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コンデンサの基本問題です。
分からないのなら、基本からきちんと復習しないといけません。
まずは、前半・後半を通して、AとCの電位は同じです。
前半では、B~C間、B~A間の電位差は V で、各々の静電容量が C なので、Bに帯電する電荷 Q は
B~C間: Q = CV ①
B~A間: Q = CV ②
です。これは「コンデンサ」の「静電容量」の定義ですから。
従って、電極B上の電荷は
2Q = 2CV ③
となります。(これが前半の解答)
次に、後半では、スイッチを切っているので、Bの電荷は移動できず「2Q = 2CV」のまま一定です。
また、Bを移動してもA、Cの電位が等しいことには変わりないので、B~C間、B~A間の電位差は同じです。(ただし、V からは変化します)
極板間の距離が変わるので、静電容量が変わります。面積や極板間の条件は変わらないので、変化する要因は「距離」だけです。静電容量は「断面積、極板間の誘電率に比例し、極板間の間隔に反比例する」ので、A~B間の「間隔」が
d → d - x
に変化すれば、B~C間の間隔は
d → d + x
に変化します。
変化後の静電容量を Ca, Cc とすると、断面積を S 、比例定数を k として
C = k*ε0*S/d ④
Ca = k*ε0*S/(d - x) ⑤
Cc = k*ε0*S/(d + x) ⑥
です。
これはどういうことが起こるかというと、Bの電荷の合計は 2Q = 2CV のままですが、「A側の表面の電荷」と「C側の表面の電荷」がアンバランスとなって、各々の静電容量に従った電位差が等しくなるようになるのです。つまり
Qa = Ca*V' ⑦
Qc = Cc*V' ⑧
Qa + Qc = 2CV ⑨
という関係が成立します。
⑦⑧より
Qa + Qc = V'(Ca + Cc)
⑨を使って
→ V' = 2CV/(Ca + Cc)
⑤⑥を使って
V' = 2CV/[ k*ε0*S/(d - x) + k*ε0*S/(d + x) ]
= 2CV(d + x)(d - x)/[k*ε0*S(d + x) + k*ε0*S(d - x) ]
= 2CV(d + x)(d - x)/[2k*ε0*S*d]
= CV(1 + x/d)(1 - x/d)/[k*ε0*S/d]
= V(1 + x/d)(1 - x/d)
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