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歴代フェラーリで一番安っぽいモデル

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質問者：333852
質問日時：2020/11/15 20:44
回答数：5件

って何だと思いますか？

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No.5

回答者： loftybridge
回答日時：2020/11/16 00:59

そりゃもう他の追随を許さず、圧倒的にフェラーリ308GTBの最初期型。

※最初期型だけボディがFRPで、現在では超希少モデルとされていますが、現物は信じられないほど安っぽいです。
　FRPボディというと、実績でも製造技術でもロータスが有名ですが、308のFRPボディは、（遥かに安物の）ヨーロッパよりは多少良い程度で、エスプリよりも出来が悪いぐらいです。
　前身のディノ206/246GTや、308GTBと同時代の『4人乗り』ディノ208/308GT4のスチールボディの方が、ずっと高い面精度で仕上がっています。

※内装がすごいです。
　FRPのバックアップに表皮を貼っただけのダッシュボードが、なんとフレームにタッピングスクリューで止められています。
　これ、モーターショーの『ショーモデル』の作りですよ。市販車の品質には全く達していませんが、ダッシュボードに限らず内装は概ね『ショーモデル』の域を出ていません。

※内装が壊滅というと、同時代の365GTBB『ベルリネッタ・ボクサー』も似たような作りでしたが、しかしBBは水平対向12気筒や、その下に押し込まれた『薄く低いトランスミッション』など、ライバルのランボルギーニ・カウンタックほどではないにしても、ついにレーシングカーの設計を超越して、まさに『エキゾチックでスーパーなメカ』が満載でした。
　対する308GTBは・・・FF車のユニットの様な面白味のないジアコーサ式の『横置きエンジン＋直列トランスミッション』で、まるでフィアットX1/9やトヨタMR2の様に、『大量生産ユニットを使った安物ミドシップカー』の様です。

・・・308の後継328GTBでも作りはあまり改良されず、348GTBでは『作り』は改善されましたがシャシのコストダウンが最悪のレベルに達し、結局V8フェラーリはF355が出るまで『まともな市販車』では無かったと思います。

　308～348GTBは、結局・・・①最大のライバル、ランボルギーニは『まともなロードカーでない』ウラッコしか作れなかった　②フェラーリのV8モデルを凌駕するはずだったロータス・エスプリV8が、エンジンの開発が遅れてなかなか販売出来なかった　③ポルシェは、V8を作ってもリヤシートに固執し、FRで4人乗りのポルシェ928になってしまった・・・というラッキーが重なり、それなりに売れてそれなりに高評価されてしまったと思われます。