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(1)弱酸の塩と強酸の反応 弱酸の塩に、より強い酸を加えると弱酸が遊離し、強酸の塩を生じる。
[弱酸の塩+強酸->強酸の塩+弱酸]
CH3COONa+HCl->NaCl+CH3COOH
これは、電離度の大きい強酸のほうがイオンになりやすく、イオン性物質である塩をつくりやすいためである。
(2)(1)弱塩基の塩と強塩基の反応 弱塩基の塩に、より強い塩基を加えると弱塩基が遊離し、強塩基の塩を生じる。
[弱塩基の塩+強塩基->強塩基の塩+弱塩基]
NH4Cl+NaOH->NaCl+NH3+H2O
これは、電離度の大きい強塩基のほうがイオンになりやすく、イオン性物質である塩をつくりやすいためである。
(3)揮発性の強酸の塩と不揮発性の強酸の反応 揮発性の強酸の塩に、不揮発性の強酸を加えて熱すると揮発性の強酸が遊離し、不揮発性の強酸の塩を生じる。
[揮発性の強酸の塩+不揮発性の強酸->不揮発性の強酸の塩+揮発性の強酸]
NaCl+H2SO4->NaHSO4+HCl
これは、揮発性の強酸が加熱されることにより、気体となって反応系(反応する場所)から出ていくためである。

NaClが、(1)では強酸の塩になっていて、(2)では強塩基の塩になっているのですが、
どういう場合に強酸の塩になったり強塩基の塩になったりするのでしょうか。
また、揮発性の強酸が気体となって反応系から出ていくことが、どのようにして(3)の反応の理由になるのでしょうか。

A 回答 (2件)

#1です、では続きを。

(1)ですが、
>>[弱酸の塩+強酸->強酸の塩+弱酸]
「弱酸の塩」この書き方は不合理なので嫌いですが、この際これが問題になっているのでこのままにして置きましょう。酢酸ナトリウムですがこれを「弱酸の塩」と書くのは正確ではないのです。正しくは「弱酸と強塩基の塩」です。引用した式を書き直すと。
[弱酸と強塩基の塩+強酸->強酸と強塩基の塩+弱酸]
になります。ですから(2)は、
>>[弱塩基の塩+強塩基->強塩基の塩+弱塩基]
ではなく、
[強酸と弱塩基の塩+強塩基->強酸と強塩基の塩+弱塩基]
になります。
食塩(NaCl)はどちらでも「強酸と強塩基の塩」となり矛盾は起きません。
<(_ _)>
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この回答へのお礼

平衡反応だったことと、塩の呼び名が不正確だったわけですね。これなら納得がいきます。
丁寧に回答してくださりありがとうございます。

お礼日時:2005/03/01 12:48

まず簡単な方から先に。


>>揮発性の強酸が気体となって反応系から出ていくことが、どのようにして(3)の反応の理由になるのでしょうか。
>>NaCl+H2SO4->NaHSO4+HCl
正確じゃないけどこの際我慢。この式は平衡反応ですね。片方向矢印でなく双方向矢印です。JISには無いので皆さん⇔を使います。
NaCl+H2SO4⇔NaHSO4+HCl(↑)
ここで平衡定数が定義されます。仮にKとしましょう。
K={[NaKHSO4]*[HCl]}/{[NaCl]*[H2SO4]}
強電解質ではいつもこの式が成り立ちます。(かぎ括弧はその物質の(モル)濃度を表します)
いま系からHClが気化して抜けて行くとします。すると[HCl]は小さくなり、分母に対して分子が小さくなるのを埋めるためには反応が右に進んでNaHSO4がとHClが増えNaClとH2SO4が減らねば釣り合いません。このためHCl(塩化水素)が抜けるとどんどんNaHSO4が増えます。
ちょっと長くなったので「酸」と「塩基」の方は稿を替えます。
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