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自動運転の現状と今後ついて教えて下さい。

A 回答 (7件)

今現在の自動運転は世界的にレベル3が認められたところで、レベル4に向けて各国が技術的な整備や法整備を進めている、というものになります。



自動運転レベル3というのは「アイズオフ」と呼ばれ、運転手はシステムの要求によって即座に手動運転に対応できるようにする必要がありますが、必ずしも運転状況を確認している必要はありません。

たとえば運転席で寝てしまうのは問題があるとしても、コーヒーを飲んで外の景色を楽しむ程度には可能になるのです。
そしてなにより重要なのは、レベル3が「かなり限定条件が付くものの、事故などの責任を運転手ではなくシステムが負う」というところにあります。

これは日本の警察庁が「レベル3での運行中の事故については、誰が責任を負うかはその時によって違う」と発表しているからで、つまり警察としては「運転手の責任にならない場合がある」と初めて認めたわけです。

なのでずっと言われ続けていた「運転する人間の責任をどうするのか?」は「システム側に負わせることも可能」という法理に変わりつつあるといえます。

未来については、大きく分けて二つの問題点があるといわれてきました。
①自動運転するために必要な技術的な課題の克服
②人間にしか責任を負わせない法理を変更すること
です。

10年ぐらい前の議論では「技術的克服よりも法理を変えて、法体系を整備する方が難しく、完全自動運転の法律ができるのにはあと30年ぐらいかかるのではないか」と言われていたのですが、すでに法整備はスターとしていて技術課題と合わせて変更できる体制に変わってきています。

ということは、運転区域限定自動運転のレベル4、そして完全自動運転のレベル5に向けて、法体制を見直す用意はできているので、技術的な課題をクリアできれば法体系を整備して、完全自動運転ができるようになるといえるわけです。

では、次の「限定的な完全自動運転」はいつぐらいなのか?といえば、これが結構難しいです。
 とりあえず現状で分かっているのは「自動車側だけで完全自動運転を担保するのは技術的にかなり難しい」ということです。

なので、例えば「高速道路の白線にビーコンを埋め込み線が見えないときでもビーコンで車を誘導して完全自動運転」というような方向性が考えられるようになってきています。これは技術的にはそれほど難しくないのですが、道路側の整備が必要で、費用の問題や世界各国で基準をそろえるなどの解決すべき問題がたくさんあり、実用化には時間がかかるといわれています。

完全自動運転については「どのレベルを完全自動運転と呼ぶのか?」が問題になってきていて、たとえば林道のような「道じゃない道も自動運転できないとだめなのか?」というような議論があります。

つまり「舗装された道路に限定して完全自動運転できればレベル5なのか?道と認識できないところでも自動で走るのが自動運転なのか?」というものです。

極端にいえば「明確な通路がない広い芝生のキャンプ場のような場所で、テントや人などを避けながら出口まで通路がわからない状態でも自動で移動できる」というのがレベル5だとするなら、これは相当に実現不可能なものだといえます。

なのでレベル4までは課題はあるものの技術的にも法的にも「実現可能」といえるところまで来ましたが、レベル5を「いかなる場所、いかなる状況下においても自動運転できる」という基準で考えるなら、そこに到達するはそうとう難しいといえます。
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この回答へのお礼

詳しく回答して下さりありがとうございました。

お礼日時:2022/01/21 17:00

まずは、自動運転がどれだけ進歩しても交通事故がなくなることはないでしょう。


ただし、人間が運転するよりも少なくなるようにはできるでしょう。

その上で、法律の整備が不可欠になるでしょう。というのは、自動運転における交通事故の過失責任を誰が負うのかという問題を明確にする必要があるでしょう。
現状では、主に事故の当事者に過失責任があるということで、その過失の大きさによって過失割合を決めて損害を相互に補償するというのが根幹でしょう。稀に自動車そのものに欠陥や不良があったとして製造物責任として自動車の製造者が過失責任を負うということでしょう。
これが自動運転になった場合に、全てを製造物責任として自動車の製造者が過失責任を負うとなれば、自動運転の普及は難しいのではと思います。
あくまでも推測ですが、完全な自動運転になろうとも使用者責任が主体となり自動運転車の運行者が過失責任を負うように法整備が為されないと自動運転は普及しないでしょうし、結果的には事故回避の責任は使用者、運行者が負うことになるでしょう。
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自動運転の条件では、道路端のラインを確認する必要があります。


つまり、すべての道路でこのラインを引かなければ完全自動運転は可能になりません。
現実には無理。
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特に日本の道路は細くてクネクネしている道が多いですから、やはり特定の高速道路のみ(但し首都高や環状線は除く)という条件はずっと付いて回るかと思います。

「自動運転の現状と今後ついて教えて下さい。」の回答画像4
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車単独での自動運転には限界がある。



車と車、道路、人などお互いに通信して制御するシステムが必要不可欠である。
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続き。



自動車の自動運転ですよねぇ……?
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運転手の概念は、


依然として残る。
自動車メーカーは、
依然として「運転補助装置」として事故の責任を回避する。
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