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天然砥石とセラミックス砥石の違いを教えて下さい。
砥材が違うだけで、天然砥石がやろうとする仕事を科学技術で再現しようとしてるだけな様に思えます。

あと、「セラミックス砥石ではなくセラミック砥石な」と言われる方が居られますが、
「セラミックでできた砥石」であり、「セラミックス製品の砥石」でもあるので、
“セラミック砥石”でも“セラミックス砥石”でも良いような気がするのですが。

A 回答 (1件)

詳細に説明をすると膨大に長くなりますので簡易的に判りやすく書いてみます。



まず天然砥石は海洋性のプランクトンや火山灰、元々の地層などが
地殻変動の圧力や熱、経年変化などで偶然できるもので、いわば化石のようなものです。
一方、人造砥石は、白色アルミナ研削材などをボンド等で固めたもので、
簡単に言えば細かい粒のセラミックスで出来ているものです。

天然砥石は人造砥石でいうところの♯7000~♯10000の粒度と言われていますが、
「化石」であるので、砥汁を流さずに砥いでいると
その化石はさらに細かく潰されていき、♯20000にも♯30000~にもなるとも言われています。
一方、人造砥石は潰れにくい硬いセラミックスが原料ですので、
例えば♯12000であれば、どんなに砥ぎ進んで砥汁が出てきても、
鋼材の砥石に当たっている面には、常に♯12000の傷が付き続けます。

また、天然砥石は刃物(刃先)の鋼材(ミクロン、ナノレベルでは質が均一ではない)の
削れ易い軟らかい部分から砥げていく事になるので、
鋼材の特に硬い部位が刃先に残りって硬い刃先に整えることが可能となります。
結果としてシャープで長く切れる刃付けができるわけです。

別途、その性質を活かすことで、刀(カタナ)の刃紋を浮き立たせることもできます。
この砥ぎは、数々の研究が進んでいる人造砥石でも、
いまだ実現できていないという芸当です。

以上、両者とも「刃物を研ぐ」という目的は同じですが、
「どのように砥げるか」というアプローチで見た場合、
上記説明のように、優劣ではなく、
砥ぎのレベルや質感が違うと言えば判りやすいでしょうか。
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