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まずは、Natalie Dessayの歌を聞いてもらいまして

 (↑5分は長すぎると思う方は、↓ラスト2分を)
https://www.youtube.com/watch?v=Zo-H__xycvE

Natalie Dessay、凄すぎます。
曲がどうのこうのというよりも、Natalie Dessay、凄すぎ!!
こんな歌、あり得ない、既に人間業を超えている!!!!

途中(2:20くらい)でNatalie Dessayに何かが憑きましたよね。
この歌は、Natlie Dessayの力だけではなく、何かが彼女に憑依し歌わせていますよね。
クラシックの音楽家、演奏家には時々このようなことが起きますよね。
普段の演奏からは信じられないくらい、言葉に形容できないほど素晴らしい演奏をしたりする。


で、質問しますけれど、
 1 この時、何が起こっているのでしょう?
 2 何かが憑いたんですか?
 3 何が憑いたのでしょう?


カール・ベームは、ウィーン・フィルを「ひとたび楽員に霊感が与えられると、およそ考えられることを全てやり尽くす」と評したことがあります。

プロのクラシック演奏家の、この霊感、インスピレーションって何ですか?
これが涌くと、あるいは憑くと、何かスゲ~ことをやらかしたり出来るんですか、
プロのクラシックの演奏家というのは?

A 回答 (12件中11~12件)

お礼有難うございました。

いただいたコメントの方を先に見てまいります。

>分かってはいるのですが、
>素人が見ると、神がかって見えちゃうんですよね~♪

技巧が前面に出ていると、芸術性を疑う人もいますが、これはこれで楽しんだらよいと思います。私は、否定派ではないし、よく聞きますよ。ただ、「同業者」ですから、神がかっているとは思わず、自分もやらなければ、と思うだけです。

>ですが、あれは一世一代の演技、熱唱ですよ。
>彼女をもってしても、そうそうできるものではない、と思います。

欧米の歌手は、世界中の歌劇場を渡り歩いて、毎日のように歌っています。もしこの役が持ち役になっていれば、何度も歌わなければなりません。そして、常にこのレベルで歌えるから、スターでいられるのです。厳しいんですよ。

>CDやDVDなどで演奏者が「これが私のベストの演奏」と思うものが、音楽評論家からクソ味噌にけなされていたりすることがよくあるようです。

これは全然別の問題ですね。評論家の言うことを本気にしてはいけません。彼らは、自分では楽器もほとんど弾けず、作曲ができるわけでもないのに、知識だけは豊富に持っています。むしろ、素人より厄介な存在です。特に日本では、一般大学で音楽と関係のない分野を専攻した人が、かなり音楽評論をやっています。彼らの言うことを真に受けない方がよいです。ただ、ジョージ・セルは、私は普段は聞くことはありませんが、悪くはないと思います。セルも作曲家だったので、楽譜の読みはしっかりしているはずです。たぶん、真面目な演奏なので、退屈に聞こえる人もいるのでしょう。オーマンディーは、私が高校の頃全盛期で、よく聞きました。来日公演も聞きに行きましたが、音響的な華やかさにやられる例ですね。個性的な指揮者ではないのですが。

>剣の舞
>我々、素人はこういう凄い演奏を見せつけられると、「神だ~♪」と叫ぶ以外ない。

本気ではないですよね? ゲルギエフは、いつも飛ばし過ぎです。小品なら罪は軽いですが、大作でこれをやると、金太郎飴になる(笑)。もちろん、曲によってはいい演奏をする時もあります。

憑依とかトランスという言葉が出ましたが、そう見える状態というのは、集中力が極度に高まっているときですね。そういうときは、他人が見ても、自分が見ても、何かが憑いたような感じなのでしょう。極限の集中力が名演を生み、それが神がかって見えてしまうのでしょうね。しかし、普段から、そういう集中力を磨いていまければいけないんです。

技巧的に華やかなものが神がかって見えるのなら、次のような演奏も、きっとそう感じるでしょう。

ホロヴィッツ カルメン変奏曲

モーツァルト(ヴォロドス編曲)トルコ行進曲
https://www.youtube.com/watch?v=0qG9PZNJI_k
J.シュトラウス(シフラ編曲)トリッチ・トラッチ・ポルカ ユジャ・ワン
https://www.youtube.com/watch?v=sX_xgNGc25s&spfr …
リムスキー・コルサコフ(シフラ編曲)熊蜂は飛ぶ ユジャ・ワン
https://www.youtube.com/watch?v=fdKEUmFUMFg

しかし、2番目のヴォロドスなどは、非常に美しい音色の持ち主で、内面的な演奏をした時の方が惹かれます。

スクリャービン 前奏曲 op. 37-1, op. 11-16
https://www.youtube.com/watch?v=Ucb2cm83o9o

ふと思いついて、個性的なヴァイオリニスト、パトリシア・コパチンスカヤの動画を探してみました。ラヴェルのツィガーヌですが、こういう演奏を聴くのは初めてです。非常に個性的な解釈ですが、納得がいくのは、彼女が作曲家でもあり、音楽文法にのっとってやっているからです。こういう個性的な演奏を聴くとき、多くの人は「霊感に満ちた演奏」と感じるのかもしれません。

https://www.youtube.com/watch?v=w0ObgSKBqTQ

大物が共演すると、やはりレベルの高い演奏になります。チェリビダッケとバレンボイム。

https://www.youtube.com/watch?v=7d7cXIq8Yzg&list …

しかし、私がこれまでに聞いた中で、いつまでも記憶に残っているものは、やはり次のような伝説的な名演ですね。最近は、技術はみな素晴らしいですが、こういう凄味のある名演がなかなか聞けません。

マーラー 交響曲第9番 バーンスタイン&ベルリン・フィル(たった一度の競演の機会だったので、楽員の本気度が違ったようです)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLrWFQejUc …

プッチーニ「マノン・レスコー」第4幕 キリ・テ・カナワ ドミンゴ シノポリ
https://www.youtube.com/watch?v=fMXvfsgNHQM&list …

https://www.youtube.com/watch?v=wlN1OzpjGu4&inde …

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 アルゲリッチ
https://www.youtube.com/watch?v=MOOfoW5_2iE

トリスタンとイゾルデ(バイロイト)ルネ・コロ(長いので、3時間8分のあたりからお聞きください)https://www.youtube.com/watch?v=IdjFBW-S3z0

エルガー チェロ協奏曲 ジャクリーヌ・デュ・プレ&バレンボイム
https://www.youtube.com/watch?v=UUgdbqt2ON0
https://www.youtube.com/watch?v=f6wt64X8Am0
https://www.youtube.com/watch?v=Gsekb1qwZs0
https://www.youtube.com/watch?v=h1ofV9qWNaQ&inde …
https://www.youtube.com/watch?v=EcZ_iprksR0&inde …

これらの演奏は、霊感に満ち、何かが憑依しているように感じられるのではないですか。
聞くのに時間がかかりそうですから、ここで一応とめておきます。

以上、御参考まで。
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この回答へのお礼

テクニックが凄いだけでは、驚かないんですよ。
 ───結構、わがままなんです、わたし───
でも、Volodosのトルコ行進曲は、どこか現代音楽的な響きがして面白いですね。
演奏としたら、スクリャービンのプレリュードの方が好きです。

チェルビダッケ&バレンボイムは、チェルビダッケの変人ぶりが際立った個性的な解釈なのでしょうね(ポリポリ)。

はじめて名前を聞きましたが、パトリシア・コパチンスカヤの演奏はユニークですね。
最初、「んっ!? 何か粘っこくてユダヤ的な響き? それとも、ルーマニアかどこかの民族音楽(ジプシー音楽とか)?」
と違和感を覚えましたが、次第次第に引き込まれてゆく演奏でした。
すこし彼女のことを調べたところ、モルドバ出身で、お父さんは民族音楽奏者とのこと。
そういう背景があるんですね。
もっとも、「こんなのは、オシャレ~なラヴェルの音楽じゃない!!」なんて批判の声も上がるのでしょうけれど♪


ルネ・コロ、いいですね。
ですが、バレンボイムがうるさい、出しゃばりすぎ。せっかくのルネ・コロの歌が聞こえないじゃないか!!
だから、「難聴者向けのワーグナー」とか酷評されるですよ。
わたしは、2:00前後の愛のデュエットの部分が良かったように思います。
 ───ここでも、バレンボイムが、やはり、うるさい。特に2:06前後、二人で寝そべっているあたり。オケの強奏で、歌が聞こえないって!!───


デュ・プレは、やはり、凄いですね。
病気にさえならなければ、もっと録音を残せたのに本当に残念です。

バーンスタイン&BPOは歴史的な名演ですから。

お礼日時:2014/12/05 03:06

ご参考にはならないですが・・。



プロのクラシックの演奏家では、有りませんが。
一応、プロのソリストを志していた、ヴァイオリン歴:17年の者です。
オケ楽団所属歴(1st):有、日本学生音楽コンクール出場歴:有です。

私には、1度だけ、経験が有ります。
尋常ではない、凄まじい演奏をお披露目した事が有ります。
今でも、はっきりとその感覚は、身体と心に残っています。
きっと、17年間の音楽生活の中でも、最初で最後です。
今でも、あの私の演奏の素晴らしさは。
兄弟弟子の間、その親の間では語り継がれています。

>> 1 この時、何が起こっているのでしょう?

 >>この歌は、Natlie Dessayの力だけではなく、
   何かが彼女に憑依し歌わせていますよね。

  これは、一種の、「トランス状態」に陥っていると言えます。
  何かが、「憑依」したのではなく。
  私の言葉で表現させて頂くと、「神様が舞い降りて来た瞬間」でしょうか。
  
  その現象は・・。
  ある日の、門下生の「舞台発表会」で起きました。
  いきなり、突然、目の前が「黄金色」に輝き始めて。
  全身が、強烈な「幸福感」に満ち溢れました。
  そして、空(天井)から、1本の「光り輝く道」が現れました。
  自分の全てが、解放される、強烈な感覚を味わいました。
  どこまでも、「音色」が澄んで行き。
  自分の「音色」では無く、何か、別人の「音色」に聴こえていました。

 2 何かが憑いたんですか?

  信じる信じないは、ご質問者のご自由ですが。
  私には、音楽の才能と共に、「非現実的能力」が有り。
  視えてはいけない物が視え、感じてはいけない物を感じる力が有ります。
  しかし、添付されたYoutube画像を拝見しましたが。
  何も、「取り憑いて」はおりません。
  やはり、「神様が舞い降りた」状態に入っていると言えます。
   
  3 何が憑いたのでしょう?

  強いて言うならば・・。
  「音楽の神様」ではなく、「天地万物の創造主」である神様が舞い降りたですね。


後、素晴らしい才能を持つ、指揮者にタクトを振られると。
オケ楽団全体が、「高みを極める」感覚を味わった事が有ります。
小澤征爾氏が、その時のコンダクターでした。
当日リハまでは、何事も無く、何も起こらなかったのですが。
本番の、終盤に差し掛かった時に、その現象は起こりました。

私の感覚としては、全員の意識が共有される「一致感」を感じ。
その感覚が発現したのと同時に、目に見えない「力」で。
空へと、引っ張られていく様な感覚に襲われました。
キャンプファイヤーの「炎」が、突然、ブワーッと燃え上がる様な感じと言うか。
高み高みへと、駆け上がって行く感覚が有りました。

ご参考になれば、幸いに想う次第です。
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この回答へのお礼

こんにちは。
そして、
回答、ありがとうございます。


いわゆる神がかり状態だけではなく、
トランス、至福体験、協調現象などが同時に自然発生するのですね。
そして、通常の感覚とは異なる、その意味で超感覚状態になる。
個が全体になり、全体が一つになるのだけれど、私は私として存在している。
互いが互いをインスパイア(inspire)し合い、
汲めども汲めども尽きぬ霊感のようなものが演奏者ひとりひとりの内部から次々と湧き上がる。
そして、
シナジー・相乗効果となって、演奏がより素晴らしい方向へ、方向へと進み出す・・・。

こういうことが本当に演奏会上で演奏中に起きることがあるのですね。


☆ご参考にはならないですが・・。
◇とんでもない、非常に参考になります。



☆全身が、強烈な「幸福感」に満ち溢れました。
 そして、空(天井)から、1本の「光り輝く道」が現れました。
 自分の全てが、解放される、強烈な感覚を味わいました。
◇《至福体験》と言われるものですね。
この時、エクスタシーを感じます。と言いますか、この時の強烈な「幸福感」がエクスタシー・法悦。
そして、通常の感覚では見えないものなどが見えたりするのですね。

こうしたことが本当に演奏中に起きるんですね。



☆当日リハまでは、何事も無く、何も起こらなかったのですが。
本番の、終盤に差し掛かった時に、その現象は起こりました。
◇聞いたり読んだりした話によりますと、
本番、つまり、聴衆がいないと、こういうことは起こりにくいようですね。

誰が言ったのか忘れましたが、名演の起きる条件とは
 曲、演奏(者)、聴衆
が一致した時で、一体化した時で、この時に、《奇蹟》が起こるらしいです。
演奏会場全体が一つになり、熱気や興奮が会場に満ち溢れているそうです。



~~~~~~~
私の感覚としては、全員の意識が共有される「一致感」を感じ。
その感覚が発現したのと同時に、目に見えない「力」で。
空へと、引っ張られていく様な感覚に襲われました。
キャンプファイヤーの「炎」が、突然、ブワーッと燃え上がる様な感じと言うか。
高み高みへと、駆け上がって行く感覚が有りました。
~~~~~~~
なるほど、なるほど。
 ☆全員の意識が共有される「一致感」を感じ。
 ◇とありますが、外から見た感じでも、この時、演奏者全員が本当によく揃っているように見えます。指揮者に統制された一致感や一体感ではなく、演奏者一人一人の内部から自然な形で湧き上がってくる、自発的な一致感、一体感といったものが、私には感じられます。
こういう演奏を動画などで見ると、オケが本当によく揃っている。オケが巨大な一体の生き物になっているように感じられます。

オーケストラって、本当、凄いですよね♪



貴重な経験を教えていただけまして、ありがとうございました。

お礼日時:2014/12/04 12:08

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