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アミドの加水分解に際し、塩基性条件では生成するカルボン酸がアニオンになり反応性が低くなるため、不可逆反応になると聞きました。

そこで疑問に思ったのが、酸性でも似たようなことで不可逆にならないのか、ということです。

具体的に言えば、加水分解によって生じたアミンが酸性条件ではアンモニウム塩になるため求核性を持たなくなり、これも不可逆になるのではないか、と考えました。

しかし実際は、酸性では可逆、塩基性では不可逆となっています。

このあたりの理由を教えていただけたらと思います
お願いします

A 回答 (2件)

可逆不可逆もさることながら、可逆の場合であっても平衡がどうであるかの議論は必要でしょう。


一般に、アミドの加水分解で酸性条件はよく使われます。その場合、酸は塩酸や硫酸などの強酸であり、アミドに対して過剰量使います。そうすればアンモニウムイオンになり、アミドの生成を回避できますし、そもそも酸の濃度が高くなり反応も速くなります。
結局、酸とアミンを混ぜ、それに触媒量の不揮発性の酸などを入れて強熱すれば、ゆっくりとアミドは生じます。そういう意味では可逆と言えるのでしょうけど、実際の酸触媒による加水分解(『触媒』というのが適当であるかどうかという議論は抜きにして)で、それが問題になるようなことはありません。

まあ、極言すれば、事実上、加水分解の可否は酸の量によりけりです。
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この回答へのお礼

酸性条件の場合は、当量によって決まるということですね
ありがとうございます!

お礼日時:2014/12/02 10:50

実際には、濃塩酸と煮るような強酸性条件は、アミドの加水分解でよく使われる手法です。

質問者さんが書かれている通り、抜けたアミンは中和されるので不可逆的な反応です。
既にご回答がありますが、平衡反応というのはちゃんと考えると実はややこしいものです。実際に、カルボン酸とあみんを混ぜて、塩酸を垂らしたところで、アミンが中和される以上のことはなかなか起こらないでしょう。大量に水が共存しています。逆反応の方が有利です。
塩基との反応だって、原理的には平衡になったってよいのです。フラスコの中に何があるのかを常にイメージしないと、変な考えに陥ります。
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この回答へのお礼

ちゃんと考えようとした結果、よくわからなくなっていました。。。

ありがとうございます!

お礼日時:2014/12/02 10:50

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