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神社仏閣に鈴や鰐口が掛かっています 鈴は雨の岩戸伝説からの・・・ でなんとなく納得できても
鰐口はどうしてなのか想像もつきません 形状そのものの 耳・眼・口 などの説明から そういわれればそんなかっこうだなと理解できても なぜ鰐が登場するか ご存知の方教えてください

A 回答 (2件)

大学時代に宗教学をかじっていました。



鰐口の由来ですね。
神社に残っているものは神仏分離令の名残であって、本来は仏具です。

仏教にはその発祥の地であるインド神話の影響が多く見られますが、この「鰐」も正確にはインド神話に登場する「摩伽羅(マカラ)」が元になっています。仏教においても同じ、もしくは別の名前で登場します。神話上の生き物であって、その姿形の細部が異なるため別な生き物に例えられることもありますが、一般的には摩伽羅はワニに例えられています。ワニ=宗教的に神聖な生き物というわけです。

国内に現存している鰐口は和歌山の鷺ノ森遺跡から出土したものが最古ですが、実際にはそれ以前から存在していたものと思われます。もともとそれが摩伽羅を模して製作されたのか、別の意図を以て製作された仏具の形が摩伽羅の口を連想したのでそう呼んだのか、そのどちらだったのか定かではありませんが、別の呼び方もあることからおそらく後者と推測できます。
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この回答へのお礼

早速ありがとうございます インド由来とのことですが 王仁にも通ずるのかな など勝手な想像をしてみたりもしています

お礼日時:2016/08/01 11:25

日本への仏教伝来は6世紀頃が有力とされており、一説には王仁がそれに関わっているとの研究もありますが、仏教においては人であれば仏として祀る対象なので、仏具の由来となる話は聞いたことがありません。

日本語には特に多いですが「わに」と読み方が同じものであったとしても必ずしもそこに共通性があるとは限りません。

鷺ノ森遺跡から出土している国内最古の鰐口は10世紀頃のものですが、王仁の登場(あくまで史料・文献においてのみであって特定の個人として存在していた証拠はありませんが・・・これは本件とは別の話ですね)と数百年の開きがあり、現時点でそこを繋ぐ客観的根拠となる史料がありません。

考古・宗教学は想像や推測から始まる学問です。現時点でただの想像に過ぎないとしても将来的に通説が覆されることもあります。それを待つのか自ら行動して明らかとするのかはお任せします。
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この回答へのお礼

ありがとうございます WIN7 を WIN10 にしましたら何が何やらでお礼が遅くなりました

お礼日時:2016/08/09 18:31

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