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大人の発達障害とは、どういう人の事を言うのですか?

A 回答 (5件)

人は生まれながらにして得意な事と苦手な事との差を持っている、と考えられています。


発達障害とは、この差が非常に大きいために生活全般に亘る影響が出やすい状態を指します。
幼少のときから発達のアンバランスが著しくなって、脳の中での情報処理とコントロールに支障や偏りが生じ、日常生活上でさまざまな困難を来たしてしまいます(つまり、「後天性」のものではないということ)。
発達障害は主として、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)の3つに分類されると言われていますが、それぞれが重複することもあり、人によっては複数の特性(行動や認知傾向の状態のこと)を併せ持っている場合がよくあります。

発達障害を持つ人は「相手の気持ちを読むことができない」「注意を向けるコントロールが苦手だ」などといった特性のために、幼少の頃から集団生活になじめないということが起こりがちです。
しつこくいじめを受けたり、何とかして周りに合わせようと無理や苦しみを重ねるなど、たいへんな苦労をする場合が少なくありません。

ところが、近年の研究により、「成人に達するまで、このような特徴を本人が自覚できなかったり周りも気づかない」というケースも多い、ということが注目されるようになりました。
これを「大人の発達障害」といいます。
発達障害としての特徴が成人後に表面化した、というわけです。
つまりは、「発達障害の特徴そのものを幼少期から持っていたのにもかかわらず、それが成人するまで表面にはあらわれなかった」というわけですね。

では、なぜこのようなことになるのでしょうか?
いろいろな理由が考えられると思いますが、最も大きな理由として「周囲の環境や人間関係によってカバーされていた」と言えるでしょう。

例えば、学校では、あらかじめ決められた時間割などに沿って生活し、指示された宿題などをそつなくこなしていれば、人づきあいが苦手でも、実際には何とかなってしまいます。
学業成績さえ良ければ、かなり場違いな行動があったとしても、学校の先生や親などがフォローもしてくれます。
また、家族や先生、仲のよい友だち同士といった中では、発達障害の特性も「個性的」という見方で片付けられてしまうことも少なくありません。

しかし、社会人になると、そうはゆかなくなります。
人間関係がどんどん複雑になって、周りからのフォローも受けられなくなります。自分自身で責任を持った行動ができなければいけません。
相手の顔色や場の空気を読み取ったり、周りの暗黙のルールに合わせて行動をしてゆくことも求められてきます。
さらには、職務上、高度なコミュニケーション能力や社会性を要求される場面もぐっと多くなってきます。
つまり、人から一方的に与えられたものだけをこなしていればそれで済む、という状態ではなくなってきますよね。自分自身で計画を立て、かつ、周りに働きかけてゆくような能力も求められてくるわけです。

発達障害の場合には、残念ながら、そういったことがなかなかできません。
場の空気を読めなかったり、暗黙のルールがわからなかったり、あらかじめ計画が与えられないと自ら主体的に行動することができなくなったり。
そういった弊害があらわれてしまいます。
社会人になるとこういった弊害は致命的で、かつ、目立ちます。
要は、「あいつはどこかおかし過ぎるのではないか?」となるわけですね。

ということで、繰り返しになりますが、「発達障害としての特性をもともと持っていたのに幼少の頃にはそれが目立たなかった人が、成人になってからその特性による弊害が顕著にみられるようになった」というときに、これを「大人の発達障害」と言うようになっています。

要は、発達障害ゆえにもともと持っていた「社会性の未熟さ」などが、成人後の社会生活の中で顕著に表面化したということになります。
ただし、見方を変えるなら、「職場などの環境が合わな過ぎるためにいわば不適応を起こしてしまった状態だ」とも言えるわけで、本人の発達障害だけを責め立てるのではなく、周りの人や職場環境などを変えてゆかないといけないと思います。

不適応がゆきすぎると、発達障害という特徴が隠されて、うつ病や統合失調症状態のほうが目立ってしまう、ということもよく起こります。
発達障害による2次障害と言います。
このとき、うつ病などに対する治療ももちろん大事なのですが、発達障害への自覚・理解(本人自身はもちろん、周りの人たちも)がないと、なかなか解決につながってゆきません。
そういった意味で、先ほど書いた「周りの人や職場環境なども変えてゆく」という考え方は、かなり大事なものになりますよ。
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この回答へのお礼

よくわかりました。ありがとうございました。

お礼日時:2021/03/07 08:23

発達障害は最近知られた障害で子供や若い世代はその発育状態で親が気付き病院で診断を受けられますが発達障害の法律が制定される前の方々は大人になってから自分が発達障害で有る事を知ることになります。



発達障害とは、発育過程で脳が発達し無くなる脳発育不全で後天性です。
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この回答へのお礼

そうですか。ありがとうございました。

お礼日時:2021/03/05 14:13

何回言っても同じミスばかりする。


怒られても謝らない、理解できていない。
仕事をする上や家庭生活において、明らかに周りから浮いてしまっている人は発達障害が疑われます。
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この回答へのお礼

はい、分かりました。

お礼日時:2021/03/05 14:14

社会生活や日常生活において


改善することの出来ない、若しくは困難な困りごとを
抱える人に 多いです。

ですが 大人の場合 生育歴によって精神的にダメージを
受けている人は 同様な困りごとを抱える傾向にあるため
専門医で 障害なのか 心理的なものなのか 評価と診断を
受けます。
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この回答へのお礼

なかなか難しいですね。

お礼日時:2021/03/05 14:16

詳しくはないですが、片付けができないとか忘れっぽいとか、空気がよめないとかも含まれるよですね。

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この回答へのお礼

私も、その時の気分で、片づけるのが、嫌になる方です。

お礼日時:2021/03/05 14:19

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