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現在の天皇の先祖が日本に移住してくる前に、東北と九州に先住民が住んでいて、くまそと呼ばれていたことを認める方や学者の方、いらっしゃいますか?

A 回答 (2件)

熊襲 は、九州の先住民で古代大和朝廷に服従していなかった人たちです。


一方、関東から東北にかけての先住民で古代大和朝廷に服従していなかった人たちは 蝦夷(えみし) と呼びます。
昔の、1988年の、東北熊襲発言 を繰り返してはいけないです。

認める方や学者の方は、熊襲の方は古くから沢山おり、津田左右吉氏や内藤湖南氏ら古代史研究の先駆者から始まり、学説の内容は人により異なりますがかなりの方が認めています。
熊襲の存在から九州に大和王朝とは別の九州王朝説を唱えた古田武彦氏という歴史家が昭和時代にいましたが、学会からの評価は低かったと記憶しています。
九州王朝ではなくてもっと緩やかな連合だったとか人により説が異なるので、認めている人は多いけれど、深く掘り下げておらずに、体系的に判っていないのが実情です。

蝦夷についても日本書紀に記述があり、東北の征伐の記録が日本に残っているので、熊襲と同様に否定する学者は殆どいないです。
ただ蝦夷と現在のアイヌが同一かと言われたらそれは言い切れないようですが、東北地方にはアイヌ語由来の地名が多く残っており、何らかの関係があったことはうかがえます。
蝦夷の方はもっと判らなくて、大和朝廷側の記録が殆どですが、多くの学者はその存在を認めています。
言語学的に、日本語とアイヌ語、琉球語を比較した学者がいて、確か安本美典氏だったかな?、言語学的に、アイヌ語と琉球語が近くて、その間に日本語割って入ったという感じの本を読んだことがあります。
日本語に一番近い言語は、アイヌ語で次が琉球語だという結論だったような…私の記憶なので…。
この安本氏は前述の古田氏と邪馬台国の所在地などで学説的に対立した人物でもありますが、安本氏はどちらかと言うと学者肌(実際に学者だった)の人物ですね。

今は、もっと新しい人が新しい研究をしていると思うので、雑誌(昔は歴史系の雑誌は2誌有ったが、1誌になり、今はどうなっているのか判らない)や、その系統の学会の会報・学会誌を地道に漁って自分で調べていくしかないように感じます。
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この回答へのお礼

詳しい説明をありがとうございます。軽くしか知らなかった私の疑問が、ほとんど解明出来ました。

お礼日時:2020/08/15 10:07

熊襲は朝廷に同化してしまいましたが、アイヌは子孫が実在します。

確証を持って言えるのはそこまでではないかな。
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