福祉国家の簡単な説明、意味を教えてください！

福祉国家の簡単な説明、意味を教えてください！

No.1 回答者： kurikuri_maroon 回答日時： 2019/10/02 19:24

国家は、国民を守るために、いろいろなことをしていますよね。

その中でいちばん重要なのは、やはり、ほかの国から侵略されたりしないように国を守ることです。
具体的には、軍事・安全保障・治安維持（警察）などです。
特に、そういった機能に限定した政策を推し進めている国家のことを、夜警国家といいます。

これに対して、社会保障制度の整備・充実に大きな軸を置いて国民を守ろう、という政策を進めている国家のことを、福祉国家といいます。

財政政策や雇用政策も、広い意味で社会保障制度（年金、社会保険、幼児・障害者や高齢者などに対しての福祉、生活保護など）に含めます。
つまりは、社会保障制度が充実している国家が福祉国家で、軍事費が大半を占めている予算（上で書いた夜警国家の特徴）ではなく、予算の大半が社会保障費になっている国家でもあります。

ここで消費税が10％に上がりましたけれども、10月以降、幼児保育・福祉の無償化や、低所得者の年金に付加する給付金（年金生活者支援給付金といいます）に使われます。
まさに福祉国家の考え方ですね。
そういった意味を理解した上で、国家のあり方を考えてゆくと、福祉国家っていうのは何のことなのかな、というのがわかってくると思います。