
昔よく世界史の歴史の授業でフランスの国王の名前についてルイ○○世など何世だっけということがよくありました。
ところで、実際に歴史を見ると祖父、父、子と同じルイの名前が続き○○世のみが1加算されるのみでその国王が生きていた時代、国王が三代も同じ名前が続くと国王やその縁者が同じ名前のとき家族間や家臣はどのように名前をよんでいたのでしょう?
自分自身のことを○○世なんてよんでいたらフランスみたいに16代くらいまであったと思うのですが自分何世だっけとなりませんかね。
また、親子なら先王、現王とか区別つきますが、兄弟で同じ名前なら、親はその兄弟をどう読んでいたんでしょうか?「おーいルイ?」とかいうとみんな振り向くみたいな?
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
学校の教科書レベルではなかなかわかりませんが、「ヨーロッパの王族・貴族の名前は、日本人の想像を絶するほど長い」ということがあります。
例えば、イギリスの「チャールズ皇太子」ですが、Wikiでは「チャールズ・フィリップ・アーサー・ジョージ
」となっています。(もちろん姓は含んでいません。)
また、他の方も書いていらっしゃいますが、フランスの「ルイ16世」は「ルイ・オーギュスト」ですし、その子どもの「ルイ17世」は「ルイ・シャルル」です。
なので、「名前が長いから、どこかで区別できる部分がある」ことになります。
フランスの例では、「ルイ16世」と「ルイ18世」は兄弟ですが、それぞれ「ルイ・オーギュスト」、「ルイ・スタニスラス・グザヴィエ」という名前です。
また、この2人の父親(ルイ15世の子ども)の「ルイ」は「ルイ・フェルディナン」という名前です。
教科書や参考書レベルでは、ここまで書いていないので、フランスのブルボン朝の系図では「アンリ4世→ルイ13世→ルイ14世→ルイ→ルイ→ルイ15世→ルイ→ルイ16世→ルイ17世」と、「ルイばっかりが続いてる!」ということで、質問者さんのような疑問が出てくることになります。
>ですからたとえば世界の王で同じ名前の王が並立したときもあったのではないでしょうか?
普通にあります。
例えば、カロリング朝では、ヴェルダン条約・メルセン条約でフランク王国が3分割した後ですが、「東フランク王」に「ルードヴィヒ2世」が、「イタリア王」には「ロドヴィコ」がいました。
この「ロドヴィコ」が、後から「西ローマ皇帝」に即位したために、慣習に従ってドイツ語で読まれるため、「皇帝ルードヴィヒ2世」と呼ばれます。
そのため、同時期に「東フランク王のルードヴィヒ2世(在位:843~876年)」と「西ローマ皇帝兼イタリア王のルードヴィヒ2世(皇帝在位:850~875年、イタリア王在位:844~875年)」が並立していました。
後世の人は、区別のため、「東フランク王のルードヴィヒ2世」に「ドイツ人王」という「あだ名」をつけました。
また、「神聖ローマ皇帝」の「フリードリヒ2世(皇帝在位:1220~1250年)」がいた時期に、「オーストリア公」に「フリードリヒ2世(在位:1230~1246年)」がいました。
「神聖ローマ皇帝のフリードリヒ2世」は、第6回十字軍を率いて「交渉でエルサレムを奪還した」人物として有名です。
「オーストリア公のフリードリヒ2世」は、あちこちと戦争をしまくって、最終的には自分が戦死ししてしまったため「闘争公」というあだ名がつけられました。
イベリア半島では、まだスペインとして統一される前ですが、「アラゴン王」に「ペドロ4世(在位:1336~1387年)」が、「カスティーリャ王」に「ペドロ1世(在位:1350~1369年)」が、「ポルトガル王」に「ペドロ1世(在位:1357~1367年)」が、これも同時期にいました。
「アラゴン王のペドロ4世」は「尊儀王」、「カスティーリャ王のペドロ1世」は「残酷王」、「ポルトガル王のペドロ1世」は「正義王」というあだ名がつけられています。
イギリスでは、まだ「イングランド」と「スコットランド」が統合する前、イングランドの「テューダー朝」に「メアリ1世(在位:1553~1558年)」が、、スコットランドの「ステュアート朝」に「メアリ1世(在位:1542~1567年)」がおり、こちらも時期が完全にかぶっています。
「イングランドのメアリ1世」は「ブラッディ・メアリ(血腥いメアリ)」として有名です。
「スコットランドのメアリ1世」は、スコットランドには他にメアリを名乗る女王がいなかった(メアリ2世がいない)ことや退位させられた後の運命のほうが有名だったことから、「メアリ・ステュアート」の名前のほうが知られています。
こうした事例を見ていると「他の国に同じ名前の王がいても、仲の良し悪しにかかわらず、あまり気にしていない」のではないでしょうか?
長くなりましたが、参考になれば幸いです。
これだけ同じ名前の王が乱立すれば、たしかに気にならないのかもしれません。
おそらく、相手の王の名を呼ぶ時も名前を呼ばず地位(イギリス王など)と呼ぶため、余計に気にならないのかもしれません。
しかし、よく御存じですね。
でも、歴史の試験でルイ〇〇世と回答せず、ミドルネームや地位で回答したら、歴史の先生が教科書しかしらず、歴史自身を知らなければ、ミドルネームで正解を書いても×にされそうですね。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
まず家臣は、君主やその家族を名前では呼ばなかったんじゃないでしょうか。
日本語だと「陛下」や「殿下」、英語なら「サー」のような敬称で呼ぶか、その人の地位「プロヴァンス伯」とか「ブルゴーニュ公」のように呼んでいたと思います。家族同士は、恐らくミドルネームも含めて呼んでいたでしょうね。
例えばルイ16世なら「ルイ・オーギュスト」、その子供たちなら「ルイ・ジョゼフ」や「ルイ・シャルル」など。
ただフランスでルイという王様が続くのは13世から18世までです。
13世の前は、父親のアンリ4世で、18世の後は弟のシャルル10世。
あと、質問の趣旨からはズレるかもしれませんが、〇〇世という言い方はやはり分かりづらいのでしょうね。
日本ではほとんど知られてませんが、「フィリップ4世(美男王)」とか「シャルル5世(賢明王)」のようなあだ名がついている王様も結構います。一番有名なのは「太陽王ルイ14世」でしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9% …
支配地域の地位などで読んでいたのですね。日本でいえば羽柴筑前守みたいな。
でも、転封等で地域が変わった場合、謝って前の地位を言ってしまったりして(自分も人事異動があった場合間違って電話等で前の部署をいっていまうみたいな)
あと、たとえばフランスではシャルルですが、イギリスではたしかチャールズドイツはカールとなり、フランスでルイはイギリスはルイス、ドイツはルードヴィヒとなりますよね。
ですからたとえば世界の王で同じ名前の王が並立したときもあったのではないでしょうか?
その国同士が仲がよければ、お互い同じ名前ですね。ですみますけど、仲が悪ければ、俺と同じ名前なのが気に食わんとなるのですかね。
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