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市中銀行の現金、預金比率の低下は、生産量、利子率にどのような影響を及ぼすのですか?
この答えは、市中銀行の準備率の増加が、生産量、利子率に与える影響の反対ということですか?

A 回答 (1件)

あなたのいう「市中銀行の現金、預金比率」とは?市中銀行は民間部門(銀行以外の個人、企業)から受け入れた預金残高と預金の引き出しに備えての現金を保有しているが、その現金なら「準備」の一部です。

一方、民間部門は現金と(銀行に)預金を保有しているが、その「現金」ことでしょうか?後者の「現金」はマネーストック(マネーサプライ)の一部だが、前者の「現金」はマネーストックには入りません。
あなたのいう現金・預金比率が民間部門の現金・預金比率を指すとすると、以前あなたの質問に回答したとき用いたkのことです。その部分を以下に再掲します。kが低下すると、
M/H=(k+1)/(k+r)          (*)
の右辺は上昇するので、与えられたH(マネタリーベース)のもとでMは上昇するので、通常のマクロモデルを用いると、利子率を下げ、投資を刺戟し、GDP・雇用を増加させるように働くことになる。

なお、kが下落すると、式(*)の右辺が上昇することはわかりにくいが、右辺をkで微分してみればよい。
d[(k+1)/(k+r)]/dk = (r-1)/(k+r)^2 <0

準備率rは1より小さいことに注意。よって、上の式(*)の右辺はkの減少関数、よってkが低下すると、大きな値をとるのです。


>いま、Mを通貨供給量、H=マネタリーベース(ハイパワードマネーともいう)、つまり市中銀行が日銀に保有する預金と日銀券発行高の合計、C=現金通貨(市中に出回る現金)、D=市中銀行の預金、Rを市中銀行の準備(市中銀行が日銀に保有する預金とか、各銀行が銀行内に預金の引き出しに備えて保有する現金)とすると
M=C+D
H=C+R
となるから、
M/H = (C+D)/(C+R) = (C/D+1)/(C/D + R/D)=(k+1)/(k+r) (*)
よって
M=[(k+1)/(k+r)]H
となる。H,k一定の下で、rの上昇はMの減少を導く。
ここで、k=C/D=民間の現金・預金比率、r=R/D=市中銀行の預金準備率である。
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