VWを作ったのはポルシェ博士です。ポルシェ博士はヒトラーに協力します。
そのせいで独裁者に魂を売ったという批判も時々あります
それはヒトラーと出会うまでポルシェ博士の「大衆向け自動車」という
構想は、それまでいた会社の多くの人間には理解されませんでした。
それを理解してくれたのがヒトラーだったからです。
ヒトラーに協力したため戦後すぐフランスに囚われ裁判にかけられます。
その時の監獄での生活はすごく過酷でした。そのため病を患います。
ポルシェ博士が釈放されてから祖国ドイツに帰った時にある光景を見ました。
それはアウトバーンを自分が作ったVWのビートルがたくさん走行する光景です。
その光景を見たポルシェ博士は涙を流したと言われています。
私のそのエピソードを伝記を読んで知りました。その場面で私も涙を流しました。
今回のVWの不祥事は許せません!大衆向け自動車のためにこんなに苦労した
ポルシェ博士への裏切り行為だと思いませんか?
A 回答 (12件中1~10件)
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No.2
- 回答日時:
株主も裏切ったが?
社内で働くほとんどの労働者も何も知らないわけで、裏切られたことは同列では。
して、もっと他に涙を流すべき大事な場面があるのでは?
報道より一足早く提携を解消した鈴木会長の神がかり的な決断にこそ、驚嘆と感激の涙を流すべきでは?
No.5
- 回答日時:
別に どうでも良いのでは?
ホンダFitの 度重なるリコールも 本田宗一郎への裏切りかな?
三菱のリコール隠しも 誰だか知りませんが 三菱の創設者への裏切り?(会社の方針というか そういう会社企業なんです)
そんなことは、どうでも良く 今現在ユーザーへの裏切りであり
購入者への弁済や対処 再発防止の対策歯止めをきっちり行い
当事者の処分追放ではないでしょうか?
No.6
- 回答日時:
大衆向け自動車はヒトラーが言い出したことで、ポルシェ氏は無茶な要求にお金ほしさに”出来まっせ”ってウソついて、その仕様を無視して大衆車つくって”出来ました”って言った人です。
No.9
- 回答日時:
おそらくその伝記本は私も持ってますしそのくだりも覚えています。
だからどうだというのですか?
もう70年も前の話ではないですか。
創業者、創始者へのリスペクトはあってしかるべきですが
その当時と比べても会社の規模も形態もまるで違ってきています。
今回のVWの顛末の一端でも知ることがあれば
大企業の複雑な内部事情を垣間見ることもできるはずですよ。
そうなれば「ポルシェ博士への~」などと
大げさでいかにもな発想も質問もできないはずですけどね。
No.10
- 回答日時:
認識が色々間違ってます。
ま、伝記ってのはよい事しか書かないワケなんで、仕方のない事ですが。(歴史を学ぶ場合、伝記という書籍はもっともふさわしくない資料です。)工学の世界には、『産業史』の研究分野もちゃんとあって(残念ながら日本では、建築以外の産業史を追及している研究者が非常に少ないのですが)、当然、北米の自動車技術学会で『20世紀最高の自動車技術者』に選出されたフェルディナンド・アレキサンダー・ポルシェそのヒトの生涯は、かなり詳細に研究されています。
その内容とは・・・確かに波乱万丈の人生で、これほど偉大な自動車技術者は他にいませんが、貴殿が上げられている『ナチスへの協力』『VWビートルの開発』に関しては、それほど同情するモノでもありません。
まずナチへの協力に関して。
>そのせいで独裁者に魂を売ったという批判も時々あります
ポルシェにとって、車両設計は仕事の一つであり、ヒトラーに協力したのは『仕事のため』もっというなら『生活のため・カネのため』です。イヤイヤ強制されたワケでもなく、しかしナチズムに共感したワケでもありません。
おべんちゃらの大好きなヒトラーは、周囲の者にFührer(総統=大統領と首相が合わさった様なモノ)と呼ばせていましたが、ポルシェはそれを知ってか知らずか、常に『ヒトラーさん』と呼び、ヒトラーや取り巻き連中は苦々しく思っていた様ですが、ヒトラーは側近の者に『ポルシェ博士には、オレの呼び方に関して指示するな』と言っていました。
つまりポルシェはヒトラーに『仲間にしておいた方がトクだから、機嫌を損ねない様に少し譲歩しておこう』と思わせる相手で、一方ヒトラーはポルシェにとって、大口の『顧客の一人』に過ぎなかったということです。
史実としてポルシェは、軍部に注文されるまま強力な戦車を設計しましたが、例えばタイガーⅡ型の注文では『ビジネスチャーンス!』とばかりに設計に飛びつくなど、カネになるプロジェクトに積極的に参加した記録もあります。
どうでしょう?カネのために殺戮兵器を設計したポルシェが『独裁者に魂を売った』かどうかは各自の判断に委ねますが、少なくとも清廉潔白で理想を追及した孤高のエンジニア、というイメージとは少し違うと思います。
>それはヒトラーと出会うまでポルシェ博士の「大衆向け自動車」という
構想は、それまでいた会社の多くの人間には理解されませんでした。
史実と異なります。
ポルシェは戦前、2年ほどの短い期間でしたが隣の国チェコ(ポルシェはドイツ人ではなくオーストリア人です)のタトラという自動車会社で設計部長をしていた事があります。
タトラの本来の設計部長は、これも自動車技術史では天才とされているハンス・レドヴィンカで、ポルシェと同郷=オーストリア出身のレドヴィンカはプライベートな事情で短期間オーストリアに帰らなければならなくなり、その間の代打としてポルシェが指名されました。
タトラは当時レドヴィンカが設計した、V8気筒をリヤに積み、当時としては超先進的な流線型の甲虫型ボディを持つリムジンを生産していました。
リヤエンジン?流線型の甲虫型?当時のタトラ車の画像が大量に残っているので、検索してみてください。何かに似てませんか?
ヒトラーはこのタトラが大好きで、自国のグロッサー(当時のメルセデス・ベンツの最上級リムジン)に匹敵するとさえ考えていた向きがあり、ドイツ軍がチェコを占領した時、真っ先にタトラの操業を停止させたぐらいです(占領国の産業を停止させて外貨獲得の手段を封じ、経済的に弱体化させて軍事力の再構築を阻止、また国民を疲弊させて反抗意識を削ぐやり方は、当時の戦争では常套手段でした。ヒトラーはタトラが作るクルマを、それほど脅威に考えていたということです。)
このように優秀なクルマを作っていたタトラ社の設計部長にポルシェが就任したのです。彼は、前任者レドヴィンカが描いた図面を、全て制限なしに閲覧出来るポジションにいたワケです。
さて一方、ドイツでは国民車構想が始まります。これはヒトラーの優秀な(狡猾な?)政治手腕を示すエピソードの一つでもあります。
当時(戦前)の欧州製のクルマは、どれも大衆が購入出来ないほどに高価で、自家用車など夢物語でしたが、ヒトラーは『優秀なゲルマン民族は自家用車を持ってしかるべき』と唱え、国民車構想をブチ上げ、積立基金を始めました。
これは国民が毎月決まった額を銀行に積み立て、満額になったらクルマが入手出来るという、無担保ローンが無かった当時は画期的な商法でした。(ヒトラーが狡猾なのは、この基金の真の目論見です。結局戦前には極少数しか国民にクルマが渡らず、一方莫大な資産を吸い上げた積立基金のカネを軍備力増強に回し、そして第二次世界大戦に突入します。)
で、国民が一目見て『これは欲しい!』と思わせる画期的な大衆車が必要になります。政府は大々的なデザインコンペを発表しました。これにはダイムラ(メルセデス)やヴァンダラー(現在のアウディ)なども参加した様ですが、そこに『製造設備を持たない』ポルシェ設計事務所が何故か名乗りを上げます。
非公式、というかウラが取られていない話では、ポルシェ大好きなヒトラーは、ポルシェをコンペに誘ったとか、便宜を図ったとか色々な情報がありますが、その中に、ヒトラーがポルシェに向かい『優秀なゲルマン民族にふさわしい、今までに無かった様な優秀な大衆車が欲しい、そう、タトラの様な』と言ったというウワサがあります。
実はタトラ、というかレドヴィンカには、自身設計のV8エンジンを切った2~4気筒エンジンを開発し、それをスケールダウンした甲虫型ボディに載せて低価格車として欧州で売りだし、外貨大儲けでウハウハな計画がありました(この記録は、当時の図面まで残っています)が、ポルシェはその構想図を見る事が出来る立場にいた事があったのは上述した通り。
もしヒトラーに『タトラの様な大衆車』と言われたのが事実なら、その時ポルシェはニヤリと笑ったでしょう。いや、ヒトラーとの会談を終えた後、笑いが止まらなかったかもしれません。
こうしてVWタイプ1、通称『ビートル』が設計されました。
これが事実ならポルシェはトンデモないコピー野郎ですが、VWタイプ1発表後、ポルシェは日記に『タトラからの特許侵害のクレームが激しく、ナチス党に行って相談したら「それはこちらで処理するから、貴殿は気にせずクルマを作って欲しい」と言われた』と書いており、また戦後タトラのクレームに則り、VW社が莫大な賠償金を支払っています。
技術史研究者達の調査の結果、この時VWがタトラに支払ったのは、賠償金というより(VWは特許侵害を認めていません)『カネを払って黙らせろ』的な行為だったとされていますが、何れにしろ、ポルシェが設計した小型車がタトラ車に酷似していたのは工学的に間違いなく、またポルシェがレドヴィンカの図面を見たと言える状況証拠もあります。
>その場面で私も涙を流しました。
以上、この話を読んで、それでもナミダを流せますか?
尚、最後に。
これまでの話は、ポルシェが『実は大したことがないパクリ野郎』だということを言っているのではありません。ポルシェには、総輪駆動のホイールモーター式電気自動車や超先進的戦車、常識を覆すレーシングカーなど、他に驚愕の作品群が沢山あり、VWタイプ1がポルシェの代表作とされるのは、自動車技術に関係ない一般ユーザーが最も目にする作品だということだけです。世界中の自動車エンジニア、自動車の学会員、自動車ジャーナリストの投票によって決められた『20世紀最高の自動車技術者』にポルシェが選出されたのは間違いありませんし、それは当然だと思います。(自動車の研究者で学会員でもある自分も、ポルシェに投票しました。)
ただそれはポルシェという人物がVWタイプ1を設計したから、ではないということを強調しておきます。
VWタイプ1のストーリーには、時代にほんろうされたポルシェの生涯と、政治や業界のドロドロが詰まっているのです。自分はこの話から、ポルシェという一技術者の優秀性よりも、彼の『人間臭さ』が垣間見れる様な気がしています。
孤高の天才、実はパクリもやっちゃうよ、でもパクッたからには元ネタなんかよりずっとよくしちゃうよ、ってところに、タタキ上げ技術者(ポルシェは工場の丁稚奉公からスタートしたタタキ上げです)の狡猾さと、考えの浅い思いつきの発明品など相手にしない堅実な技術力を感じます。
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