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近世に詳しい方に質問です
スペイン継承戦争って結局どちらが優勢のまま終わったのでしょう?
まず戦争の発端はスペイン王がなくなりフランス王国のブルボン朝第三代国王ルイ14世が自身の孫を次のスペイン王にしたいといったから周辺国がふざけるなと宣戦布告したんですよね?(ざっくりいうと)
それで結果的にルイ孫が次期継承者になったのにGoogleではスペイン側(スペイン、フランス)の劣勢により終わったと書いていて結果だけ聞くとフランス側の勝利なのに負けたと書いているのはなぜでしょう?

A 回答 (2件)

>まず戦争の発端はスペイン王がなくなりフランス王国のブルボン朝第三代国王ルイ14世が自身の孫を次のスペイン王にしたいといったから周辺国がふざけるなと宣戦布告したんですよね?(ざっくりいうと)



この辺の事情がもうちょっと込み入ってまして。
スペイン・ハプスブルク家は断絶が確実で(最後の王が病弱かつスペイン王家に後継者がいなかった)、周辺国は誰を後継者にするかで揉めてたんです。血縁関係でたどった後継者候補はスペイン以外の王族で(ヨーロッパの王族なんて政略結婚で親戚だらけ)、後継者次第ではヨーロッパのパワーバランスが大きく崩れる可能性があったわけです。
オーストリア・ハプスブルク家のレオポルト1世の血筋と、フランス・ブルボン家のルイ14世の血筋が有力候補だったけれど、どちらが継いでも揉めることが必至。
オーストリア・ハプスブルク家がスペインを継ぐ→オーストリアとスペインが合併した巨大王国が誕生し、ヨーロッパ内のパワーバランスが崩れるので、周辺諸国が反対。特に両者に挟まれる形になるフランスは絶対阻止したい。
フランス・ブルボン家がスペインを継ぐ→フランスとスペインが合併した巨大王国が誕生して以下省略。

ここまでが前提。

で、紆余曲折あって、「スペインの王位継承権を放棄する(フランスとスペインを合併させない)」という条件付きでルイ14世の孫フィリップがスペイン王フェリペ5世として即位したのだけど、フランスは「フランスの王位継承権を放棄する」という条件を無視。将来的にフランスとスペインが合併できるように仕組んだわけです。
で、「ふざけんな、ルイ14世(とフェリペ5世)は約束を守れ!」という諸国との間でスペイン継承戦争が勃発。

だから、フランスの勝ち条件としては、「フェリペ5世がフランスの王位継承権を放棄せず、スペイン王であるという『現状』を周辺国に承認させる」、さらに踏み込むならば「フランスとスペインの合併」。
ところが結果としては、フランスはフェリペ5世のスペイン王位は死守したものの、フェリペ5世と子孫のフランスの王位継承権を放棄させられ、フランスとスペインの合併は禁止に。スペイン領ネーデルラント、シチリア、ミラノ、サルデーニャなどの多くの領土も失うことに。この戦争で一番得をしたと言われるイギリスに対しては、フランスはアメリカでの領土の多くを割譲、支援していたカトリック系のスチュアート家(ジャコバイト)ではなく敵対するプロテスタント(アン女王)の王位継承を承認せざるを得ませんでした。(以上、ユトレヒト条約)
フランスにとって、プラスマイナスで言うとトータルでマイナスになった、ということです。
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この回答へのお礼

フランス側はなんとかスペイン王になれたものの、全部はうまくいかなかったということですね
詳しい説明ありがとうございました

お礼日時:2022/05/04 09:04

No.1です。

すみません、推敲の途中で直し間違えました。訂正します。

×で、紆余曲折あって、「スペインの王位継承権を放棄する(フランスとスペインを合併させない)」という条件付きで

○で、紆余曲折あって、「スペイン王を継承する代わりにフランスの王位継承権を放棄する(フランスとスペインを合併させない)」という条件付きで
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