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原発性胆汁性胆管炎とシェーグレン症候群と自己免疫性肝炎の合併について

A 回答 (1件)

拝見しました。

少し長くなります。

原発性胆汁性胆管炎の概要は以下のとおりです。要点に★印を入れます。
http://www.hepatobiliary.jp/modules/medical/inde …
《原発性胆汁性胆管炎(PBC、旧称:原発性胆汁性肝硬変)は、病理組織学的には慢性非化膿性破壊性胆管炎と肉芽腫の形成を特徴とし、胆管上皮細胞の変性・壊死によって肝内小型胆管が破壊され消失する・・・発症の原因はまだ不明であるが、★自己抗体であるAMA(抗ミトコンドリア抗体)が特異的かつ高率に検出されること、慢性甲状腺炎や★シェーグレン症候群等の自己免疫性疾患をしばしば合併することから、胆管障害の機序として★自己免疫学的機序が想定されている。・・・胆管障害機序には免疫学的機序、とりわけT細胞(細胞傷害性T細胞)が重要な役割を担っていることが想定されている。・・・特殊な病態として、抗核抗体陽性・IgG高値など★自己免疫性肝炎(AIH)の病態を併せ持ちALTが高値を呈する病態があり、PBC-AIHオーバーラップなどと称される。・・進行すると、黄疸や腹水、肝性脳症など、肝硬変に伴う症状が出現する。近年ではPBCの生命予後の改善、患者の高齢化に伴い、以前はPBCには稀と考えられていた★肝細胞癌が発症することも少なからずみられる。》
――以上が原発性胆汁性胆管炎の概要です。これ以降は私の考え―――

●原発性胆汁性胆管炎・自己免疫性肝炎・シェーグレン症候群、いずれも自己抗体を伴うなどして、自己の細胞を細胞傷害性T細胞(活性型キラーT細胞)が傷害破壊することによる”自己免疫疾患”とされています。(自己免疫疾患とは、自己の細胞を白血球が障害する疾患を総称する言葉です)
・治療としても共通であり、治癒が不可能なことから、破壊している白血球をおさえる方法としてステロイドやウルソ(熊の胆のウルソデオキシコール酸を化学合成したステロイド様作用がある薬剤)、甘草を含む小柴胡湯が、進行を抑える対症療法として使用されています。

●病因として、自己免疫性肝炎も不明とされていますがA型肝炎ウイルス、EBウイルス、サイトメガロウイルスが報告され、シェーグレン症候群にEBウイルスが報告されていますが、原発性胆汁性胆管炎においてはウイルスの報告はありません。しかし、自己の組織細胞を細胞傷害性T細胞(活性型キラーT細胞)が破壊しているということは、ウイルスが関与していなければ起きない訳です。図をご覧ください
・具体的に言いますと、活性型キラーT細胞が生じるには、先ずウイルス感染細胞を抗原提示細胞であるマクロファージが貪食し、細かく砕いた成分をヘルパーT細胞とキラーT細胞の両者に提示し、キラーT細胞がヘルパーT細胞が出す伝達物質(IL-2)の刺激を受けた場合にキラーT細胞が活性型キラーT細胞となる訳です。こうして生じた活性型キラーT細胞が、同じ成分を持つウイルス感染細胞を酵素によって激しく破壊する訳です。
これが自己免疫疾患の共通の流れです。

なお、自己抗体はEBウイルスが感染したB細胞が抗体産生細胞となり産生することが明らかとなっていますので、
おそらく、EBウイルスの胆管上皮細胞とB細胞への感染が原因となって発症している疾患と思います。
(遅くには肝臓癌が発生する理由は、EBウイルスは腫瘍ウイルスでもあるためです)
―――――――――――――――――――
この疾患にも、免疫療法剤であるハスミワクチンのK.Mワクチンが、ウイルス排除への白血球の認知をそくし、治癒への効果を見ると思います。
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