No.8ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは、私はテニス歴28年程の50代の男性です。
私も以前は「フォロースルーが大事」を理解できませんでしたが、「テニスの科学」(三浦公亮著:絶版)により分かりました。(物理的に理解できたということ、自分ができるかどうかは別:現在は何故実行できないかを勉強中)そこには、「打球の運命はストリングスとの衝突時の、相手のボールの速度ベクトル(速さと向き)と、ラケットの速度ベクトルと面の角度で決まる」とありました。当たり前の話ですが、インパクト後にラケットをどう動かそうと、飛んでいってしまったボールをコントロールできません。
「テニスの科学」には、来る球の速度ベクトル(Vi)とラケットの速度ベクトル(Vr)、ボールのラケット面への入射角度(θ)、反発係数(k)を使い詳しく図解されています。文章で書けば、ボールとラケットの相対速度(Vi+Vr:ベクトル和)・入射角度(θ)でストリングに衝突し、ラケット面の法線からθと同じ反射角で出るが、反発係数を掛けて出射ベクトルを小さくし(k×(Vi+Vr))、これとラケットの速度ベクトル和でボールが出て行く、となります。(図でないとさっぱり分からないかもしれませんが)ちなみに、相対速度ベクトルが法線より下から入ると出て行くボールは逆回転(スライス)になり、上から入ると順回転(ドライブ)になります。
ボールとストリングスの接触時間は、約千分の4秒ほどで、打たれたボールのスピード・方向・回転はこの時に決まってしまいます。この打球の瞬間にラケットを操作(押すとか、面角度を変える)しようとしても、時間的に短すぎて不可能です。ラケットは300g程あり、慣性の法則のために瞬時に加速することも止めることもできません。
このように、直接にインパクトを制御できないので、インパクトの情報が含まれているフォロースルーをチェックしようというわけです。滑らかにスイングした後フォロースルーがしっかりできたということは、インパクトでラケットを高速に、なおかつ良い方向に振れた結果だということです。したがって、横振りスイング後に直角にラケットを上げて(L字のような軌道)、最終ポーズだけ素晴らしくても意味がありません。
インパクト後にすぐスイングが終わることができる(フォロースルーが極端に短い)ということは、打球時にはラケットスピードがかなり低速なのです。打点が遅れるとこのような状況になりやすく、初心者によく見られます。上級者でも相手のボールに押されて、つまったスイングの時にはフォロースルーは大きくできません。インパクト時のラケットスピードが低いと、打球方向は面の角度に大きく影響されてしまいます。アングルボレーやドロップショットはスイングスピードが小さいので、ボールの行方はラケット面の角度に大きく依存し、少し狂っただけでエラーになってしまいます。
結局「フォロースルーが大事」、ネット方向へのラケットスピードを上げ、「深めのショットをスイングで入れる感覚を身につけろ」ということです。一般的にネット方向に高く大きくフォロースルーを取れという指導になります。
初心者がバックアウトを恐がって面を上に向けてそっと振り、軽く逆回転になってかえってアウトしてしまう光景を見たことがないでしょうか。最近のラケットは反発力が大きいので、特にこの傾向は強いです。私がこの症状で、何故か不思議でしょうがなかったので、勉強しました。未だにしっかりできませんが。
なお、三浦先生は「三浦折り」という、大面積の太陽電池パネルを特殊な方法で折りたたんでスペースシャトルに入れ、宇宙空間で簡単に広げられる方法(NASAで採用された)を考案されるなど多くのユニークな研究をされた方で、テニスの大ファンだそうです。
長くて、申し訳ありません。
回答ありがとうございます。
大変良く分かりました。
ラケットとボールの接触時間が千分の4秒しかないと言うことに興味があり、このことについては改めて質問しますのでお願いいたします。
No.7
- 回答日時:
だいぶ盛り上がっていますね。
的外れですが参加させて下さい。フォロースルーのないショットはテニスではいくつかあります。つまり、ラケットを振らなくてもボールを返せるショットです。
例えば、
ネット際のボレー(相手のボールの勢いを利用できる)
ストロークでの緊急ショット(通常のスイングが出来ない状態)など色々ありますね。 私も多用しています。
これらは相手のボールの勢いを利用する。ガットの反発力で飛ばすことでネットの向こうへボールを返せます。
しかし通常のテニスでは、しっかり振り切っていかないとスピードやスピンをかけることは出来ません。
ましてやトーナメントでは勝ちあがっていけません。
フォロースルーの重要性
一般的には、打ち方が定まっていない初心者には大事です。
スイングは
ティクバック~フォーワードスイング~コンタクト~フォロースルーまで一連の軌道だと思います。
特に初心者レベルほど一連スイングの中で少しの狂いがあると
”フォロースルー”結果にでて来るものです。
面がかぶったり、面が上を向いたり、肘がスイング方向へ伸びていなくすぐ首に巻きつけたり、飛ばす軌道とは違う変な方向へラケットを振り出してしまいがちです。
つまり教える側とか自分でチェックする際の指針となるからだと思います。。
これに対し中~上級者はラケットスイングが軌道が出来ているのでいちいちフォロースルーをチェックをする必要がないのです。
フォロースルーのもう一つの考察
フォロースルーにはショットのスイングの軌道結果とスイングで生じたパワーを逃す役目もあると思います。
よく冗談でフォロースルーは意味もないから打った時点で省略していいんじゃないのという話もあります。
もし、フォロースルーがいらないとすれば時速時速150Kmで走っている自動車がある時点で急ブレーキをかけるとどうなりますかタイヤはロックしながら煙と悲鳴を上げながらスリップするでしょう。車は不安定になり、場合によってスピンをするでしょう。
これをテニスに置きかえると
(サーブやストロークが対象、スイングの短いボレーは除く)
(スイングの速さ×質量)で生じたパワー(大)をコンタクトで止めることは腕はもちろん体に重い負担をかけ、場合によっては故障の原因にもなりかねません。
ありえない話ですが...
速いボールを打とうとしてフォロースルーを短くする為には、コンタクトポイントの手前から減速していかないと短くあるいはストップはできません。それでは振る力と減速させる力が相殺する矛盾が考えられます。
フォロースルーは確かにラケットから離れたらボールに何ら影響を与える事ができません。しかし、サーブやストロークでボールを打ちぬく際に”振り抜く”とい意識に強く関係しており、その結果がフォロースルーになるのです。
そんな訳で私はフォロースルーは重要であると認識しています。
No.6
- 回答日時:
レベルにもよるのでしょうが、私はオープンスタンスの場合は特にフォロースルーは短くして、すぐに次の動作に入れるように、<筋肉を酷使>」して、打った後から構えの体勢に短いコースで入ります。
此場合はフォロースルーは<感覚的>には一切しません。ただ、これを初級段階からすると、卓球みたいな小さいフォームに成ってしまう可能性が高いと思います。
また、これは、オープン以外のクローズドの場合でもかなり肉体を酷使するので、6セット全てに行なうとかなり疲れますので、混ぜて使っています。
女性の場合とか筋肉が弱い場合は、フォアで打って、その後、首に巻くような感じにする人もいます。これの方が楽ではありますね。(^_^)徐々に速度を落とせばよいのですから。
スクールの上級以上なら、ラケットとボールが離れた瞬間から、ラケットはどうしてもよいのです。
今時、此レベルで打ち方を代えろと云う、コーチなどはいないと思います。(不調のプロ相手なら別ですが)
No.5
- 回答日時:
はじめまして。
スコンチョと申します。(^_^)>>改めてフォロースルーがどうして良いショットと関係
>>有るのか理由を教えて下さい。
説明をつけるとなると、#1に書かれている考え方で概
ねあっていると思います。
>>どうしてこのような説明が多いのか不思議ですが、
テニスに限ったことではありませんが、スポーツの感覚
を伝えようとして、言葉で説明するのは無理があります。
良いボールが打てる人は、打てるようになる段階で、す
べて言葉で理解しつつ上手くなっていくわけではないで
すよね。結果、出来る人の立場から、何とかニュアンス
を伝えようとしているにすぎないわけです。
ですから、戦術書によっては「フォロースルーには意味
が無い。何故ならば、飛んでいってしまったボールに1%
たりとも影響を与えないからだ」とか書かれています。
(この本の意図するところは「テニスはゴルフと違っ
て、相手のボールに対応しなくてはなりませんし、打っ
た後も次の動作をすぐに要求されます」ということです)
テニスを教える本やコーチが使う表現は、一種の方便だ
と言えます。そういう風に考えてみて・やってみて、上
手くボールが飛べば身に付くでしょうといった感じでし
ょうか。
結果として、いろいろな表現方法になります。最も適し
た表現方法(方便に対する真理)が存在するのならそれ
にこしたことはありませんが、本やコーチも人によって
合う合わないがあることを考えると、そうもいかないみ
たいですね。
蛇足ですが「フォロースルーを大切に」というのは、
「サイドステップで追いかけるのが基本」とか「クロー
ズドスタンスが基本」という時代の教え方かと思います。
こういった表現方法が良いか悪いかは、その人に合うか
合わないかですが、少なくとも競技選手を目指す人には
好ましくない説明ではないかと思います。
回答ありがとう御座います。
>>どうしてこのような説明が多いのか不思議ですが、
この疑問に答えていただける人が少なく、大変参考になりました。
私みたいな理屈っぽい人間は、理屈や理論での説明の方がしっくりきます。
No.4
- 回答日時:
逆に、
まったくフォロースルーをしないようにすることを考えてみます。
つまり、ボールがラケットに当たった瞬間にとめるようにするわけですね。
そうすると、どうなるでしょう?
これは、ボールを壁にぶつけたのと同じ状況になります。
つまり、飛んできたボールの「勢い」「方向(角度)」によって、
戻って行く「勢い」「方向」が決まることになるんです。
そこで、ラケットを振るわけです。
ボールがラケットに当たった瞬間、
ラケットを前に押し出すことによって、
ボールに力が加わり、勢いよく飛んでいくわけです。
この「前に押し出す動作」がフォロースルーです。
方向も、フォロースルーをすることで
ラケットの角度が変わりますから、変えることができます。
そうやって、ボールの方向、勢いを変化させ、
相手が返せないようにするのが、テニスというスポーツです。
「フォロースルーはテニスの基本」
といっても過言ではありませんよ。
No.3
- 回答日時:
おっしゃる通り、物理的には玉がラケット面を離れてからは一切関係ありません。
しかし玉がラケット面に触れている時間中は継続的に物理的影響を加えていますので、
当たる以前から振り終わるまでの一連の運動でコントロールする必要があると言うことです。
スイングの開始から終わりまでを「線」と考えた時、インパクトも「点」ではなく、
より短い「線」であることを意識してみれば分かりやすいのではないでしょうか。
極端な話、スイングの開始から終わりまでを1~10、インパクトをその内の3・4に
例えた場合、3・4の動作だけを行うことができれば1~2、5~10は物理的には必要ありません。
が、普通の人間にはそんなことはできませんので、
1~10までの一連の流れで体に覚えさせる必要があると言うことです。
No.1
- 回答日時:
ゴルフでもフォロースルーは重要視しますよね。
テイクバック、インパクト、フォロースルーは一連の流れですからフォロースルーを大切にすることがその前段階のインパクトにも影響してくるということです。
回答ありがとうございます。
質問後に自分でも考えてみました。
私の考えは、インパク時に正しいスイングが出来ていれば正しいフォロースルーになる。というものです。
そして逆に、正しいフォロースルーを意識して行おうとすると、それに伴って正しいインパクトをやらざるを得なくなり、結果的に正しいスイングが出来るようになるというものです。
いかがでしょうか?
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