

本文
いづれの御時にか、女御・更衣あまた(1)候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。
はじめより(2)我はと思ひあがりたまへる御方々、めざましきものにおとしめそねみ給ふ。
同じほど、それより下臈の更衣たちは、ましてやすからず。
朝夕の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし恨みを負ふ積もりにやありけむ、(3)いとあつしくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、(4)いよいよ飽かずあはれなるものに思ほして、人のそしりをもえはばからせ給はず、世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。
(5)上達部・上人なども、あいなく目をそばめつつ、いとまばゆき人の(6)御おぼえなり。
唐土にも、かかることの起こりにこそ、世も乱れ悪しかりけれと、やうやう天の下にもあぢきなう、人のもて悩みぐさになりて、楊貴妃の例も引き出でつべくなりゆくに、いとはしたなきこと多かれど、かたじけなき御心ばへのたぐひなきを頼みにて交じらひたまふ。
1、
次の言葉の読みを現代仮名遣いで書いてください。
1、際
2、下﨟
3、例
4、上達部
5、唐土
2、
本文中の(1)の『候ひ』の敬語の種類を答えてください
3、
(2)の『我は』のあとに省略されている言葉を、次の中から一つ選んでください
1、最も位が上である
2、帝の寵愛を受けよう
3、さらに権力を握りたい
4、名声を得たい
4、
(3)の『いとあつしくなりゆき』とあるが、この原因を作者はどのように推量しているか。それを述べている部分を十五字以内で抜き出してください
よろしくお願いします
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
1、
次の言葉の読みを現代仮名遣いで書いてください。
1、際=きわ(きは)
2、下﨟=げろう(げらふ⇒げらう⇒げろ~⇒げろう)
3、例=ためし
4、上達部=かんだちめ(かむだちめ)
5、唐土=もろこし
*教科書などに歴史仮名遣いで読み方がのっています。多くは、語頭以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」か「む」の変化です。2は、げらふ」の「ふ」が語頭以外の「ふ」なので「う」に変化し、「げらう」になります。「げらう」の「らう(rau)」は「au(アウ)」の長音を含むので、「ro~(o~)」に変化し、「げろ~」になります。その「~」が「う」になり「げろう」となります。
2、
本文中の(1)の『候ひ』の敬語の種類を答えてください
A=謙譲語
*終止形を考えましょう。動詞は一般に、語尾の行(ここでは「ひ」が語尾で、「ハ行」)のウ段(ここでは「(候)ふ」)であることが多いです。そして、辞書にあたりましょう。
3、
(2)の『我は』のあとに省略されている言葉を、次の中から一つ選んでください
1、最も位が上である
2、帝の寵愛を受けよう
3、さらに権力を握りたい
4、名声を得たい
A=2
*「女御・更衣あまた(1)候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。」の部分がヒントです。古文に限らず現代文、英語などでも、前後の1~3行は要チェックです。
4、
(3)の『いとあつしくなりゆき』とあるが、この原因を作者はどのように推量しているか。それを述べている部分を十五字以内で抜き出してください
A=恨みを負ふ積もりにやありけむ
*これも3と同じです。答えは近くにあります。
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