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古生物学として恐竜を考えたときに、現存するワニなどから類推するそうですが、発掘されている巨大な骨格を持ったもの(特に陸生だと考えられているもの)などは、血圧や筋力、骨格強度などの面から見て、現在の地球の重力加速度とは矛盾してしまう(だから重力加速度が大きく変化したんじゃないの?)……というような話をときどき見かけます。よく知らない私は「へぇ~」と思いながら、どうもこの話は「トンデモ」扱いなのかな、とも気付いたりもします。

ちゃんと科学的に説明した情報がないのか、ネットで検索したのですが、分かるような科学的反論というか解説されたものに、まだ行き当たっていません。

「ゴミ以下のトンデモだ」と反論しているページもあったのですが、内容が分かりません。というか、説明になっていないように思えてしまいました。

「トンデモ」なのでしょうか。そうなら、整合性のある説明はどうなるのでしょうか。気になり始めると気になって気になって仕方ありません(^^; よろしくお願いします。

A 回答 (7件)

 たしかに、たとえばウルトラザウルスなんか、「どこで」「どうやって」生きていたのやら、説明することも不可能なほど巨大な肉体を持っています。


 ですが、それらの巨大な恐竜だけを見て地球の重力の話までしてしまうのは、ちょっと時期尚早です。
 なぜなら、実際には人間よりも小さい小型の恐竜の方が遥かに多かったからです。
 地球の重力が今と違っていたとすれば、恐竜以外の他の生物にも全て影響を与えますから、『現在の重力で説明のつく生き物』の存在が逆に説明できなくなってしまいます。

 また、「血圧」「筋力」「骨格強度」などの情報は、現存する化石という状況証拠から類推したものに過ぎません。
 『間違っているかもしれないことを、仮に正しいと仮定する』のはアリですが、『間違っているかもしれないものを正しいと言い切る』のは、科学者として間違った姿勢です。

 だから、『説の1つ』として重力異常説を唱えるのは自由ですが、それを正しいものとして扱うとトンデモ学論になってしまうのです。

この回答への補足

早速のご回答ありがとうございます。

> 『間違っているかもしれないものを正しいと言い切る』のは、科学者として間違った姿勢です。

仰る意味はよく理解しているつもりでおります。
私の説明不足だったかもしれませんが、質問に挙げたような仮説につながる疑問は、実際に科学の俎上にのせられるものではないのか、前提に間違いがあるなどのため疑問の体をなしていないのか、などということが知りたいと思って書きました。
言い方を変えれば、それが真実である!、ということではなくて、それは仮説のひとつとして可能なのか?、ということです。(私自身は、この仮説を信用しているわけではなく、単に分からないだけです)

小型恐竜を反証に挙げられていますが、重力が今より弱かったと仮定すると、小型恐竜の生存に大きな問題が生ずるのでしょうか。素人考えでは、体重が少なくなればなるほど影響が小さくなるように思うのですが。

また、現存する化石から骨格強度や血圧を類推することは、ほとんど妥当性がないという意味のことを仰っているように読めてしまったのですが、そういうものなのでしょうか。

補足日時:2004/11/11 15:39
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巨大な骨格を持ったものが住みやすいと考えると、今より、重力が小さいということですよね。



重力を小さくするには、地球の質量を小さくするか、自転の速度を早くするしかないと思います。

恐竜が生きていた時代と現在で地球の質量や自転の早さがそんなに大きく違うとは思えませんし、違っていたら、恐竜の骨格の大きさよりもっと矛盾が起こると思います。

地球の質量が小さければ太陽と地球の引力も当然変わってくるので、太陽と地球の位置や公転のスピードも変わってくると思います。そうすると地球の環境も違うので、生物自体が発生しなかったかもしれませんよね。

自転が早かったとすると、ヨーロッパと赤道直下では重力加速度の差がすごいことになりますよね。

たぶん「トンデモ」でしょう。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。

仮説を検討すると、地球物理学的に大きな矛盾が生じてしまうのではないか、というご意見だと理解しました。

「重力が変わったのかも」という仮説に対する反論として説得力のあるものだと思います。その点について私も納得しているのです。

その元になった疑問、「あんなにでっかい動物が生息していた状況に、説明がどうしてもつかない」というところには一切触れずに終わっているところが、どうにも消化不良なのですが、この点は矛盾とされていないのでしょうか。(質問内容が変わったように見えましたらご容赦ください)m(..)m

補足日時:2004/11/11 16:30
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>小型恐竜の生存に大きな問題が生ずるのでしょうか


 生じます。
 体重の軽い生き物は、低重力惑星では地面との摩擦が充分に得られず『逃げ足が遅く』なります。
 まぁ、それでどうなるかは、実際に低重力惑星に連れていってみないと分かりませんが。
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この回答へのお礼

重ねて回答ありがとうございます。

なるほど。月面でじたばたしてしまう様子を想像して、逃げ足が遅くなるということが分かったように思います。程度によるかも知れませんが、確かに不利そうですね。

参考になりました。

お礼日時:2004/11/12 09:36

 「巨大生物が存在したとなれば、現在よりも重力が小さかったはずだ」という「仮説」を、他の様々な重力に関する証拠を一切無視して「正しい」といってしまえばトンデモでしょう。

「事実としてそうではない、ならば他の要因があるはずだ」というように発展すればまっとうな学問といえるでしょう。

 個人的には、「恐竜をワニ等の爬虫類から類推する」という点が怪しいと思っています。実際、どちらかというと鳥類に近いという説もありますし。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

前段でご指摘の点、その通りですね。

少し自分の戸惑っている部分を整理してみました。
まず「巨大生物の化石から類推される当時の生息環境が、現在の地球環境と合致しないように見える」という疑問があり、これは十分科学的なアプローチだと私には思えます。
次のプロセス「類推が間違っているのか、地球環境が変わっているのか」で、後者を(安易に)選択すると、今回の仮説のような形になり、少し眉をひそめたくなる、と。
他の話であれば、大抵、珍妙な説が現れたとき、「そんな仮説を立てなくても、こういう考え方で整合性が取れる」とまっとうな科学的説明が提示されて納得にいたるのですが、今回はそれが見つからなくて困っているというわけです。

爬虫類と鳥類の大きな違いは、骨盤の形態と骨格の密度だと聞いたことがあります。実際の恐竜は、より鳥類よりで、もっと体重が軽かったかも知れないということですね。

参考になりました。

お礼日時:2004/11/12 10:01

私も以前そういう話(本かも)を聞いたことがあります。

内容は重力が地球上で変化したために生物の背骨が発達した・・・という内容だったと思います。
直感的にはそれは面白い理論でかなり有力と思いました。ただ、進化論等を崇拝している方からすれば???というような感じと思います。
あまり話しを聞かないということは、受け入れられていないということですが地上の重力がいままで同一だったと考えるのはおかしな話です。
将来、有力な実証が出てくれば復活するのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

重力と脊椎動物の進化の関係ですか。興味深いですね。内容はよく知りませんが、一見しただけでは進化論となんら齟齬がないように思えますが……。

重力にまったく変化がなかったと想定することは、むしろ不自然ではないだろうかというお考えなのですね。

参考になりました。

お礼日時:2004/11/12 15:45

相変わらずTigers29さん、飛ばしてますね。



確かに恐竜の時代にあれだけ大きな生物が存在したことは不思議です。
現在はどのようなメカニズムでそれが可能になっていたのか研究が進められています。
ハッキリ言って地球の重力が変化しなければ、恐竜のような大きな生物は存在し得なかった、
などと馬鹿なことを考えている科学者はいません。あまりにも次元の違う話です。
物理学では宇宙の歴史の中で重力定数が変化するのではという考えを持っている科学者はいます。
しかしながら地球の歴史、まして恐竜の時代と現在でそれほど重力が変化したなど全く考えられません。
No.2さんが書いておられるように、地球の重力が変化するにはとんでもないことが起こらなければなりません。
そしてもし、そのようなことが起こっていたならば、地球物理学的にとんでもない大異変が
起こっていなければならないのです。(火山だって、マントル対流だって重力がとても大きな役割を
果たしていることは分かりますよね)しかしそのような痕跡は全くありません。
Tigers29さんのように重力の変化が起こりうると考えているのなら、
一体どのようなメカニズムで重力変化が起こったのか説明していただきたいものです。

>進化論等を崇拝している方からすれば???というような感じと思います。
というのも意味不明です。アメリカのキリスト教原理主義者は進化論教育を否定していますし、
掲示板なんかでも必ず進化論は証拠がないと主張する人がいます。
しかし遺伝子の研究者にとっては、素粒子加速器を使っている研究者にとって特殊相対論的効果が日常茶飯事のことであるように、
化学者にとって原子が陽子と中性子と電子でできていることと同じように、太陽が朝東から昇って夕に西に沈むのと同じように
生物の進化は当たり前のことです。進化論そのものにはまだまだその原理においても疑問な点、
不明な点等私にも不満なところは多々ありますが、進化そのものについては議論の余地がありません。
現在では遺伝子の配列さえ決めれば生物同士が何万年前に分かれたのか、コンピュータですぐに計算できます。

話を戻せば、そもそも恐竜の存在が重力加速度と矛盾するなどという主張が既に全くトンデモそのものです。
最初から別に矛盾なんかしていないのです。

この数十年科学者は生物や地球の進化について、科学的、理論的、実証的に研究を進めて実に様々なことが分かってきています。
この地球は現在に至るまでに全球凍結や、逆に海が全て蒸発してしまうほど暑い時期があったりと、
実に大きな変動の歴史を重ねてきたらしいことが分かってきました。
NHKの地球大進化という番組やその本など見てみてください。科学者が明らかにしてきた現実に感動されるのではないでしょうか。
それに比べればこの件や、衝突する宇宙といったトンデモなどがいかにバカバカしいか理解していただきたいと思います。
現在の科学に対する冒涜だとしか言いようがありません。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。

> 確かに恐竜の時代にあれだけ大きな生物が存在したことは不思議です。

> 話を戻せば、そもそも恐竜の存在が重力加速度と矛盾するなどという主張が既に全くトンデモそのものです。
> 最初から別に矛盾なんかしていないのです。

「不思議」と「矛盾なんかしていない」の間の説明がほしいのですが、文中に読み取れませんでした。

重力云々を質問に入れたのが間違いだったのでしょうか。疑問は何度か補足していますように、巨大恐竜が現在の環境で生息できないと考えられるらしいが、それは本当なのか、というようなことです。

進化論と創造論の諍いに関わることだったのでしょうか。質問の時点でそんなつもりはまったくありませんでした。私自身は創造論的な考えをもったことはありません。

補足日時:2004/11/15 09:05
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地球の重力が弱かったら,月がなくなっていたかも知れません。

大気もつなぎとめられずに,相当量失なわれていたかも知れません。

また地球だけでなく重力定数が小さかったなら,太陽から地球が遠ざかり,受ける太陽熱が少なくなったでしょうし,更に,太陽の中での核融合が衰えるため,地球は凍結してしまったかも知れませんね。

恐竜に関してはあまり詳しくないので,重力の影響について合理的な仮説を立てることができるものではありませんが,仮に重力が小さかったのなら,プテラノドンがあそこまで翼を巨大化する必要はなかったでしょうし,アーケオプテリクス(始祖鳥)が鳥のような軽い骨格に進化しなくても,空を飛べたものと思われます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

プテラノドンの翼の大きさや、始祖鳥の骨格の軽さから、重力が現在より弱かったとは考えづらい、ということですね。生物学的な論拠を伺えました。

参考になりました。

お礼日時:2004/11/15 17:51

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