に都合がいいようにしているから・・・
だから消費税を増税して、法人税を下げようなんてことを計画しているのです。
異論がある皆さんは消費税に反対する政党に投票することです。
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