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『グレコ』


燃え立ち

燃え立ち

クリストは 上りゆけり

見よ 手に 三角の旗

紅に 金を焦がせば

足を空に 空を頭に

暗に燃ゆる 肉身

下なる 人々の

立ち 俯し 禮拜する上に

爪立ちつつ

身ぢろぎつつ

クリストは 上りゆけり

浪はゆるる 孔雀の羽

光まばゆし

たたなはる 岩の鋼鐵

空にまく 銅の粉末

かたむく日に かがよふ

火龍を待つ 牲の女人は

白しとも 白し

浪はゆるる 孔雀の羽

たちまち

空間をまろびて

おとしくる 騎士あり

(聖なりや 愛慾)

馬は 溝泥(どぶどろ)の紫

肉紅の旗

ささげ持つらし

拍車にいま

きしめく風

光まばゆし

〜〜

質問ー:「爪立ちつつ 身ぢろぎつつ」は先の「人々」を指していますか。人々が爪立って身ぢろぎしているということですか。禮拜するために立つ人がいる、禮拜するために俯す人がいる、それで禮拜しないために爪立って身ぢろぎしている人もいます、という状態ですか。


質問二:「空間をまろびて おとしくる 騎士あり」には、「まろびる」と「おとしくる」は「騎士」を指していますか。「おとしくる」=「落としてくる」ですか。空間を転がって、誰かに落とされた騎士という状態ですか。

質問三:「拍車にいま」の「いま」は「馬」ですか。それとも、普通の「今」ですか。拍車の靴に蹴られた馬という状態ですか。

ありがとうございます。

質問者からの補足コメント

  • どう思う?

    もう一つのことがあります。

    「(聖なりや 愛慾)」という部分は注釈書ですか。それとも、詩の一行だと思われますか。

      補足日時:2018/11/12 06:22
  • どう思う?

    返事ありがとうございます。

    もう一つのはっきりしないことです。

    『爪立ちながら 身動きしながら キリストは 上っていく』=『キリストは、爪立ちながら 身動きしながら、上っていく』ですか。

    No.2の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2018/11/13 02:24

A 回答 (2件)

これも芥川の作品ですか。

大雑把に意味を考えてみましょう。

  ギリシャ

燃え立ち、燃え立つ
キリストは 上っていく
見よ 手に 三角の旗を持ち
紅色に 金を焦がして
足を空に 空を頭に
暗闇に燃える 肉体
下にいる 人々は
立ったり 俯したりして 禮拜する上に
爪立ちながら 身動きしながら
キリストは 上っていく
浪はゆれている 孔雀の羽のように
光はまばゆい
幾重にも重なる 岩の鋼鐵
空に撒かれる銅の粉末
傾く日に きらきら光っている
火の龍を待つ 生け贄の女性は
白くまた 白く
浪はゆれる 孔雀の羽のように
突然
空間を転がるように
落ちてくる 騎士があり
(聖であるのか 愛慾は)
馬は 溝泥(どぶどろ)の紫色で
肉紅の色の旗を
ささげ持っているらしい
拍車に向かって いま
きしめくように 風が吹き
光はまばゆい

 いろんな詩を見てきましたが、この詩にあまり心惹かれるものはありません。
この回答への補足あり
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>質問ー


クリストです。
>質問二
転がり落ちてくる。
>質問三
今です。
>「(聖なりや 愛慾)」
詩の一行。
雰囲気を変えただけ。
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