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日本の窓枠は断熱性が低いアルミが使われています。
何故海外の様に性能の良い樹脂製のものが普及しないのでしょうか。

A 回答 (9件)

これにはちょっとした歴史的な背景があります。



昔の日本家屋は木枠の窓にガラスを嵌めた物でした。
枠内は、更に桟で小さく仕切られていて、その一つ一つに
一枚物のガラス板が嵌められていました。
戸枠や桟が歪むと、その隙間から寒風が入り込み、大層な物でした。

それに代わるものとして出て来たのがアルミ枠の窓や戸でした。
隙間風だらけの木枠と較べると雲泥の違いでした。
皆はそれに満足して、現在に至っています。
アルミサッシメーカの多くが金属加工関連からスタートしているのも、
技術的な停滞の一因です。

断熱性の要求が出て来ると、アルミサッシメーカは二重ガラスや
三重ガラスに移行する事で対応しました。しかし、ガラス面と並んで
熱を逃がす大きな要因となる金属枠には目を瞑ったままでした。

欧州では、アルミ枠のこの欠点が指摘されると、内側と外側のアルミ製の
ガラスを嵌め込んだ枠の間をガラス繊維強化樹脂材で連結する技術が
確立しました。欠点は構造的に複雑で、製造コストも高く、当然製品
価格も高くなりました。
これに対抗する様に、並列して出て来たのがPVC樹脂製の枠でした。
欧州ではアルミ製は高い、断熱特性は期待ほどでは無い、外観が殺風景と
言う事で、PVC樹脂製の開発が進み、一般住宅に広く普及しました。

この時期、日本のメーカもアルミ+強化樹脂製窓枠の開発を試みましたが
成功はしませんでした。
当然、樹脂製窓枠を市場に出す可能性も有ったわけですが、元々が金属加工
メーカの彼らには興味のあるテーマではありませんでした。
それで、樹脂製窓枠を無視し、世間に偏見が流布するのにまかせていました。
曰く、樹脂製は15~20年で表面が荒れ脆くなるとか等です。

アルミ製と樹脂製窓枠の先進国であるドイツのHPを見ると、
PVC製樹脂枠は40年はもつ、木製(外観とエコの観点で最近は人気)は
40年程度まで、<樹脂製は15~20年で表面が荒れ脆くなる>はデマ等の
記述が見られます。
ある窓枠施行修理業者の言では、交換した樹脂製窓枠で最も新しい(寿命の
短かった)のは42年物、交換した木製窓枠で最も新しいのは2年物(!)と
言うのがありました。

私個人としてはアルミサッシは貧乏臭くて嫌いです(貧乏な我が家は当然
一枚ガラスのアルミサッシですが)。古民家や日本家屋風の旅館にアルミ
サッシを見ると興ざめします。
樹脂製なら、断熱性も優れ外観も工夫できるのに、メーカの都合で誤った
知識が流れるままにされ、普及しないのは残念です。

エコブームの欧州ではアルミの外側を木質材で覆って、断熱性を高め
外観を改善した物まで出ています。古民家や和風旅館に欲しいですね。

断熱窓枠や樹脂製窓枠の導入に関わった事のある者のボヤキです。
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日本でも寒い地域は50〜90%くらいの普及率みたい(新築)。



海外のようにって言うけどどこと比較しているの?
温暖な国ではそんなに普及していない気がするが。

日本も断熱がそれほど重要でなければアルミで十分だと思う。
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被膜&塗膜で腐食に強い。


スチールと比較して軽い。
樹脂と比べて熱に強い。
耐久性がある。
そして加工が簡単。
アルミサッシの枠は孔の開いた金型からトコロテンのように押し出す。
つまり断面形状を自由にできる。
特注にも対応可能。
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昔ながらのアルミサッシ使っているのは安普請の建て売り住宅です。

断熱樹脂サッシは普通だと思ってます。
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樹脂は耐久性がないですから、何でそれに合わせる必要があるんですか?



今よりも劣るものは普及しませんよ
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日本の戦後の貧しい時代に隙間風が通って寒いぼろ家に住んでいた時期がありました。


その当時、アルミ製造会社が自社製品を使ってサッシを作れば、少なくとも隙間風の入らない、ガタピシ言わない、窓ができるというので、住宅建材製造事業を開始しました。

同時期に、大工や工務店が作る家は戸建て住宅は建設が間に合わないし、また安普請では地震対策も安心できない状態でしたので、住宅を工場で作って同じ様なものを大量供給しようという「住宅メーカー」が出現し、この大量生産志向の工場がアルミ製のサッシを採用したため、あっという間に、アルミサッシが日本の標準になってしまったわけです。

住宅の建材の中ではアルミとガラスが熱透過率の高い二大素材ですから、住宅の専門家が住宅を設計するときには、アルミとガラスはできるだけ少なく使うのが世界の常識ですが、戦後日本の住宅量産メーカーだけが世界の標準とは逆にアルミとガラスの多い住宅を供給することになったのです。因みに住宅量産メーカーが毎晩TVコマーシャルで量産住宅を売るというのは日本だけの現象です。かいがいでは、巨大なホームセンターで全ての建築資材がはんばいされており、大工や工務店がここで建材を購入して建売住宅を作って販売するのが主流です。

21世紀に入る頃から、北海道および寒冷地で、樹脂製のサッシが普及し始めましたが、アルミサッシメーカは自社のアルミサッシ製造量を維持したいので、東京以西では以前としてアルミ製のサッシが新築住宅にも使われているのが現状です。

日本は世界大5位の森林大国なのですから、自国の森林資源を活用して、木製サッシを標準にするのが理想ですけれど、戦後の焼け野原の時代には一次的に木材さえも不足した時期があって、まともな木製サッシ製造メーカーが勃興しなかったという悲しい歴史があるのです。
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なんでですかね・・・



推測の域を出ないですが、日本の住宅は「夏と冬しか暖冷房しない」ということと「局所暖冷房で済ませている」からだと思います。

欧米人が日本の住宅に住んでもっとも驚くのは「冬の暖房器具が貧弱」ということです。一部屋だけ暖めるストーブなどがたくさんあって、玄関や階段は寒いままで日本人が平気な顔をしているのが不思議だそうです。また、いまだに冷房が全室に付いていない住宅もたくさんありますよね。

日本人にとって暖冷房とは「局所(一部)」なのでしょう。それに対して欧米人は「住宅全体どこでも同じように暖冷房する」という発想です。

住宅全体を暖冷房するなら、各部屋に付いている窓の断熱は大きな問題です。窓の断熱効率を高めるだけで、毎年の暖冷房費がだいぶ変わってくるからです。また欧米の住宅の寿命は日本の何倍も長いので(短めとされる米国の木造1戸建てでも最低70年ぐらいは持つとされる)全体の断熱効率を上げても、建築費にかかるコストの増大は目をつぶれるほどなのでしょう。

日本の場合、住宅の断熱という概念がまだ一般的ではないし、断熱を高めるために窓素材を変えて建築費があがるのも痛いので、なかなか普及しないのだと思います。
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断熱性を求める二重以上の窓には、窓枠の対策もしてる。


兎に角、寒い地域でも二重窓で無いのに驚く。面積の大きいガラスも問題だと思う。
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アルミは強度もあり耐候性や防火性に優れた素材。

樹脂はアルミよりも強度が弱いので、厚みのある構造となります。
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