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 漢和辞典で「黎」を引くと「くろ-い」の訓があります。何故「黒い」という意味があるのか、また、「黒」とはどのように違う「くろ」なのか詳しく教えて下さい。

A 回答 (5件)

【黎】黍部 3画 総画数 15画



■解字
会意兼形声。
「黍の略体+音符犂(するどいすき)の略体」。鉄の農具のようなあさぐろい色。
■音
【漢音】レイ 【呉音】ライ
■訓
くろ, くろい
■意味
(1)くろ。くろい(くろし)。青ぐろい色。くろがね色。あさぐろい。うすぐらい。
  《類義語》⇒壽(シ)・黔(キン)。「黎黒(レイコク)」「黎明(レイメイ)」
(2)あさぐろく日焼けした人民。「黎民(レイミン)」

参考URL:http://ww81.tiki.ne.jp/~nothing/kanji/q/

この回答への補足

訓読みが一般的に使われる時はあるのでしょうか?

補足日時:2004/07/13 13:32
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>何故「黒い」という意味があるのか



・この文字も中国伝来ですね。形声文字です(義符と声符の合成字)。
もともとは、およそ2000年以上昔の文字は「黎」の文字の右上の部品がなかった字で一文字でした。その意味は「モチキビ」です。発音はshu3 シュゥ。それは黍(きび)の一種で少しネバネバした穀類です。
秦漢時代(約2000年前)のころに文字の大改革が起こり楷書体が考案されました。その際に「黎」の文字が確立しました。そのときの意味は以下、

a:わらじを作るときに用いた糊。
b:大勢の人。
c:庶民。人民。(日本語でも庶民のことを黎民とも言います)。
d:黄色味がかった黒い色(モチキビは少し黄色をしています)。
この意から、「黎」の下半分が黒と書く文字が派生しました。その音読・訓読は、レイ、リ、くろい。意味は少し黄色味がかった黒色。「黎」と同じですね。
e:夜明けの少し前の時刻。(日本語でも黎明と書きます)。
f:老いる。
g:おもむろに。ゆっくりと。

「黎」と「下半分が黒と書く字」は異字・同意の字で、日本でもむかし「黒い」の意で借用したということです。

>「黒」とはどのように違う「くろ」なのか詳しく教えて

・上述のごとく、黄色味がかった黒い色。

以上(^^♪。tenn.
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黎は仮借して[黒 盧]と為す,孟康は,黎・黔,皆な黒という也。

説文通訓定声(漢字の字義と字形を説いた書物)

「黎は黒也,黎民,黒髪の人。」尭典(書経)蔡傳。
黎民は一説に,黎は黒,庶民は冠を著けず黒髪を,あらわすからいう。

「黒」とはどのように違う「くろ」なのか
因って,黎黒,黎老と言う言葉がある。
黎黒=(列子・黄帝)年老いて力弱く,顔の色が黒い。
黎老=老人の皮膚が黒ずんでいるので言う。
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「黎」の解字は、「黍の略体+音符犂(するどいすき)の略体」(鉄の農具のようなあさぐろい色)とあります。



よく知られた熟語として、「黎明」がありますが、薄暗い夜明けという意味ですね。
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一般庶民をしめす言葉に黎民という言葉があります。



黎とは「黒い」意。位のない庶民は冠をかぶらないため黒い頭髪がそのまま見えたことからこういわれたとのことです。
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