
幕末の志士である坂本龍馬は明治維新において重要な働きをしたということで、日本史上に残る偉人の1人として評価されています。
しかしながら、役職としては海援隊の隊長という程度で、薩長同盟や大政奉還においてはそのきっかけを与えたというだけで公的な決定には関与していないはずです。
司馬遼太郎が「竜馬がゆく」で坂本龍馬の視点から幕末・明治維新を描き、その小説が大ヒットしたために歴史上に残る偉人ということにされていますが、司馬遼太郎にしてもたまたま幕末を舞台とする小説の主人公として相応しいから取り上げただけであり、彼にとっては数多く書いた歴史小説の主人公の1人に過ぎません。
坂本龍馬が偉人でなかったと言うつもりはありませんが、彼が明治維新を全て企画・立案したかのように持ち上げるのはやりすぎのように思うのですが、どうでしょう。
司馬遼太郎は幕末の主人公として、他にも土方歳三、明石家万吉、徳川慶喜、河井継之助、江藤新平、大久保利通、吉田松陰、高杉晋作、大村益次郎、西郷隆盛、木戸孝允を取り上げており、政府の要職に就いた維新三傑(西郷、大久保、木戸)以外は龍馬を含め、群雄の一人に過ぎなかったのではないでしょうか?
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
この人の行ったことについては真偽含めて諸説ありますし、小説で過剰に持ち上げられたところもありますから評価は難しいと思いますけどね。
ただし、その真偽が定かでない業績の中でも、龍馬が薩長同盟の仲介役を務め、条文の裏書まで行っているのはほぼ事実といわれています。
当時の薩摩と長州は現代でいえば北朝鮮とアメリカくらい、下手をするとそれ以上に険悪な仲だったわけで、この二国の仲介を行うというのはそれなりの力が無ければ不可能です。ただ、重要なのは実は仲介ではなくて「裏書」だと思います。裏書というのは一種の信用保証ですから、二国間の協定なるものの保証を個人でできたということは、それは相当の、下手をすると藩主レベル以上の社会的信用があったということになります。現場の課長クラスの出る幕ではありませんよね。ただ裏書は明治以降のねつ造だって説はありますので、もしそうだったら単なるメッセンジャーレベルかもしれませんけどね。
薩長同盟は間違いなく維新の転機となる最も大きな社会的動きのひとつでした。その条文の裏書を行なっているという部分だけをとってみても相当の偉人であることは間違いないと思います。ただし、だからといってそれ以外のなんでもかんでも評価するのは行き過ぎだとは思います。そこは質問者様のおっしゃる通りでしょう。

No.9
- 回答日時:
龍馬はなかなか評価が難しい人物です。
薩長同盟や大政奉還などはもともと別の人が考えたものという説があります。貴方の言うとおり薩長同盟は色んな人が関与しています。龍馬は小説が出るまでは無名な人物でした。小説では美化しすぎなのかもしれません。
でも、交渉力と実行力、人を魅了する能力はあったのではないかと思います。
だから、色々と上手くいたと思います。少なくとも、政府の要職についた有名な人物よりは少し下の評価が妥当なのかなと思います。
No.8
- 回答日時:
そもそも倒幕について強い考えを持っているのは大前提。
しかし藩に縛られず、腕っぷしもよく、仲間づくり、仲立ちにも秀でているという条件も兼ね備えた人材。
これらをすべて満たす人材となるとかなり数が限られます。
坂本龍馬以外の誰かがやる可能性もありますが、誰にでもできることでもないことは確か。
使い走りだろうと信用されなきゃ任されないし、非力なら道中殺される。
それこそ脱藩だけで死刑もの、倒幕を企てるともなれば自前の力と仲間と後ろ盾は絶対に必要ですから。
結婚式ではないですが、御両家を結んだ仲人もかなり重要なポジションです。
いなかったら結婚が成立していない可能性もありますから。
そう言った意味では昔は重要視されなさすぎ、今は持ちあげすぎといった感じですかね。
ただ他の偉人は組織にベッタリだったので、龍馬の自由さは類を見ないほど魅力的に映ると思います。
No.6
- 回答日時:
役職としては海援隊の隊長という程度で、薩長同盟や大政奉還
においてはそのきっかけを与えたというだけで
公的な決定には関与していないはずです。
↑
その通りで、西郷隆盛の使い走り、という
説が有力です。
龍馬が有名になったのは、維新後マスコミが
意図的に取り上げたからに過ぎません。
いわば、人為的な英雄です。
司馬遼太郎にしてもたまたま幕末を舞台とする小説の主人公として
相応しいから取り上げただけであり、彼にとっては
数多く書いた歴史小説の主人公の1人に過ぎません。
↑
氏は、当時のお金で2千万を使って、龍馬の資料を
集めて調査しました。
その結果、史実と伝説があまりに異なるので
龍馬でなく、竜馬にした、と言う説があります。
坂本龍馬が偉人でなかったと言うつもりはありませんが、彼が明治維新を全て
企画・立案したかのように持ち上げるのはやりすぎのように
思うのですが、どうでしょう。
↑
以下、wikより
明治16年(1883年)に高知の『土陽新聞』に坂崎紫瀾が書いた『汗血千里の駒』
が掲載され、大評判となった事により一躍その名が知られるようになった。
次に龍馬ブームが起きるのは日露戦争時である。
開戦直前の明治37年(1901年)2月6日、皇后・美子の夢枕に龍馬が立ち、
「私が海軍軍人を守護いたします」と語り、皇后はこの人物を知らなかったが、
宮内大臣田中光顕(土佐勤王党出身で陸援隊幹部だった)が、
龍馬の写真を見せたところ、皇后は間違いなくこの人物だと語った。
事の真偽のほどは定かではないが、この話が全国紙に掲載されたため、
坂本龍馬の評判が全国に広まる事となった
No.5
- 回答日時:
>薩長同盟や大政奉還においてはそのきっかけを与えたというだけ
これすら怪しいです。
中岡慎太郎や後藤象二郎、小松帯刀らの功績を小さく見て、その分を坂本龍馬に付け替えたようでもあります。
確実なのは、龍馬はメッセンジャーや現場の交渉役程度ということ。
意思決定に関わるレベルではなく、現在の国会対策委員のようなものです。
細かい部分まで学ぶならこういう人たちも重要ではあるのですが、事績が国内勢力同士の交渉役というだけで教科書に載るのはめずらしいでしょうね。
>司馬遼太郎が「竜馬がゆく」
明治時代から龍馬は知られていました。
ただし、やっぱり小説でです。
顕彰目的のフィクションですね。
No.4
- 回答日時:
凄い人ですが、世間の評価ほどは凄くありません。
あなたが言うように、司馬遼太郎の話もその通りですし、司馬遼太郎が竜馬を取り上げる前までは、「だれそれ?」という感じで、幕末の偉人ですらありません。
竜馬がやった事は、それまで誰かが言い出した先進的な事を、竜馬自身が感動し、それを仲間に伝達し、行動した事です。
それに、竜馬が共感した事は既に知識人の間では広まっている話で、特別竜馬が時代の先見性があったわけでもありません。
ただ、風を感じ取れる能力はありました。竜馬が凄いところは、自分が共感した事を伝達し行動し、仲間をどんどん増やす能力です。
その能力は凄いですし、竜馬は偉人としても否定はしませんが、世間での評価は、高杉晋作や大久保利通と上回るとも劣らない評判ですが、完全に過剰評価です。
No.3
- 回答日時:
個人的にですが、
坂本龍馬は大きな肩書きこそないけれど、にも関わらず諸藩の重役と接点を持ち、少なからず影響を与えた。
大した権力を持たない武士が、維新の功労者として名を残すほどに、日本を変えたいという並々ならぬ信念と行動力で尽力した。
と考えれば十分評価に値すると思います。
No.2
- 回答日時:
まぁ脚光があたってきたのは近年ですからね。
でも大した役職がなくても、歴史上のただの一人だとしても
そういう裏方というかそういう人たち一人一人で歴史は成り立ってきたのですから
脚光が当たるのはいいと思いますけどね。
名前が出ている人が活躍したのか?と考えると
それだって本当なの?本当にその人達が考えたの?活躍したの?
と証明するものはありませんよね。
政治家だってそうでしょう。実際ことを勧めているのは
名のある政治家ではなく名も無き人たちでしょうし。
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裏方も大事な仕事であることを否定するつもりはありませんが、それならば裏方として脚光を浴びることなく大仕事をした人は他にも数多くいたはずです。
司馬遼太郎も竜馬はすごいと思い、小説の主人公にしたのでしょうが、裏方で活躍した人は記録が少ないので正確な実情をとらえるのが難しく、どうしても小説家・歴史家の主観が多く入ってしまいます。
竜馬が偉人ではないと言うつもりはありません。しかしながら後世の人が想像をふくらませすぎて持ち上げすぎになっているように思います。
大きな肩書はないけれど、諸藩の重役に影響を与えられるような人物は他にも少なからずいたはずです。
維新三傑にしても、元々は大した役職もない武士だったわけですし。
坂本龍馬は確かに生き様がカッコいいですし、熱烈なファンが数多くいるのも理解できます。
しかしながら明治維新第一の立役者にまで持ち上げるのはやりすぎではないかと思うわけです。
現場の交渉役というと、官庁の課長クラスでしょうか。
なくてはならない重要な仕事ではありますが、歴史の教科書に載せるような人物ではないです。
坂本家の子孫であれば充分誇るべきことですが、西郷や大久保と同列にはならないでしょう。
薩長同盟は結果的に上手くいっただけですし、薩長同盟に至るまでの過程には坂本龍馬以外の数多くの人間が関与していたでしょうから、殊更龍馬を取り上げるのはいかがなものかと思います。
しかしながら龍馬は北辰一刀流の塾頭を務めたり、幕末の志士達を惹き付けるなど、カリスマ性を備えていたのは事実のようです。
非常に評価が難しい人物ですが、現代ではホリエモンがそのような存在でしょうか。