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特許取得の基本について

あるアイデアを思いついたので特許を取りたいのですが、全くの初心者のためこのアイデアが特許になり得るのかが分かりません。
例えば、既存の発明AとBを、新たな方法Cで組み合わせることは、特許になり得ますか?
突飛な例で言えば飛行機(A)に風力発電(B)を付けて(C)自家発電するみたいなアイデアです。(この例はどう考えても実用性は無いですがあくまで例として)

A 回答 (3件)

> 特許になり得ますか?



 組み合わせたことによって、単に並べただけじゃ得られない新しい価値が生まれるということなら、なり得ます。(たとえば、エンピツの尻に消しゴムがついてる、というのは特許を取った発明です。)
 新規性がある(すなわち、類似のものが市販されたり使われたりしておらず、またそのアイデアについてメディアで発表されたり文書が公開されたりもしていない)もので、かつ、進歩性がある(すなわち、従来のものにはない新しい効能がある、従来に比べて優れた性能が出る、従来より安く簡単に作れる、などのはっきりしたメリットを持つ)ものであることが条件です。
 新規性については、技術上の原理が似ていたり同じだったりしても、対象物の分野が全く別であれば大丈夫です。そこで、似たようなものがすでに市販されていたり、あるいは昔使われてことがあったりしないか、論文や書籍に公表されていないかを、調査する。さらに、特許データベースから国内外の類似例を探し、それらと明らかな差異があるということを確認する。(これらの調査結果は、特許申請に添付する必要があります。)そういう調査をやっているうちに、ご自身のアイデアに特許性がありそうかどうかがわかってくるんじゃないでしょうか。
 進歩性に関しては、従来の類似のモノ(ご質問の場合には既存の発明AとBを並べただけのものとか)の持つ効能、性能、コスト、利点、弱点などをよく調べて、それらとどこがどう違うかを申請書に書く必要があります。

 さて、特許を取れたとしても、特許権を維持するのには結構お金がかかります。維持費用は毎年どんどん高くなる。権利が切れるまで維持するんだと、国内出願から最後までで、少なくとも数十万はかかることになります。そのうえ、今時は外国出願もしておかないとほとんど意味がない。というわけで、そこそこの資金が必要。
 それから、いつ出願するか。タイミングが結構重要です。誰かに先を越されたら大変だというんで急いで出願しても、権利が切れた頃になってようやく(理解されるようになったり、関連する市場が立ち上がってきたり、あるいは部品や材料が現実的なコストで入手できるようになって)製品化できる条件が整うような、世の中に先行しすぎた発明ってものがしばしばあります。逆に、セコい発明は、後から出てきた新技術に完全に負けてる古い技術になってから、ようやく権利が取れたりする。
 さらに、その権利でどう稼ぐかを考えておかないと宝の持ち腐れになります。自力で製造販売するだけの能力がない場合には、権利を譲渡するか実施権をライセンスする必要がありますが、「これ買ってください」と持っていったら大抵門前払いです。乗ってくれても買い叩かれます。タダで結構、自分の実入りはゼロでもいいからとにかく世に製品を出したい、という場合ですら、なかなか話に乗ってはもらえません。画期的であればあるほど、前例がなくてビジネスリスクが読めないからですね。一番いいのは、どこかの企業が製品化した後で、権利侵害だ訴訟を起こすぞ、とねじ込む。そのぐらいのタイミングの良さが必要です。
 せっかく特許を取ってもクレーム(権利が守られる範囲の定義)が抜け穴だらけだったりすると目も当てられない。訴訟しても侵害には当たらないと判定されて、訴訟費用を損しただけになる。じゃあ、出願の段階で上等の弁理士事務所に頼んで立派な申請書を作ってもらえばいいか。弁理士事務所に「シロートなんでよろしく」てな調子で丸投げしたりしますと、丸投げなりの扱いで手抜きの出願をされかねません。
 というわけで、自分で相当に勉強しなきゃどうにもなりません。まずは特許庁HPや入門書から始めるべきでしょう。しかし独力で出願するのは、少なくとも数件の出願を経験してないと難しいんじゃないかな。それまでは弁理士事務所を使いながら、いろいろ教えてもらうんです。

 ところで、特許や発明ってものについて話をするときに、よく自動改札機の発明を(とっくに権利は切れていますが)引き合いに出して説明します。切符を入れて検札するタイプのやつですが、切符を入れてから自動改札機の脇を歩いて行くと、その先に自分の切符が出てくる。このこと自体が発明です。(欧州の鉄道のほとんどは昔から乗客が自分で改札するんですが、それはキップ切りマシンに切符を持ったまま突っ込んでパチンと切らせる。操作中、立ち止まったままです。だから人の流れが滞ってしまう。その問題をこの発明は解決したというわけです。)さて、このアイデアを聞いてしまったら、そりゃそうでしょ他にどうすりゃいいのさ、ってことになるでしょ。そう言わせる発明こそが最強なんです。
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具体例を元に説明します。


飛行機+風力発電だけでは、単なる組み合わせなので、誰でも容易に思いつくレベルであり、特許にはならないと思います。
さらに、飛行機に風力発電をつけて発電させると、逆にエネルギーが必要なので、マイナス効果にしかならないと思います。
つまり進歩性もありません。逆に時代に逆行しています。
強いて言えば、飛行機の着陸時にブレーキとして風力発電する、ということなら、プラス効果(電車の回生ブレーキと同じ)なので、現実的かつ具体的な構造および制御を考えることで、特許になるかもしれません。
以上、専門家ではありませんが、特許を書いたことのある人間としてコメントしました。
また、特許を出願するにはそれなりにお金は必要ですし、権利を継続するにも費用は必要です。
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今まで世の中にないもので、


容易に考え付くものでないかどうか、
従来にない劇的な効果があるかどうか、
だれでも説明をみて実際に動く同じようなものが作れるかどうか、
この辺を文章と図面で説明できれば
まちがいなく特許にはなりますが、
特許をとっても、
そのことでお金が得られないものであれば、
時間とお金の無駄です。
社会の損失でもあります。
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