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英語で、自分の名前を言うのは 「名前」→「姓」の順番が一般的ですが
作家や、アーティスト(?)名 などを
言うとき(スピーチや紹介するとき)は「姓」→「名前」になるのはなぜですか?
分かる方 教えてください。

A 回答 (4件)

こんにちは。


単純ながら、いろいろな人が疑問に思う問題でもあり、悩ましいですよね。
私からはひとまず、次のように回答しておきましょう。
ポイントは、「基本的には、「名前のブランド優先か」と「呼びかけ優先か」の問題。ただし、近年、急速に変わっている。」

 まず、「作家やアーティスト」を事例に挙げられていますが、よい例に目をつけられたと思います。
 基本的には、名前そのものには、韻やリズムも含めて個性として尊重されるべきであり、特に作家などは、それが「ブランド」として金銭的な価値もあるので、基本的には母国語で尊重されることが当然のようになっています。
(まあ、「The Beatles」 を 「甲虫類」とは訳さない(笑)のと同じかな。もっとも本人たちは「甲虫類」とか「俺たちカブトムシ」に近いニュアンスで名づけたでしょうけど・・)

 その潮流は、インターネットなどで国際化が身近になったこともあり、ここ20年程度で急速に一般化しています。(以下、すべて仮名)
 私も長く国際協議等に参加してきましたが、20年ほど前は私も名刺に「Takuya, TANAKA」のように印刷しており、アジアの他国のメンバーも「Chong-dom, KWON」や「Yu-may, MAO」等と印刷されていましたが、最近は、少なくとも私が関与している技術系の分野では、かなりの比率で「TANAKA,Takuya」「KWON Chong-dom」「MAO Yu-may」等と印刷するようになってきました。
(ついでに、調印のときのサインは、私は漢字で書いています)

 そうは言っても、悩ましいのが呼びかけるときの問題。
 著名人に対しては、どうせ自分が呼びかける機会などないので、ブランド優先・本人母国語優先でよいでしょうが、会議などの初対面では、基本的に苗字で呼びかけるべきことが世界共通ながら、どちらが苗字なのか・・・。
 その点、日本人の自己紹介に当たっては、英語圏の慣習に迎合して、「I am Takuya, TANAKA」と述べて、先方が「Hi、Mr.TANAKA・・・」と呼びかけやすくしようという配慮は決して愚かなことではなかったでしょう。
 まあ、最近では自己紹介より前に文字で紹介される場合も多く(大文字なら苗字・・などで理解できる)、また、多くの欧米人がTANAKAは苗字だと認識してくれるようになったので、あまり「逆順」にする必要がなくなってきたかと。。
 日本人にとっても、Johnは名前だがJohnsonは苗字・・・くらいの区別はつくでしょうが、双方、すべてがわかるわけでもなく、ましてやアラブ系などでは何とも理解しにくいので、そう簡単ではない・・・・。それでも、まあ、今や母国語表記優先の潮流は確実に広がっていくかと思います。

 もっとも、いまだに迷う例もあり、そのひとつはDr.(ドクター)。
 国際的な場面では、博士号についてかなりの地位があり、名刺にDr.と印刷されている場合はできるだけDr.・・・と呼びかけるように指導されます(Mr.とよびかけるのは避ける。まあ、日本でも医者や大学教授には・・・先生と呼びかけるのがエチケットと同様かな。)。
 その場合、まだまだDr. Takuya TANAKAの習慣があり、少し悩ましいところです。(Dr.の後は必ず苗字で呼びかけるべきだが、名刺を見た後には瞬発的にDr.の後は、末尾を読んでしまう人が多いので、「苗字は末尾」の習慣がまだ強い)
 さらに、英語圏では、相手との壁を下げるために少し慣れたらFirst Name を呼び合う風習があり、これはさらに拡大する可能性がありますが、そこで発音しにくいことが問題になるとき、自ら勝手に英語系の名前つける風習も徐々に広がっています。
(KWON Chong-dom氏の名刺では KWON "Charly" Chong-dom など。)
 このような風習は、軍隊経験者はともかく、いかがなものか・・・と思いつつも、ひとつの解決策かなと思っています。

さてさて、すっかり長くなってしまいましたがいかがでしょう。
お役に立てば幸いです。
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この回答へのお礼

回答をありがとうございます。お返事を頂いて、もちろんすぐに読ませていただきました。改めて今、なるほど!と 思いながら再読させて頂いてます。
となると、結局のところ やはりブランド的なこともあり、いや 日本人だから日本語のままで書いた方が良い(口答で言っているわけではない)と受け取って良いんですよね…。
間違った捉え方をしていたら失礼します。
苗字を大文字で、と言うことも新しい習得でした。たくさんの教えを ありがとうございました。また何かありましたら質問させていただきますので、よろしくお願いします。

お礼日時:2018/09/19 14:34

>英語で、自分の名前を言うのは 「名前」→「姓」の順番が一般的ですが(回答者註:「名」→「氏」のほうが表現として良い)


英語圏やドイツ語圏など、ヨーロッパ系の人なら「名」→「氏」が一般的ですが、
中国語圏などアジア系の人なら「氏」→「名」が一般的です(ヨーロッパでもハンガリーは「氏」→「名」)。

そして、この順序は言語が変わっても同じです。
たとえば、Dave Spector さんは、日本語でも デーブ・スペクター さん、
台湾の総統 蔡英文(ツァイ・インウェン) さんは、英語表記でも Tsai Ing-wen さんですよね。
日本語だからと言って「氏」→「名」にしてスペクター・デーブさんなんて言いませんし、
英語だからと言って Ing-wen Tsai さんにもなりません。

日本人だけおかしいのです。日本人の名前だけですよ、わざわざ逆転させるの。
最近では、この風習はおかしいからやめよう、という動きも出ています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/old_bunka/ko …
英語版wikipediaにおいても歴史上の人物などにおいては英語表記でも「氏(姓)」→「名」の順になっています。
例:Oda Nobunaga、Sakanoue no Tamuramaro
これがノブナガ・オダはともかくも、タムラマロ・サカノウエ・ノ(あるいはタムラマロ・ノ・サカノウエ)だと違和感ありありですよね。
(余談ながら織田信成さんは、Nobunari Odaになっているもよう)
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この回答へのお礼

回答をありがとうございます。文科省のところも読ませていただきました。「名前を先に言うことが一般的」だと聞き「その聞いたことが正しい」としか思えない私で、また頭の固い私にとって 納得のいく説明でした。ありがとうございました。

お礼日時:2018/09/18 11:56

下記の「構成要素の順序」の項をお読みください。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%90%8D
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この回答へのお礼

回答をありがとうございます。しっかりと読ませていただきました。歴史的人物名まであるところ(苦手な歴史ですが)そうでしたか…と思うところありました。ご丁寧にありがとうございました。

お礼日時:2018/09/18 12:09

何国式にしようかは個人の自由です。

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この回答へのお礼

お国によって、言い方が違ってたんですね。英語で言うには、名前が先だとしか思っていませんでした。回答をありがとうございました。

お礼日時:2018/09/18 11:58

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