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従と自の違いを教えてください!
漢文です!

A 回答 (4件)

 前の質問で答えたのと同じ人間です。

「自」、「従」はそれぞれ本来の意味から派生した意味として「より」の意味を持っています。詳しく言えば、「自」は「みずから」・「おのずから」の意味が本来です。「従」は「したがう」が本来の意味です。
 漢和辞典に「自従」という語が載っています。使用例を挙げますと

  自従周衰更七国。  「周の衰へしより(自従)七国を更ふ」〔蘇軾・石鼓歌〕

 この例文では「自従」を熟語として使用して、それを「より」と読ませています。そのことを参考にすると、二つの意味は同じと考えられます。ご存じと思いますが、漢字の二字熟語の作り方の一つに似た意味の言葉を重ねる方法があります。 変更・増長・広大・成長など多数。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!

お礼日時:2014/08/17 17:58

 こんばんは、夜分に失礼します。


漢文で使われる「ヨ・リ」には実際に3つの種類があります。「自り、従り、由り」です。この3つは同じ発音をしますが、意味の上から次の様に使い分けていますので、事例と共にお話しします。

 (1)「自」……「~から」として起点を示します。これは空間(場所)と同時に「時間」を示す時にも使
         われます。
         「君自故郷来、応知故郷事」→「君、故郷より来たる、応に故郷の事を知るべし」
        ⇨「貴方は(私の)故郷から来た、きっと故郷のことを知っているのだろう」〈王維・雑詩〉

 (2)「従」……同じく「起点」を示しますが、「自」と比べると「それからずっと」という意味合いが強く
         なります。
         「従此道至吾軍、不過二十里耳」→「此の道より吾が軍に至る、二十里に過ぎざるの
          み。」
        ⇨「此の近道を通ってわが軍隊に行けば、二十里は越えません」〈司馬遷・史記〉

 (3)「由」………(1)及び(2)同様、「起点」を示しますが、経由・経過の間を示す意味合いが強くなりま
          す。
         「項羽由是始為諸侯上将軍」→「項羽、是より始めて諸侯の上将軍となる」
        ⇨「項羽は、これ以後最初の上将軍となったのである」〈司馬遷・史記〉

 なお、この文字が前置詞であるとの説明は、先のご質問で別の回答者がお答えになっていることと同じになります。
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この回答へのお礼

細かな説明までわざわざありがとうございます‼︎

お礼日時:2014/08/17 17:59

たまたまどこかに紛れ込んでいた本が出てきたので確かめたら、前回述べたことが記憶どおりに書かれていたので、安心しました。


 『講談社学術文庫・漢文法基礎 加地伸行著』は、少し癖のある書き方の本ですが、その「助字編」p296に「自・従・由・因・縁・仍・拠」ヨリ、ヨリテ、ヨルという言葉の説明があります。本屋で立ち読みでもして確かめてください。
 この書物は、結構骨のある本です。後半に難解な部分も出てきますが。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます‼︎

お礼日時:2014/08/17 17:59

 少し補足しますね。


「よ・り」にも幾つかの使い分けがあります。
(1)時間・距離といった物理的要素を示す
(2)原因・理由を示す
 この2つの種類に区分するだけでも、そこに使われる文字による違いを見つける事も可能になります。「原因・理由」を示す二字熟語にどのようなものがあるでしょう。それを考えても明確になります。
 「理由」「原因」「根拠」の中にある「由・因・拠」も全て「よ・り」と読むことはできます。
 あとは漢和辞典をひもといて確かめることをお勧めします。
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この回答へのお礼

簡潔でわかりやすいご説明ありがとうございます‼︎

お礼日時:2014/08/17 18:00

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