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1991年のソ連崩壊以降、旧ソ連地域と東欧地域の全ての国で、社会主義国家が消滅しました。
一方、その動きはアジアには波及せず、中国、北朝鮮、ベトナムをはじめとした社会主義国家は今なお健在です。

どうして東欧で起きた社会主義国家の崩壊が、東アジアで起きなかったのでしょうか?
民族性の違い?地理的条件の違い?経済発展の度合の違い?

質問者からの補足コメント

  • >インドも社会主義です。
    → そういう見方もできるというだけで、普通は自由民主主義国家に分類されます。

    >中国、鄧小平の改革開放運動がその例です。
    → 改革解放運動はソ連崩壊のはるか前から始まっていますけど。

    No.5の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2018/03/18 18:47

A 回答 (7件)

アジアは啓蒙主義を経験していないから、だと思います。



そもそも西洋が民主主義国になれたのは、啓蒙思想が行き渡り民主革命が連鎖的に起こったからです。共産主義も、結果として違うものにはなりましたが、啓蒙主義的な考え方を進歩させて「とにかくみんな同じレベル」にしようとしたものだといえます。

また古代ローマの領土になっていた地域も多く、ローマ時代の民主主義を経験した地域でもあり、ギリシャ哲学やギリシャ風の統治方法も知っていたといえます。

これらの経験をもっていれば、共産主義の嵐が収まり、共和政に移行する時にそれほど難しいことは無かったのではないか思います。指導者層もそうですし、国民も「民主主義とは何か」を自明のものとしていて、後は西洋的な仕組みをどうやって取り入れるか、という技術レベルの政権変更だったのだと思います。

しかし、アジアにはそもそも啓蒙思想も西洋的な民主主義のモデルもありませんでした。だから社会主義のような「一党独裁」のほうが封建制を倒した後の国家に合っていたのだと思います。

個別具体的に書くと、中国はそもそも「デカすぎる国」であり、民主主義のモデルが無かった以上なんらか「独裁制」でしか広大な国土をまとめることが難しかったでしょう。北朝鮮は同じ民族の韓国と比べて「統治」というレベルではうまく言っているといえるかもしれません。韓国は経済的には成功し発展しましたが、1987年の民主化宣言以後も大統領は退任後逮捕されたり、罷免されたりと「統治機構としての不安定さ」は残ったままです。

これは「啓蒙主義・民主主義」という意識と知識が朝鮮民族にないからでしょう。

ベトナムも経済発展は遂げているとはいえ社会主義ですし、カンボジアは内戦中の一番大きな政権はポルポト派の共産主義、現在は立憲君主制ですが「統治のために最高統治者が必要」という点では近隣の社会主義国と同じで「まだ民主化が進んで居ない」といえるでしょう。
ラオスもまだ社会主義国ですし、ミャンマーがやっと民主化手続きが進んできた、というレベルで、カンボジアもミャンマーも非常に大きな犠牲を払ってようやく「民主思想が広まった」といえるのではないでしょうか。

だから逆にマレーシアやタイのように「王族が居て、立憲君主制を強烈に進めた国」は比較的安定していて、アジアで「王族が居て、立憲君主制を強烈に進めた国」といえば元祖は日本だったわけです。

東南アジアの各国は中国から強烈な共産化運動が移転した結果共産化が進んだとはいえますが、現在においても民主化していかないのは、東欧と違って「民衆が啓蒙主義をしらないし、民主主義が何かも知らない」から、だと思います。
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下によると社会主義国家は4カ国くらいしかない。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A …

小国は無視すると、もう中国とベトナムくらいしかない。社会主義国家はほとんど死に絶えているのです。

なぜ? ベトナムは知らないがすでにコメントはある。では中国は? あれは経済的には、資本主義なので、資本主義ー社会主義のハイブリッドカーのようなもの。

結論的には現在、経済的には社会主義国はない、といえるかもしれない。なぜ、政治体制でまだ中国は社会主義国家なのかというと、上層部がうまく民衆を押さえ込んだのと、民衆が上層部を攻撃できない民族性があるから(=フランス革命のようなことが起きない)と想像できます。
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一方、その動きはアジアには波及せず、中国、北朝鮮、


ベトナムをはじめとした社会主義国家は今なお健在です。
  ↑
インドも社会主義です。



どうして東欧で起きた社会主義国家の崩壊が、
東アジアで起きなかったのでしょうか?
民族性の違い?地理的条件の違い?経済発展の度合の違い?
   ↑
1,東欧はソ連の衛星国です。
  プラハの春でも判るように、軍事力によって
  無理矢理社会主義を押しつけられていた面があります。
  そのソ連が崩壊し、重しが取れたので、
  あっという間に社会主義が消滅したのです。


2,一方アジアにはソ連のように押しつける国は
  存在しません。
  それぞれが独自に、勝手に社会主義をやって
  いました。

  それにくわえ、ソ連などの崩壊を目にして 
  素早く体制を変化させました。
  中国、鄧小平の改革開放運動がその例です。
この回答への補足あり
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主な理由は3つあると思います。



(1) マルクスがアジアのことをあまり知らなかったから

社会主義と一口に言ってもいろいろな系統があって、例えばヨーロッパではサンディカリスムも盛んでしたが(サンディカとは組合のこと)、革命を成就して国家建設まで遂げたのはマルクス・レーニン主義の系統でした。これは、ドイツのマルクスの思想をロシアのレーニンが応用したのですが、ソ連という強国を作り出して見せたため、そのイデオロギーは世界のあちこちに広まりました。したがって、社会主義国家というものを考察するには、マルクス主義が基礎になってきます。
そのマルクスはずいぶん勉強家だったことで有名ですが、やはり19世紀のヨーロッパの知識人なので、アジアの現実はあまり知りませんでした(革命家として官憲の取締りから逃れるため、ヨーロッパ内を転々としたが、アジアには住んでないと思う)。彼は、書物から得た知識で「アジア的生産様式」という概念を捏(こ)ね上げました。しかし、後世のアジアの革命家たちは、マルクスのそんな理論を祖述しても革命を成し遂げられないという現実に直面しました。マルクス主義は実際のアジアにあまり当てはまらなかったのです。
例えば20世紀の中国の毛沢東ですが、彼の毛沢東主義は、先行するマルクス主義ともマルクス・レーニン主義ともかなり異なっています。そうでなければ、中華人民共和国を建国できなかったでしょう。つまり、アジアの社会主義国家は理論からしてマルクス主義の変種なので、本家(純正マルクス主義およびマルクス・レーニン主義)がポシャっても連鎖倒産せず、独立して命脈を保っているのです。

(2) 開発独裁だから

しょせん、世人の最大の関心事はお金です。儲けさせてくれるなら(ネズミを捕ってくれるなら)白い猫でも黒い猫でもかまわないという考え方です。鄧小平の白猫黒猫論は、その辺をうまく突いていました。
現在の中国やベトナムの実態は、いわば「赤い開発独裁」であり、共産党政権下で人々はむき出しの資本主義に邁進しています。その結果、高い経済成長率が続いているではありませんか。かつて、典型的な開発独裁国(たとえば朴政権時代の韓国)では反共がお決まりだったので、「赤い開発独裁とは異なことを言う」と思われるかも知れませんが。

(3) 韓国や日本に度量がないから

ヨーロッパとアジアとを一緒くたに論じられないことは(1)でも触れましたが、あえて比較すると、1972年の東西ドイツ基本条約や1975年のヘルシンキ宣言に相当するものが、アジアにはまだありません。前者では東西ドイツが相互に承認し合いましたが、北朝鮮・韓国は国家として承認し合っていません。
そもそも、第二次世界大戦の後始末として、ソ連がポーランドの領土をかなり分捕(ぶんど)り、ポーランドが東ドイツの領土をかなり分捕ったため、仮に西ドイツが東ドイツを正常に建国された国家と認めるなら、ドイツは本来の領土のかなりの部分を失うという結果に直面しました。それでも西ドイツはその決断に踏み切り、東ドイツとの敵対関係を大幅に修正しました。さかのぼると、72年以前から西ドイツは「東方外交」を進めて東ドイツと交渉していたのです。
これが、その3年後の全欧安全保障協力会議に結び付き、採択されたのがヘルシンキ宣言です。(アルバニアを除く)全ヨーロッパ諸国が参加しました。合意内容は多岐にわたりますが、その一つが「第二次大戦の結果としての(戦後のドサクサで引かれたような)現在の国境線を受け容れる」ということです。前述のように、ドイツは72年の時点でこれを覚悟していました。
さらに、このヘルシンキ宣言で醸成された東西ヨーロッパの信頼関係が、1980年代末から1990年代初頭の「ベルリンの壁崩壊」、「東西冷戦終結」へと、つながっていったのです。ヨーロッパの社会主義国家は終わりを告げました。

しかし、日本は竹島や北方領土にこだわるなど、戦後のドサクサで引かれた現在の国境線を受け容れていません。ドイツのような度量がないのです。アジアのヘルシンキ宣言など夢のまた夢で、専制的な(赤い開発独裁という奇妙な)社会主義国家群は、まだまだ生き延びることでしょう。
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ベトナム在住です。


ホーチミンには賛同したグループだと戦争終結で皆殺しされています。
これで1党独裁安泰です。
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東欧の社会主義は崩壊しましたね、搾取されていることに我慢が出来なかった。


何故なら頭の部分が小さすぎたのでしょう、その辺も修正して力で完全に押さえつけてますからね。

中国の共産党はよくできていますよ、完全に粛清されて骨抜きです。
人の命の値段が安い程統一されますから、あとは幹部全員といっていいほど金持ちになってこの生活を守っているんです。
一人の独裁者ではダメでグループというか団体ですね、そこで共有しないと楽しい独裁生活は送れないんです。
中国なんかもうすぐ爆発すると思います、共産党の中でも金平の力が強すぎて反乱が起こるでしょう。

北朝鮮は周りの国に潰されるか4代目になるかです、アメリカと対峙して上手く遣れるはずが有りません。
圧倒的な戦力によって崩壊するか服従するかです、日本でさえ敵わない物量作戦ですからね。
日本が経済制裁を強調するのは、昔日本がどれだけ苦しんだか知っているからです。
これで参るようじゃ大した将軍じゃないですね、でもかなり参ってますよ。

ベトナムは戦争が大きな力になりましたね、南と北では現在も差別が厳しいですよね。
北はらくらく賃貸業で生活したり役人になって稼いでいますが、南の人々は哀れなもんですだから上手くいっているところも有るんです、捌け口というか納得しているんですね。

東欧の社会主義の悪いところを修正してきてますが、欲張りですから早かれ遅かれ崩壊するのは目に見えています。
何故なら独り占めにしたくなる権力と経済力が不公平感を仲間内から出してしまうんです、仲間の粛清が始まったら崩壊の一歩手前です。
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アジア特に東アジアは、気候学的側面からみると、温暖で物成りがよいため、


秩序を重んじ、争いごとを起こさない方が得なことが多い、ということがあります。
ヨーロッパほど過酷な民族移動をアジアは経験していません。

また、人口密度が大きいため、争いごとを起こすと惨禍も大きくなります。
なおさら秩序が求められるわけです。

そういう条件の中で「秩序に従順に」という民族性が育ったものと思われます。
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