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私は居合・試斬用の日本刀にと現代刀匠に作刀の注文をお願いしようと考えていますが、一口に現代刀匠と言っても、どなたの作刀された日本刀が<折れず、曲がらず、良く斬れる>かが判りません。そこで実際に武道で日本刀を使っていらっしゃる方にお伺いします。武術用として、又、鑑賞にも十分耐え得る、信頼出来る日本刀が作刀できる現代刀匠を教えて下さい

A 回答 (2件)

>自動車選びで性能を考える時に、回答者様はクルマを壊しながら購入の検討をされますか?



いいえ。私は自動車選びで性能を考えるときに、衝突したときの壊れにくさを選択基準の1番にはしていませんし、メーカーがすでに破壊検査をしているので、私が自分で車を壊すようなまねはいたしません。

質問者さんは、自動車選びで性能を考えるときに、たとえばスピードの出る車がほしいときに、どうやって選びますか?実際に走らせて見たり、メーカーが実際に走らせて見て測定した最高時速を参考にしませんか?実際に走らせて見た結果を元にして選んでいますよね。



>私が求めている回答は、あくまでも一般的な武術の<居合><試斬>での刀剣の性能であって、

それでは、「一般的な刀剣の性能」とは、具体的にはどのような性能を指すのですか?

>どなたの作刀された日本刀が<折れず、曲がらず、良く斬れる>かが判りません。

ということは、質問者さんの考える「一般的な刀剣の性能」と言うのは、<折れず、曲がらず、良く斬れる>を指すのですね。じゃあ誰の刀が折れにくいのかを検証しなければなりません。どうやって調べたらよいのでしょうか?折ってみるほかありません。

結局、質問者さんがお知りになりたい情報は、破壊検査をしなければ得られない情報なのです。そしてそれには費用がかかりすぎるので、誰もやっていません。ですから質問者さんの欲しい情報を知っている人は誰もいません。というのが、唯一の可能な回答になります。


質問者さんが現在師事していらっしゃる師匠にお尋ねになることをお勧めします。
または、刀剣商にお尋ねください。
ただし、「折れず曲がらず」については、試した人がいませんし、現代の刀工の刀で戦争で戦った過去もありませんから、これについては誰も知りません。

切れ味については、刀工の技術よりも研ぎに依存します。
刀の研ぎ方には、かみそり刃とハマグリ刃の二種類あります。

かみそり刃というのは、刃の断面が東京タワーのような形になる研ぎ方です。刃先が鋭くなるように研ぐので、よく切れます。そのかわり、刃が薄いので刃こぼれがしやすくなります。
これに対して、ハマグリ刃というのは、刃の断面が東京タワーと逆にずっと厚いままで、刃先近くになって急に薄くなる研ぎ方で、ハマグリの断面のような形になるのでハマグリ刃と呼ばれています。ハマグリ刃はカミソリ刃よりも切れ味は劣りますが、刃こぼれがしにくくなります。

私が修行中の流派は甲冑武術系の流派で、甲冑での戦い方と素肌での戦い方の両方が伝承されています。師匠からは、刀を研ぐときには甲冑のときはハマグリ刃、素肌の時にはかみそり刃にするのだ、と教えられました。しかし、かみそり刃に研いだものをハマグリ刃に研ぎなおすことはできないので、ハマグリ刃のものを稽古に使っています。

質問者さんが、素肌で戦うことを前提としているのなら、かみそり刃に研ぐことをお勧めします。
ただし、江戸時代にも、かみそり刃だと刃こぼれしたときに着物などに引っかかって不覚を取ることがあるので、刃引きにして骨を叩き折るのだ、と豪語した剣豪もいたそうですから、考えようによっては切れない刃引きのほうが実戦的かもしれません。


「折れず曲がらず」が事実上検証不可能なので、それ以外で「一般的な武術の<居合><試斬>での刀剣の性能」ということになると、長さや重さ、バランス、反り、握りやすさなどが考えられます。しかし、これらは武用刀として作刀を依頼するのなら、自分の得意な技を使いやすいように指定して依頼するのが普通です。武用刀の作刀依頼で、おまかせということはありえません。

たとえば私が習っている流派は、元反りが深くて先端付近ではあまり反っていない、いわゆる筍反りと呼ばれる反り方が使いやすいので、筍反りの刀を使います。一方、英信流系の居合道を名乗る人たちは筍反りを嫌い、全体的に緩やかに反った刀を好むようです。そして、全体的に緩やかに反った刀と言うのは、私たちの流派にとっては使いづらい刀なのです。

また、私たちの流派は細かな技を使うので、重心が手前にあるほうが使いやすいのですが、流派によっては切っ先よりに重心がある刀を使って、遠心力で斬る技を多用する流派もあります。このような流派は重心が手前にあると使いづらいので、先重りのする、私たちの流派では使いづらいようなバランスの刀を使います。
ですから、「バランスの良い刀」というのは、その流派が得意とする技によって異なります。

おまかせで作刀を依頼すると、その刀工が良いと思う刀、その刀工が付き合いのある修行者が習得している流派にとって使いやすい刀を作ることになります。それは依頼者である質問者さんにとっては使いづらい刀になる可能性があります。

お勧めは、ご自分の得意技を明確にして、その得意技を有効に使うためにはどのような刀が適しているのかを見極めたうえで、刀剣商に行って、そのような刀の作刀を依頼するのには誰に頼むのが良いかをお尋ねになることです。

ところで、巻きわらを斬ると刀に「ひけ」と呼ばれる傷がつくのだそうです。私自身は据え物切りはしませんが、いろいろなものを切っている先輩も傷がつくと言っていますし、「試し斬り」と称して「据え物切り」をしている人たちも、傷がつくと言っていますから、傷がつくのは間違いないでしょう。
新作の刀の切れ味を「1回切って」試してみる「試し斬り」なら良いのですが、斬り方の練習をするために、「何回も繰り返して」いろいろなものを斬る「据え物切り」をやるのでしたら、傷がついても惜しくないような安い刀を使うことをお勧めします。
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この回答へのお礼

私がぶしつけな物言いをしたが為に、回答者さまに余計な手間をお掛けした様でお詫びします。私の剣術の先輩は「刀匠にあれこれと細かい条件をだすのは失礼だ」と言う人がいますが、回答者さまが「武用刀の作刀依頼で、おまかせということはありえません」とのご意見には反しますね。私は回答者さまの意見に賛成です。居合などでの主役は刀の所有者で刀匠ではありませんから、あくまで刀匠は剣術を嗜む人間の助言者に徹する事が大事と考えます。<折れず、曲がらず、良く斬れる>刀は実際に刀を使用した経験が豊富な人に伺うしかありません。

お礼日時:2014/09/13 17:44

>信頼出来る日本刀が作刀できる現代刀匠を教えて下さい



その答えを知っている人はいません。

ある刀匠が作成した日本刀が「折れず曲がらずよく切れる」かどうかを調べる方法は、実際に打ち合わせ斬って見て、どのくらい叩いたら折れるのかを実験により調べなければなりません。このとき、1本の刀を叩き折ってみても、たまたまその刀が他の刀より丈夫であったり弱かったりしたかもしれません。それなりに信頼性のあるデータを得るためには、10本程度を折ってみる必要があります。

まず、ある刀匠の刀を、金床に切りつけ、刃の部分をどのくらい打ち付けたら折れるのかを、10本折って見ます。次に、峯を金床に打ち付けて、どのくらい打ち付けたら折れるのかを、10本折ってみます。次に、刀の鎬の部分を同じように打ち付けて10本折ります。最後に突きで10本折ってみます。合計40本を折ってみて初めて、その刀匠の刀の丈夫さについてのデータが得られます。

日本で現在作刀を行っている刀匠が何人いるのか知りませんが、10人の刀匠の刀を比較するためには、10人それぞれについて40本ずつ合計400本を実際に折って比較するしか方法がありません。日本刀の価格が仮に1本100万円であったとしても4億円かかります。このような費用をかけて実験を行ったと言う話は聞いたことがありません。
このような実験は行われていないでしょうから、信頼出来る日本刀が作刀できる現代刀匠が誰であるのかを知っている人はいません。

なお、質問者さんが4億円を負担してくださるのであるなら、私が実験を行うのに吝かではありません。
私も知りたいのです。
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この回答へのお礼

お忙しい中でのご回答に感謝します。しかし、失礼ながら私の質問には相応しくないご回答です。私が求めている回答は、あくまでも一般的な武術の<居合><試斬>での刀剣の性能であって、破壊検査ではありません。自動車選びで性能を考える時に、回答者様はクルマを壊しながら購入の検討をされますか?次回からはもう少し現実的な回答をされる事を希望します。

お礼日時:2014/09/11 15:07

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