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資本主義は徹底的に競争する、弱肉強食の世界を作り出すものだと強調する人が居ますが、果たしてそうなのかという疑問を持っています。なぜなら、弱肉強食の世界は武力を背景とした戦前の覇権主義の世界がまさに該当するものです。一方で現在の資本主義は武力でなく貨幣経済をもとにしており、貨幣流通の徹底的な管理、財産権の保護、独占禁止法や労働基準法など多くの規制がなければ成立し得ないものたからです。また、生産者に対しては消費者の方が力を持っていて、大企業の社長といえども消費者に対しては頭を下げないと批判を浴びる時代です。経営者が債務を背負って必死で奮闘しているのはわかりますが、基本的に消費者により良い商品やサービスを提供するための競争です。弱肉強食と言っても普通のサラリーマンが競争に敗れたところで死ぬことはないでしょう。
まあ、最近は就職が厳しいとかグローバル競争が何とやら言いますが、基本的に需要と供給の関係で決まるものなので、円安になって景気がよくなれば競争はかなり緩和されるはずです。
確かに競争に勝てば良い暮らしができる可能性もありますが、競争に負けても死ぬことはないし、生活水準を下げれば充分暮らしていける社会であることは間違いないので、殊更競争を言い立てる人は何か政治的意図があるのではないかと思っています。
日本のような高度な資本主義国家より、中国や政治の腐敗した発展途上国の方がよっぽど弱肉強食だと思いますね。

A 回答 (11件中11~11件)

資本主義はオランダの東インド会社が株券を発行して一般から資金を集めた株式会社が元になっています。

東アジアでの商売に小さな国のオランダが参入する方法を発明したのです。この方式はスペインやポルトガルの商人を駆逐することに成功したのです。高い配当をすることで大きな資本を得ることができたのです。この成功体験が株式会社を増やし資本主義へと成長していったのです。
大きな資本が商売に勝てる。配当を多くすると資本が集まる。資本主義が生まれた時からの遺伝子です。しかしそれは商売における競争なのです。個人を競争させるものではありません。個人の競争は猿の時代からずっとしています。
日本は資本主義の国の中ではもっとも社会主義的な国であると言われています。幾つかの日本の良い所を上げておられるが、日本社会の特長と言えます。
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