プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

とりかえばや物語の一節です。
二人の妻は共に残念な容姿なのですが、そのどちらもに素晴らしい子供ができたという流れです。

(いづれの御方(奥方)をも捨てがたきものに思ひ聞え給ひて、)
いまはさる方におはしつきにたるべし。

手持ちの参考書では

今は奥方として腰を落ちつけて暮らしていらっしゃるらしい。

と訳されていたのですが、なぜこのような訳になるのか、またいまいち訳の意味が理解できません。

「おはしつきにたるべし」の品詞分解もしていただけたら幸いです。
よろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

「さる方」とは「しかるべき方」ともいい、場合によって内容が違ってきますが、この場合は「奥方としての地位」と考えておきます。

「おはす」は「あり」「ゐる」の尊敬語で、この場合は「ゐる」の尊敬語です。「ゐる」の意味は「居り」とは違って「座る・落ち着く」のような意味で使います。したがって「おはしつく」という複合動詞になると、その地位に落ち着くという意味に考えていいでしょう。
 「おはしつき」=「おはしつく」という敬語複合動詞の連用形。
 「に」=完了の助動詞「ぬ」の連用形
 「たる」=完了・存続の助動詞「たり」の連体形。この場合は「存続」の意味。
 「べし」=推量の助動詞「べし」の終止形。この場合は「推量」の意味。「べし」は終止形接続ですが、「ラ変型」の活用をする語に付く場合は「連体形接続」になります。

 直訳すれば「今は奥方という地位に落ち着きなさっているのだろう。」
    • good
    • 1
この回答へのお礼

解釈、文法、品詞分解となにからなにまでありがとうございます!
おかげで無事理解することができました!

お礼日時:2015/06/04 17:00

私の古文読解力と文法力は錆びついてしまっているので、次の述べることはほんの参考にしてください。



おはしつき~おはしつくという尊敬語の某活用形
に~連用形接続の助動詞
たる~連用形接続の助動詞
べし~ラ変型活用語の連体形接続の助動詞
なお現代語訳は、かなり意訳された場面に即した訳だなと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

最初の回答ありがとうございました!途方にくれていたので助かりました。

お礼日時:2015/06/04 16:56

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!