人工股関節全置換術後のスポーツと人工関節の耐用年数

一年前　人工股関節全置換術を行いました。（現在の年齢は68歳、男性）
完治した今、ゴルフを月2～3回ラウンドと月～金日々250球～300球の打ちっぱなしの練習をやっています。痛みは特にありません。
担当医は問題ないと言っております。
　このままやっていると、耐用年数を削っている気がしておりますが、普通1年で0.01㎜の減りとされています。
　これらの知識と施術経験者等でスポーツを行っているとか、の体験情報を教えてください。

No.3 ベストアンサー 回答者： bfox 回答日時： 2017/07/24 20:28

No.2です。

＞もう一回の置換が必要との内容をもう少し教えてください。
少々長くなります。
人工股関節は基本的には大腿骨側のステム、ステムに接続されるヘッド、臼蓋側のソケット、ソケットの内側に装着されるアセタブラーシェルという4つのコンポーネントで構成されています。
ポリエチレンが使われているのは、アセタブラーシェルです。
これにヘッドが噛み合わさって稼働し、股関節の動きを再現します。
稼働しますので、当然ポリエチレンは磨耗します。
磨耗すると磨耗粉が出てこれがステム側に落ちて生体反応を引き起こし、局所にサイトカインと呼ばれる骨溶解を刺激する物質が産生されます。
これによって骨溶解が発生し、ステムのルースニング（緩み）に繋がります。
ステムが緩んでしまうと、再置換が必要になります。
また、ポリエチレンが磨耗しすぎて薄くなってしまっても、人工関節としての役目を果たせませんので、やはり再置換が必要です。

これらは一定の確率で起こりうることで、当然長く入れていればいれているほどその可能性は高くなります。
したがって若年で人工関節になった場合は、当然再置換の可能性が高くなるわけです。
これが人工関節の寿命といわれるものです。
質問者さんの場合は67歳での人工股関節手術とのことなので、人工関節の寿命から考えると場合によってはもう一回手術をする可能性もあるかな？無いかな？ということです。
他には脱臼などが起こった場合も、再度手術が必要になったりします。

＞激しいジョギング等衝撃の激し運動はしないようにしております。
そうですね、ジョギングは人工股関節手術の後に「やってはいけないスポーツ」として、アメリカの股関節学会で指定されています。
他にも野球やソフトボール、バスケットボール、サッカーやテニスのシングルなどもやっちゃダメなスポーツです。
一方でゴルフは行っても良いスポーツ、かつ推奨されるスポーツとされておりますので、プレイすることは全く問題ありません。
Mayoクリニックというアメリカでも有名な病院での文献発表であり、かなりエビデンスレベルも高い文献です。
むしろ人工股関節手術後に、統計ではハンディキャップ1.1上昇、平均飛距離は3.3ヤード上昇したという文献もあります。
文献によると、人工関節置換術を受けた115名のアマチュアゴルファーの全員がゴルフに復帰しています。

当然として、スポーツをすれば人工関節に何らかの負担がかかるのは事実ですが、逆にスポーツをしないでいる方が、精神的にも肉体的にも衰えて、全身状態として良いことはありませんので、過度にならない程度であればゴルフは存分に楽しめます。

この回答へのお礼

詳細のご説明ありがとうございます。ゴルふも７０台のスコアを目指しておりますが、
考えされられました。統計での数値も納得できます。私は、つくば市のＴ大学病院で置換術を行いました。担当医の先生もゴルフの練習量の内容もご存知です。「問題ありません」とのことですが、内容がよくわかりました。ありがとうございました。また、なにかありましたら、よろしくお願いいたします。

お礼日時：2017/07/26 12:34

No.2 回答者： bfox 回答日時： 2017/07/22 23:06

最近の人工関節はだいぶ性能が上がっているので、ゴルフくらいは問題ないですよ。

とは言えガンガン動けば当然消耗はします。
人工股関節と一口に言ってもいくつかの種類があるのですが、どのタイプかによって寿命も変わってきます。
昔は普通のポリエチレンを使っていましたが、今はクロスリンクポリエチレンを使っていたり、セラミックを使ってるものもあります。
質問者さんの年齢からすると、もしかしたらもう一回再置換のオペが必要かもしれませんが、昔よりもハイリスクではなくなっています。
また、昔は脚の横からのアプローチが普通だったのが、最近では前方からのアプローチの研究も進み、患者さんの消耗も少なくなり、より高齢でもオペができるようになりました。
THAの後に元気にゴルフができるというのは整形外科医の目指すところの一つですから、たっぷり楽しんでください。
これまでたくさんの症例を見てきましたが、術後にゴルフを楽しんでいる方はたくさんいますよ。

この回答へのお礼

ありがとうございました。詳細の種類はわかりませんがポリエチレンと聞いています。
恐れ入りますが、もう一回の置換が必要との内容をもう少し教えてください。激しいジョギング等衝撃の激し運動はしないようにしております。

お礼日時：2017/07/24 19:18

No.1 回答者： 小森剛 回答日時： 2017/07/22 15:53

はじめまして。

ゴルフ指導者の小森と申します。
残念ながら私の周りで人工股関節置換術をされてゴルフを続けていらっしゃる事例がありません。よって確かなことは言えませんが、ゴルフスイングによる股関節への影響はスイングによって大きく変わります。例えば右打ちの方の場合、ダウンスイングで左への体重移動が大きく、左脚に大きく踏み込むようなスイングをされている方は左股関節への影響は大きいですし、それ程大きな体重移動をしない方ならそうではないと言えます。
また、人工股関節だからではなく、そうでない方も身体のケアはしっかりすべきです。
今の練習量を半分（ボールの球数を半分にするか練習を１日おきにするか）にして、その分ストレッチや筋トレ等をされると良いと思います。トレーニングはピラティスがお勧めです。
答えになっているか分かりませんが、参考になさってください。

この回答へのお礼

ありがとうございます。　ご指導のとおり、ボールの球数を200にし、アプローチショットを増やし、ストレッチを強化したいと思います。
筋トレは、昔十分に行っておるため、料を減らし同時に行うこととします。
ありがとうございました。

お礼日時：2017/07/22 19:06