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一般でいう、学費が高く入学基準も高い学校のことをイギリスではパブリックスクールと呼びますよね、ウェストミンスター校、イートン校などがそうですけれど。寄宿学校が多いようですね。

アメリカではパブリックスクールというと、日本でいう公立の学校ですよね?私学はプライベートスクールと呼ぶと思うのですが。

どうしてこうも意味合いが異なるのでしょうか?
お詳しい方ぜひ教えて下さい。


おねがいいたします。

A 回答 (2件)

なぜ違うか、というとアメリカとイギリスではパブリック:publicの意味が少し異なるからです。

なぜ異なるか、というとアメリカは階級のない社会(階級差はあります)イギリスは王・貴族という階級を持つ社会だからです。

イギリスにおいてパブリックというのはもちろん「公共」の意味をもちます。しかし「公共」を提供するのは王や貴族などの上流階級の役目でもありました。
つまり学校は元々貴族などが私費で、または教会などが運営する学校に寄付をして、上流階級だけでなく庶民にも教育を与えるようにしていたことをパブリックスクールと呼んだのです。つまりパブリックの意味は「上級階級だけでなく、普通の庶民の子供にも門戸を開いている学校」と言う意味です。日本でいえば藩学校に対する寺子屋的な意味になります。

この伝統が、続いたのちにイギリスも近代化し近代的な学校制度ができ、すべての子供たちに教育を与えるようになりました。アメリカや日本でのパブリック(公共)はその意味で「パブリックスクール」と呼ぶわけですが、イギリスではすでに別の意味で「パブリックスクール」を使っているので、公立学校はstate schoolと呼ぶようです。

逆にパブリックスクールは近代的な学校制度の中では私学として残ることになります。元々貴族の子供たちが通っていたわけですし、貴族たちの寄付でなりたっていたものですから、そのまま名門として残っていく学校もあり、それが今のイートンなどになっているわけです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。なるほど、両国の階級の有無に関わるのですね。
目から鱗です。
おっしゃる通りアメリカは皇族もいませんね。
それが直接教育制度にも影響するんですね。よくわかりました。

日本は皇族はいますがあくまで象徴ですから、皇族のありかたも国によって本当にさまざまですね。

お礼日時:2016/12/22 22:09

アメリカではおっしゃる通り公立(公的補助が入っている学校)をパブリック、私費で運営している学校をパブリックとかインデペンデントと呼びます。



下記サイトにイギリスのパブリックスクールの歴史に触れています。
http://sitsuji.ashrose.net/archives/582

その中でご質問の回答になるであろう部分を抜粋すると
1.パブリック・スクールの前身は中世のグラマー・スクール(教会や聖堂に附属している学校でラテン語を教えていた)

2.それが大学ができて中等学校になる

3.貴族だけでなく、広く一般(公)から生徒を募集したことで、パブリック・スクールと呼ばれるようになる

4.初めは貧しい下層中流階級の子弟たちを教育するための寄宿学校だったが、宗教改革によって修道院が解散させられると、所領からの収入がなくなり、パブリック・スクールが困窮する

5.そこでお金持ちの子弟も大勢入学させることにより、存続させた

といった流れです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。添付してくださったものも読みました。宗教改革までもが関係しているとは!
読んでいてとても興味深く、おもしろかったです。
よく理解できました。

お礼日時:2016/12/22 22:11

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