文明開化以前の同性愛について

昔の日本では、男色が市民の生活にまで浸透していたと聞きます。
その男色ですが、少なくとも片方は少年であることが多いように思うのですが、大人の男性同士の恋愛というのはなかったのでしょうか？
また、女性同士の恋愛は浸透していなかったのでしょうか？
知識をお持ちの方、または、これらの事に関して書いてある書籍や論文をご存知の方にご回答頂ければと思います。
よろしくお願いいたします。

No.1 回答者： rekirekiten 回答日時： 2017/01/24 01:01

「同性愛」という考え方は日本には、たしかなかったとされてますね。

ヨーロッパのキリスト教で同性同士を否定していたものを、最近になって認められるようになったという類のもの。
（タブーだったものを許容するようになったということ）

日本の男色「衆道」は少し考え方が違ったそうです。
昔の日本の恋愛は大人の男性と「それ例外の相手」というのが基本にあって、「それ例外の相手」というのが幅広くて女性や若い男性が含まれていたかと。
（もともとタブーではなかった）
で、大人の男性同士はタブーで、あまりなかったかと。（タブーなだけで全くないわけではないでしょうが）

>書籍や論文

なんかの講座系の書籍でみたような気がするんですが。。。

この回答へのお礼

お礼が大変遅くなり申し訳ありません。ご回答ありがとうございました。

お礼日時：2017/04/02 00:22

No.2 回答者： jgyqmv25739pq 回答日時： 2017/01/24 07:20

確か源氏物語におっさん貴族が朝帰りの途中若い男とまぐわう描写があったような？検証してね。

この回答へのお礼

お礼が大変遅くなり申し訳ありません。ご回答ありがとうございました。

お礼日時：2017/04/02 00:22

No.3 回答者： makocyan1 回答日時： 2017/01/24 10:35

片方は少年というのが多かったのはおそらく江戸期くらいまで。

武士道の教本である「葉隠」には衆道の心得が説かれています。このなかで「相手は一生にただひとりだけ、何度も取り替えるのは言語道断」「５年は付き合ってみてよく相手の人間性を見極めるべき」などとしていますし、そもそも葉隠は武士道の基本を表したものですから、基本は元服後の成人のたしなみとして認められていたと考えるべきだと思います。
　女性同士については不明の部分が多いのですが、江戸期の春画で同性愛を描いたものの比率では男性対男性が３％だった野に対し女性対女性が1％だったそうで、なかったわけではないようです。

この回答へのお礼

お礼が大変遅くなり申し訳ありません。「葉隠」は確かに、「生涯ただ一人に決めろ」ということは書いてあったと記憶しています。(プラトニックな関係になっていくのでしょうか？)参考になりました。ご回答ありがとうございました。

お礼日時：2017/04/02 00:40

No.4 回答者： 1paku 回答日時： 2017/01/26 22:38

池波正太郎の作品にいくつかそういうカップルが登場します。

鬼平犯科帳の一編、男色一本饂飩、等

この回答へのお礼

お礼が大変遅くなり申し訳ありません。ご回答ありがとうございました。

お礼日時：2017/04/02 00:23

No.5 回答者： sagyoi_inn 回答日時： 2017/01/28 23:01

平安時代の貴族の一部で、大人の男性同士での性愛を行っていたことは藤原頼長の日記などから解明されています。

ただ、同時代、天台宗の僧侶は同性愛の相手は相当に若い少年を相手にするのが一般的（稚児灌頂の秘儀）でしたので、流れとしては二通りあったと思われます。この二つの流れが鎌倉時代、武士階級の興隆で統合されたと解説するようです。それ以降では場面で、女性、稚児、大人の男性を選択していたようです。（有名所では織田信長）
また、日本書紀に大人の男性同士での性愛を窺わせる記事（阿豆那比之罪）はありますが、直接の記事ではないために推測の扱いです。それに、記事からしますと同性愛は存在するけれど、それを表に出すことは天変地異の原因などとして忌諱すべきことと考えていたようで、少なく奈良時代の段階では表に出すような性嗜好ではなかったようです。
女性については確実な記事は無いようです。現在とは違い、鎌倉時代頃までは女性が思う美人の基準は男に抱かれ、愛液で潤うことでしたので、女性自ら「男に抱かれるような女では無い。女が好きだ」と記録に残さなかった可能性はあります。一方、日本書紀に男性同性愛の記事が載るように、古代であっても性嗜好は現在と大きくは違わないと思います。
なお、室町時代頃までは女性も家産を相続・保有しましたから、男に依存しない女性はそれを継いで行く子孫は必要になります。それを背景に平安時代の有力な女性は見栄えの良い男妾を養ったとします。藤原道長や平清盛も類似の立場で年長女性をパトロンとして、政治的地位を得たとします。記録を残すような地位ある女性は現代の男のような振る舞いをしていますから、女性同士の性愛記録を探すのは難しいのではないでしょうか。

この回答へのお礼

お礼が大変遅くなり申し訳ありません。詳しく書いて頂いたので、ベストアンサーとさせて頂きたいと思います。ご回答ありがとうございました。

お礼日時：2017/04/02 00:42