「〜に見える」という意味について

『猩々しやうじやう

あの猩々の鼻の上には、金縁きんぶちの Pince-nez がかかつてゐる。あれが君に見えるかい？　もし見えなければ、今日限り、詩を作る事はやめにし給へ。』

https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/3810 …

「見える」には、意味がいろいろあることを知っていますが（〜らしいとか、見られることとか）、この「あれが君に見えるかい」の見えるはどちらなんでしょう。この「あれ」が何を指していますか。前の文章のイメージですか（あれが君らしいという意味？）。それとも、他の物ですか。君はあれが見られるということですか。最後に、「君」は「猩々」か他の人ですか。

No.1 回答者： hakobulu 回答日時： 2021/05/21 18:11

「あれが君に見えるかい」の場合は、一般的な意味であり「目に見える」です。

「あれ」
文章中では《金縁のPince-nez（鼻眼鏡）》を指します。
むろんこれは比喩（暗喩）であり、実際には「金縁のPince-nez（鼻眼鏡）のような模様」を指す。

「君」は作家仲間の友人を指すと思います。

No.2 ベストアンサー 回答者： OKAT 回答日時： 2021/05/21 19:07

「見える」にそんなに意味があると思いますか。

「見える」は現代語で「見える」と言います。「聞こえる」と同様に、「（自然に）見える・聞こえる」古くは「見ゆ」と言いました。
「（君に）金縁きんぶちの Pince-nez が見えるかい」

No.3 回答者： アスナロウ 回答日時： 2021/05/21 21:40

み・える【見える】

　〘動下一〙　
㈠ 　〘自〙　
❶ その物の存在や動きが目でとらえられる。
「窓から海がよく━」
「向こうに鉄塔が━」
「木が倒れているのが━」
「笑うと八重歯が━」
「さっきから彼の姿が━・えない」
「目に━・えて（＝はっきりと分かる形で）大きくなる」
【明鏡国語辞典】

「あれ」は、「金縁きんぶちの Pince-nez 」です。

「君」は相手、聞き手です。■

No.4 回答者： OKAT 回答日時： 2021/05/21 21:48

分かる・できる・見える・聞こえる・（他一部の可能動詞）

自動詞系列の動詞の動作主を「に」で表す事ができます。
「この問題が、君に分かるか。」「君にサッカーができるか。」
「あの音が君に聞こえるか。」「あの星が君に見えるか。」

（このサイトの古い質問）
「浅田真央にトリプル・アクセルが跳べるか。」
「誰にでも商品が貰える」
ある種の文法では、「二格主語」と呼びます。