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私は言語聴覚療法を学びたいと思っている20の浪人生です。
日本のリハビリ医療の未来、特に言語聴覚士の担当する分野に関して質問があります。
知識不足から間違った見識を述べてしまう場合もあるかもしれませんがお許し下さい。
現在、世界では脳科学やロボット工学の研究がさかんに行われ、その発展度合いには目を見張るものがあります。
話によると、脳に直接電子機器を埋め込む事で周辺の機器を思い通りに操り、日常生活に必要な動作の一部を補うといった技術は既に存在しているそうですね。
テレビやネットの報道の中には現在存在する職業の役50%が20年後までにロボットで代替可能だ、というようなものもあります。
そこでお聞きしたいのですが、脳やロボットの研究が進むことによって将来的に言語聴覚士やその他のリハビリ専門職の仕事が無くなる、というような事は考えられるでしょうか?
例えば、脳卒中によって言語障害や嚥下摂食障害を煩った患者の脳に特定の電気信号を流すだけでその機能の一部(もしくは全て)を回復させられるようになり、結果的にSTの需要が減ったりする事などは考えられますか?
私は元々臨床心理学に興味があったのですが我が家には既に供給過剰な臨床心理士を目指す経済的な余裕が無かったため、少しでも自分のやりたい仕事に近く一定の就職先のある仕事を、と思って探して見つけたのが言語聴覚士という仕事でした。が、もし近いうちに(2、30年以内に)リハビリテーション全般の問題がテクノロジーによって難なく解決されてしまうとしたら、と思うと少し二の足を踏んでしまいます。
もちろん障害に苦しむ人々の問題が解決し、全ての人々がいきいきと生活できる社会というのは文句なしに素晴らしいとは思うのですが、自分が生きているうちに無くなる(であろう)仕事を一生懸命にやれるのかと言われると複雑な気持ちになってしまうというのが正直な感想です。
はたして言語聴覚士という仕事はテクノロジーによって代替可能な仕事なのでしょうか?教えて下さい。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
STさんの業務は現在急速に拡大していますが、供給は全く追いついていません。
もちろん、STさんが担当するいわゆるリハビリ業務、すなわち言語療法・嚥下療法が必要な対象患者は、脳卒中後遺症・認知症などが主体になりますが、社会の高齢化にしたがって増える一方です。
また、実際に必要な言語療法・嚥下療法は、患者さんの状態に応じて様々に変化し、IT技術の進歩で克服できるのはまだかなり先(50年以上)の話と思われます。
さらに、認知症の方の現状評価・言語療法なども重要な仕事ですが、これも現在は全く人手不足です。
認知症・障害高齢者は今後ますます増えていくと思われますが、社会制度の整備は全く追いついていません。
「言語聴覚士という仕事はテクノロジーによって代替可能」な部分はあろうかと思いますが、それはより高度な業務に吸収されていき、需要の増大に重なり、言語聴覚士の仕事が減るとは考えられません。
臨床心理士が供給過剰なように見えるのは、保険点数がついていないせいであり、実際の仕事が少ないわけではありません。
認知症の方の高次脳機能評価は、臨床心理士がやってもいいのですが、保険点数の関係で言語聴覚士がやっている施設が多くあります。
現場の感覚からすれば、少なくとも後50年は、テクノロジーで代替され、言語聴覚士が供給過剰になろうとは思えません。
ぜひ、初志を貫徹してくれることを望んでいます。
No.5
- 回答日時:
医療がどれほど進歩したとしても、延命ができるようになるだけです。
現在の80才の方の生活を、90才の方が送れるようになるだけで、不老不死が達成できない限り、STさんの仕事がなくなるとはちょっと考えられません。
認知症の患者さんの脳で起こっていることは、生物としての老化の本質に近いようです。
ですから、認知症の進行を遅らせることはできるようになったとしても、認知症の根治はまず無理でしょう。
もちろん、認知症の根治ができるようになる可能性を100%否定できるわけではありませんが、もし認知症の根治ができれば多分不老不死もできますので、STの仕事がなくなる程度ではすまない社会全体の大変革が起きるでしょう。(だいたい、寿命が何百年以上となれば、現在の社会構造で予想される職業選択自体意味が無くなりそうです。)
「精神疾患を機械的に治したり」というのは難しいでしょうが、「精神疾患を薬物的に治したり」することはできるようになりそうです。
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No.3
- 回答日時:
この約100年間で医療技術の進歩で大きく進歩しました。
ロボットやテクノロジーの進化もその一役にもなってきました。今後も医療・介護の現場でどんどん進歩して進出してくると思いますが、この分野の需要の増大と、ロボット操作は補助機能で操作は人間の手が必要などを考えると20~30年で進歩することを考えても、すべてを人間にとって代わることは考えづらいと思います。
リハビリのような複雑な業務が淘汰される前にもっと簡易な業務から(例えば事務処理などの算定技術や院内を案内するようなロボット、電子カルテもノートPCからスーマトフォンで簡単に使えるようになるなど)テクノロジーが進出するのではと、勝手に思っています。
将来は約束できませんが、皆さんの意見に同意です。
No.2
- 回答日時:
言語療法士は大事で需要はあります。
話す事以前に、嚥下障害のある人が多く今は胃瘻がメインですが、国の施策でも胃瘻をつくって訓練で胃瘻抜去すると点数があがるようになっています。言葉の訓練よりそっちの需要が多いです。もちろん、この分野はエンジニアリングからの介入はまずないでしょう。が、作業療法士だろうが言語療法士だろうが問題は国がどのくらい支えるかという事です。入院の人にリハをつけるとあっという間に入院費が倍増します。今でも病名によるシバリがきつく、患者・家族が希望してもリハをつけれない疾患がかなりありますが、今後どうなるかが不明です。
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回答ありがとうございます。
実際に医療現場でご活躍中の方にアドバイスを頂けて非常に心強く感じます。
少なくとも後50年は言語聴覚士が供給過剰になるとは思えない、との事ですがその意見は医療そのものの発達を考慮に入れたとしても変わりないでしょうか?
例えば認知症の根治に繋がる新薬の開発などによって仕事そのものが無くなるという可能性はありませんか?もしくは脳科学の発達によって皮肉ですが精神疾患を機械的に治したりすることができる日が来たりするのでしょうか?
知識不足のため見当違いな事を書き連ねてしまっているかもしれませんが、お考えをお聞かせ頂けると幸いです。