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「彼の人の眠りは、徐かに覚めて行った。まっ黒い夜の中に、更に冷え圧するものの澱んでいるなかに、目のあいて来るのを、覚えたのである。」
(引用元 https://www.aozora.gr.jp/cards/000933/files/4398 …

折口信夫『死者の書』第1章の出だしです。
「目のあいて来るのを、覚えたのである」の「覚える」の意味を確認したいです。

goo辞書によると、「覚える」には九つの意味がありますが、「目のあいて来るのを、覚えたのである」の「覚える」は、以下のどれで解釈しても通じるような気がします。
そこで、日本人の方なら、どの意味をとるか、お聞きしたいです。

1 (「憶える」とも書く)見聞きした事柄を心にとどめる。記憶する。「子供のころのことは―・えていない」
→目のあいて来る【という記憶がある】。

2 からだや心に感じる。「疲れを―・える」「愛着を―・える」
→目のあいて来る【気がした】。

以上、ご教授いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

1. 進行している事象を指して【という記憶がある】とは、おそらくどんな言語でも言わないでしょう。

用法1の「覚える」は、「記憶する」と同じく、情報をinputして記憶を形成する、というプロセスを指しています。記憶を保持している(記憶がある)という状態を指す場合には「覚えている」「記憶している」としか言わない。

2. この用法でしょう。自覚した、認識した、という意味だと思います。お書きの【気がした】という言い換えは明らかに不適切です。【気がした】が強調している「事実かどうかは曖昧だ」という含意が、「覚えた」には全く含まれていない。むしろ逆で「知覚したのみならず(少なくとも自分では)事実だと認識している」という含意があります。
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この回答へのお礼

No.4さん、覚えるの用法1と用法2、また「気がした」という言い方について、それぞれのニュアンスや正しい使い方を詳しくご説明いただき、誠にありがとうございます!

「目のあいて来るという記憶がある」
→私は「〜目のあいてき【た】と覚え【ている】(これも正しい日本語かどうか自信がありませんが……)」と同じ意味かと思っていましたが、この文は成り立ちませんね。教えていただき、ありがとうございます!

お礼日時:2022/09/05 14:40

No1さんに同意

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この回答へのお礼

No.3さん、ご回答いただき、ありがとうございます!

お礼日時:2022/09/05 14:14

この「覚えた」は2で間違いないかと。


ただ、「気がする」ではなく「感じる」です。

引用元の文章を少しだけ拝読しましたが、この「覚えたのである」の次の文章からは、『目があいてくる』ことをより詳細に表現していますよね。これは、(自然と)目が開いていく感覚を詳細に表現している文になります。
彼の人が眠りから覚め、目が開いてくるのを感じ、耳、足、と感覚が戻ってくる場面です。
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この回答へのお礼

No.2さん、引用文だけでなく、次の文章まで参照し、文脈を含めて詳しくご説明いただき、誠にありがとうございます。

「気がする」を「感じる」の同義語として使ってきました(汗
おかげさまで、この間違いにやっと気づきました。
ありがとうございます!

お礼日時:2022/09/05 14:14

「意識した」を捉えればいいかと。

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この回答へのお礼

No.1さん、ご回答いただき、ありがとうございます!

お礼日時:2022/09/05 13:35

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