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①四方四仏(金剛界・胎蔵界)
印度人は数学に強く、ロジックの追求が好みだと聞きます。なるほど、四聖諦、八正道、十二支縁起をはじめ、三界、五識、過去七仏、九山八海のように、数字にひっかけた用語がよくでてきます。
そういう意味で四つの浄土としたのかもしれません。が、過去仏、現在仏、未来仏の各浄土と聞いて、過去仏の浄土と現在仏の浄土とはいったい何のことなのでしょうか?何が違って、何を基準に浄土の存在意義があるのか理解できません。また、過去、現在、未来に加えて弥勒如来の南方浄土というのは、どう見てもロジック好きのインド人らしくない、整合性のない論理です。
言い換えれば、苦悩から解脱して浄土に生まれるのに、阿弥陀如来の西方浄土ならわかるのですが、例えば、時系列を持った過去仏薬師如来が中心の浄土に生まれるとは、どういう意味が込められているのでしょうか?
②律と戒
具足戒と律は、同じものなのでしょうか? 宗派による言い方の違いなのでしょうか?
③秘仏
具体的には知らないのですが、日本の寺院には未公開の先祖伝来の秘仏があると聞きます。その内容は、男女の性器を象ったものやヒンドゥー教のガネーシャのような象だとか。それが本当だとすると、日本の仏教ではヒンドゥー教からの影響をなくしたかったのかとも思えます。それならば、隠すのではなく、排除してしまえばよかったようにも思えますが、なぜそうしなかったのでしょうか?ただし、長津田の慈雲山大林寺(宗派はわかりません)を訪ねた時には、山門にガネーシャ風の象の彫刻がついていました。
④南伝仏教と北伝仏教
タイへよく旅行して、寺院めぐりをするのですが、こちらの僧侶の生活や信者の方の毎日の熱心なお布施(托鉢)の姿には、尊敬し感心せざるを得ません。しかし、日本では托鉢僧の姿を見かけることはほとんどありませんし、あってもそこでは食事ではなく、お金です。自分だけが解脱するという南伝仏教の僧侶は尊敬されて、衆生を救うという日本の僧侶は、最近では葬式の席でも法話すらしません。同じ釈迦の教えが、これほど違って存在するというのも、諸行無常ということなのでしょうか?
さらにその南伝仏教ですら、ヒンドゥー教の影響を大きく受けすぎていて、釈迦の教えの本質というものが何なのかわからなくなります。
教えていただけるとありがたいです。
仏教信者の方には、失礼な言い方があったかもしれませんが、言葉足らずはお許しください。

A 回答 (3件)

はじめまして、仏教はもともと初期仏教から大乗仏教、上座部仏教と分裂し、さらに大乗仏教から浄土教や密教がうまれてきます。

このあたりの歴史的な理解が必要だと思います。やや不正確になりますが、ざっと仏教の歴史をのべてみます。

もともと仏教において仏とは現実の釈迦をさした言葉でした。また菩薩というのは釈迦が仏になるために修行しているときの姿だったのです。ところがインドでは輪廻思想(生まれ変わりを繰り返す、何に生まれるかは行いによって決定する)がひろく信じられていました。ですので、当然、釈迦は前世では菩薩として修業を積んでいた、そうなると釈迦が菩薩であった時に、過去に釈迦を教えた仏がいる、こんなふうに教えが拡張されています。

そして過去にもたくさん仏がいるということになるんですね。過去六仏という信仰です。さらに大乗仏教になると、釈迦の没後にも未来仏(弥勒仏)がいる、いやそれだけではなく釈迦のような仏がたくさんいて、いろいろな世界(仏国土)で法を説いている、東方の阿閦如来や薬師如来、西方の阿弥陀如来といろいろな仏がいるということになるんですね。密教になると、これらの仏を全て包括するような宇宙全てを支配する仏が考えられてきます。それが大日如来です。

それではご質問について述べていきます。

①四方四仏(金剛界・胎蔵界)
 これは密教によって説かれているものであり、密教以外では説かれていません。

②律と戒
 具足戒と律は、ほぼ同じものです。僧侶に適用されます。

③秘仏
 秘仏という考え方は日本独自のものでしょう。日本では神秘的なものはすべて見てはならないという信仰がありました。たとえば神社にあるご神体は直接みることはできません。魏志倭人伝でも、卑弥呼は弟以外は会えないと書かれていますね。

 未公開の先祖伝来の秘仏がある寺はごく一部です。有名なところでは浅草寺、清水寺、善光寺の観音像です。少なくともヒンドゥー教の影響を受けた秘仏というものは聞いたことがありません。

 慈雲山大林寺は禅宗である曹洞宗です。象の彫刻があったとのことですが、普賢菩薩の乗り物が象であることから、象は仏教によく登場します。

④南伝仏教と北伝仏教
 南伝仏教は、歴史的にみて上座部仏教です。上座部仏教では釈迦在世時の仏教教団の色彩が強く、基本的には僧侶が悟りをひらくというもので、在世の人々は僧に施しをすることにより功徳をうけるというものです。また南伝仏教がヒンドゥー教の影響をうけているというのは知らないですね。

 日本の僧は基本的には大乗仏教ですので、すべての人が仏になる資格があるというのが基本です。また、日本の仏教は江戸時代の檀家制度によって何もしなくても住民が信者になることにより、信者獲得の苦労もする必要がなく、結果的には葬式仏教と揶揄される状態になりました。また日本では、浄土真宗などでは僧の結婚が認められ、それが結果的に寺院の世襲につながることになりました。

⑤その他
、葬式の席で僧侶が法話すらしないとのことですが、法話などで長くなるのはいやだという声もあるんですね。

釈迦が在世中に説いたのは、そんな難しいことではなく、機会に応じた適切なアドバイスをしたと思うんですよ。釈迦の説いた内容に近いものとしてスッタニパータやダンパルマなどでしょう。

ダンマパダ〜真理のことば
https://www.inner-wish.com/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5 …

『ブッダのことば』(スッタニパータ)
https://www.inner-wish.com/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5 …
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この回答へのお礼

NETで調べるばかりで、釈尊の生に近い言葉にふれたことがありませんでした。なるほど、理解できたことがありました。ブッダは哲学者であったわけで、その弟子や後継者と自認する方々が、それを体系化することで宗教にしたということですね。
ありがとうございました。興味は深まるばかりです。

お礼日時:2018/08/15 09:09

答えられる範囲で答えます。



①それぞれの浄土の厳密な定義はありません。
 言いたいのは
 「過去にも現在にも未来にも、人それぞれの仏の境地がある」
 ということです。

②③回答不能

④釈迦の教えの本質に迫りたければ、初転法輪を読んでください。
 そこで述べられたのは「四諦、縁起、八正道」と言われています。

 あと、タイは上座部仏教つまり自分の救済を先とする仏教です。
 托鉢修業はその表れです。
 日本は大乗仏教です。
 人の救済を主としながら自分も救済されていくことをめざした仏教です。
 人に施すことなら在家でもできます。
 方法論が違うので同次元で比較することはできません。
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この回答へのお礼

解脱の境地というものは唯一無二のものではなく、ひとそれぞれに違いがあるものだ、という意味に解釈すればよいのでしょうか。
つまり、浄土という場所が現実にあるわけではなく、浄土とは解脱という心の状態を表す言葉であるということですね。
ありがとうございました。感謝します。

お礼日時:2018/08/15 09:13

浅薄ではありますが。


①お釈迦様は、浄土など言っていない筈です。
 輪廻も否定しました。
 死後、教義にヒンズー教が、故意に混ぜられました。
 その後ネパールを通じ、中国へ伝わりましたが、中国で道教などが混ざって発展?しました。
 多くは、中国で創作されたのでは、ないでしょうか?
②分かりません。
③昔は、実際の仏教が、どういうモノなのかが分かりませんでした。
 分かったのは、明治以降です。
 隠すのは、寺の権威を高める為と、私は理解しています。
 何も、隠す必要はありません。
④日本の仏教は、エセ宗教だと思います。(一部を除きます)
 単なる商売です。

 お釈迦様が、何を言ったのか中村はじめさんが、著作を残されていますが、
 真実は、分かりません。
 残っていないのです。

雑な文章で、御免なさい。
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この回答へのお礼

釈尊は、浄土について言及していないのですか?そういえば、確かに原始仏教では、浄土という言葉も概念も見かけなかったようです。輪廻についても、解脱とは違うようですね。
ありがとうございました。ご親切に感謝します。

お礼日時:2018/08/15 08:24

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